【宙組】天は赤い河のほとり/シトラスの風~Sunrise~ 3.27観劇備忘録 その1(お芝居)

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真風涼帆さん、星風まどかさん率いる新生宙組の公演を観てきました!

・OPカッコイイ~!
・初見だけど楽しめた!
・キキちゃんんんんんんんnの3本でお送りします。

超絶ネタバレなので未見の方はご注意ください。

※おことわり※
花組大好き人間かつ宙組さんには疎いので不快に思われる方がいるかもしれません…。が、もちろんDisりは一切ございません!
※おことわりここまで※

 

予算諸々の都合上、宙組公演を観られるのはこの1回だけ、ということで…何度も観劇することによる深いものはわからないものの、初見というインパクトの感想を残しておこうと思います。

まずはお芝居「天は赤い河のほとり」から。
原作つきの作品なのですが、原作はほんの少し…具体的には「現代日本に住む女の子が古代へタイムスリップしてどうにかする話」程度の知識と、タイトルのみを知っている状態での観劇です。
しかも、普段なら「歌劇」で必ず座談会を読み、ある程度「演者がどういう気持ちで、どこを気をつけて演じているのか」もチェックしながら観劇するのですが、それもなし!という完全初見で挑みました。

話全体を理解できたか?についてをまず言いますと、初見でも全く問題はなかったです。話で「え?ここどうなってるの?」と疑問に思う部分、いわゆる話のつながりがわからなくなるような部分はありませんでしたし、「こうなって、こうなって、こうなったんだよ」と人に明快に説明が可能なくらいまとまっていたと思います。小柳先生すごい…。

まずは「おお~!」と思ったところを。
やっぱりOPです!アニメっぽいOPは個人的にテンションが上がりますし、全員がどどんと出るのはいいですよね…。
そして宙組さんは皆さん背が高いので、なんか舞台が狭い!狭いんです!
セットも大きなものがどーんとあったので、そのせいもあるかもしれないんですけど…。

あと、最後の戦のシーン(いきなり飛ぶ)も素敵でした~!ここでまたOP流れるのか!っていう、映画的な手法ですよね(もちろん映画の基礎などの知識はありませんのでテキトーなノリです)。最後、銀橋でカイルとラムセスが殴り合うシーンも印象的です。

ここであれなんですが、ポーの一族を観劇した際、近くに宙組ファンの方がいらしたのか、この公演のことを話してらっしゃったんですよね。
その際、「カイルとラムセスが裸で殴り合う」という原作情報を耳にしまして…(もちろん原作を読んでいないので真偽のほどはわかりません!)。まあ、流石にタカラジェンヌで裸はないやろとは思っていましたが、着衣でありましたね、殴り合うシーン…。カッコイイシーンのはずなのに「もしかしてこれは本来(原作で)裸で殴り合うシーンだったのか!?」と思いながら観てしまいました。雑念。

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そして、最初で最後のお披露目公演ですし、トップのお二人の感想を。
新トップ、真風涼帆さんについては、その長身と華やかな容姿で、真ん中に立つのが本当に似合う方だな、という印象です(星組時代ほとんどしらないんです、申し訳ないことに)。個人的には、ちょっと声がちぎちゃん(早霧せいなさん)に似ている気がするんですよね…声の振れが。
カイル王子役は(原作を知らない人間が言うのもあれですが)とても似合っていて、まさに王子!というビジュアルパンチ力は流石でしたね~!

そして相手役の星風まどかちゃん。ユーリという役をとても生き生きと演じていて、「少女漫画でこういう子いる~!」という感じ。黒髪・ボブもとても似合っていて。可憐な娘役さんというイメージですが、はっちゃけた、元気な印象の役もとても似合いそうですね。

そしてこの二人、ペアになるとこう…まさに「少女漫画の王道」みたいな印象でした。背が高いイケメンの王子様と、可憐で可愛らしい女の子。
トップコンビの胸キュン度はかなり高いのではないでしょうか…!?

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ここからは、個人的に気になった…という点を少し。

原作が28巻ということで、それを一幕にまとめるというのは非常に大変だったことと思います(パンフレットでも小柳先生はそう語ってらっしゃいますし)。

しかし、原作未見の初見でも、話の大筋は問題なくわかりましたし、「よかったよかった!」と思えるラストなのは素晴らしいと思います。

もちろん疑問点がなかったわけではありません。疑問点と言うとあれですが「泣く泣く削らざるを得なかったんだろうな」という部分が感じられる、と言うべきですね。
例えば黒太子は顔見せの後、突然仲間になります。そこのエピソードは入れる余裕なかったんだろうなあとわかりますが、もうちょっと出番ほしかったな~!と思いました。

あと個人的に気になったのは「カイルの掘り下げ」ですね。
彼が皇位継承者として命を狙われる立場であることは序盤に説明されますのですんなりと入りますが、彼自身をあまり掘り下げられてないな…という印象でした。むしろナキア皇太后やネフェルティティさんの方が掘り下げめっちゃされてない!?という…でも、彼女たちの掘り下げがないと「単純に嫌味な(権力に溺れる)女」として終わってしまう可能性もあるので、ここの掘り下げが必要だと判断されたのだと思います。

まあ正直、カイルは掘り下げがなくても「カッコイイしザナンザたちが言ってたから多分強いし舞台に出てるだけでオーラあるしなんとかなる」感はあります。だからカイル自身の掘り下げがなくても大丈夫っていう感じだったのかもしれません。
原作ではネルガルあたりについてもなんらかのエピソードがあり、カイルが皇帝になるべき存在であると示されるような内容があったと予想しますが、そのあたりがなくても説得力を感じられるのは脚本・演出、そして真風さんの力量(存在感)というやつなのでしょうね。

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そして気になったキャスト陣について!

ティト役の愛海ひかるちゃん!か、可愛い~!!スカステで「頑張ってます!」みたいなコメントを観ていて「お~出番結構あるんだろうな~」と思ってたらかなりのでずっぱり!すごい!そして可愛い!可愛い…。
カイルを庇って自分が代わりに死ぬシーンはうるっと来ました。なんて健気なの…。お姉さんたちの哀しみも…辛い…。

そしてイッケメーン!なゾラ役の優希しおんちゃん。イケメンですねー!でも内ゲバしちゃうんだね~!こういう時代は仕方ないね!目鼻立ちがくっきりしていて本当に美しいジェンヌさんだと思います。
新人公演でキキちゃんの役、ラムセスを演じるということで…個人的に要チェックです!

次にナキア皇太后の息子、ジュダ役の風色日向ちゃん。ちょっと、ちょっと花組エリザのせなちゃん(矢吹世奈ちゃん)を思い出してしまいました…愛らしくて、可愛かったなあ。そして聡明。いわば母親を断罪されたわけですが、それでもカイルにしっかりと従う、その姿に心打たれました。

ネフェルティティを演じた澄輝さやとさんにも触れたいです。まさにファラオで、お衣装もすごくて…。出演シーンは決して多いとは言えませんが、強く、だけど本当は優しいはずの女性という印象を強く残していました。
ナイルなトトメス(古すぎる)な松風輝さんも!長い休演から帰って来てくださって嬉しいです(神々の土地で、お姿を見て安心しました。生で見たのは初めてのくせに)。彼女はどんな役をしても優しさがにじみ出ていて…とても好きな役者さんです。

あとあと!風馬翔さん!好きなんですよー!こういう「なんでも出来る」方!前作でもおじいちゃんでしたが(パンフ見るまでわからなかったよ…)、今回もおじいちゃん…ではなくおじさまでしたね!正直「多分そうだよね?」という感じで公演を観ていて、幕間に確認して「そうだよね!」となりました。こういう、いぶし銀というか、しっかりと骨太な役者さんは個人的に絶対に必要な人材だと思っているので、必ずチェックしています!

あとはあとは…すっし~さんー!好きー!出番少ないー!すぐ死んじゃったー!でも好きー!

あとあと…宙組さんは可愛らしい娘役さんが多くてニコニコでした。でもごめんなさい、全然お顔とお名前が一致しなくて…わかるのは天彩峰里ちゃん遥羽ららちゃんくらいなんです…(あと大好きなせーこちゃんと、美風舞良さん、結乃かなりさんもわかります!)でもこんなに可愛い娘さんがいっぱい…!と思ったので、頑張って覚えたいと思います!

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あとこれは、花組大好き人間としては触れなければいけない、キキちゃんこと芹香斗亜ちゃん。

もう、もう、もう…素敵だったーーーー!!ああー!!
素晴らしくクリアに届く声、高音もきちっと届く歌声、そして細やかに変わる表情…すべてが…素晴らしい…。

ちょっとチャラくて「おっノアじゃん!」と思わせる部分もあれば、最後の戦では「あっクコチヒコの顔してるー!」とか思ったりと完全に浅いファンのノリで観てしまいました。(最後にタケヒコならぬカイルに成すべきことを成せって言われてたし…言われたのはヒミコ(マナ)だけどさ~)

本当にキラキラと輝いていて、正直花組から組替えという時は本当に悲しくて、「ハンナのお花屋さん」でりおちゃんと二人で踊っている時なんて涙が止まらないレベルだったのですが…これだけ輝いているなら、こちらが泣いていてはいけないと思いますね。

ノーブルな雰囲気を持ったままチャラく、ちょっと色気もあって、素晴らしい…素晴らしい…。

きっと展望があるからこその組替えなのだと思いますので、どんどん宙組で輝いてほしいです。

ラムセスがイケメンすぎてお写真も買ってしまいました。イケメーン!
こんなにワルそうな顔のキキちゃんのお写真は新鮮なので嬉しいです!早速アルバムに挟んで眺めています(笑)。

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