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宝塚歌劇団の観劇備忘録や初心者さん向けの記事を気ままに。

【OG瀬奈じゅんさん出演】めちゃくちゃ笑った「サムシング・ロッテン!」(大阪 2019.01.12)感想【ネタバレあり】

めっちゃ楽しかった「サムシング・ロッテン!」の感想

花組さんの怒涛の発表があった翌日ではあったのですが、去る1月12日はとっても楽しみにしていた舞台でした。

2018年の初観劇でもあります、「サムシング・ロッテン!」を観てきました。

主演は中川晃教さんと西川貴教さんになるのかな?どちらも実力的に素晴らしいことと、そして何より今回のお目当て…あさこさん(瀬奈じゅんさん)が出演される、ということで今回チケットを取りました。

あさこさんは私が宝塚を好きになった時点では当然のごとく退団されていましたが、スカステで拝見するうちに「なんて素敵な方なんだ!」と大好きになりました。

退団後もスカステの番組「ときめきの原点」にて、「究極の男役・瀬奈じゅん」として出演されていましたが、実際に拝見したことはなかったので男役として拝見することは叶わなくとも、そのお芝居を生で観てみたい!とずっと思っていたので、今回の観劇とあいなったわけです。

非常に前置きが長くなってしまいましたが、内容はもう…「とりあえず笑った」としか言えないくらい。いやはや、芸達者の方が集まるとこうなるのね…と思わず言いたくなってしまうくらいでした!

持ちネタで遊びすぎ!!(褒めてる)

なんといっても「持ちネタをフルに活用しすぎ!!」という点が個人的に一番笑えました。

中川晃教さんはご自身が出演されていたミュージカルでいじられ(?)たり、ご自身も曲を歌ったりしていらして…。

西川貴教さんは持ち歌ネタが多くて!占い師のお姉さんが「WHITE BREATH」の歌詞をセリフのように喋っていたり、ご自身も2幕で子供に変装した際に「冬の歌も夏の歌も歌えますよ」と言っていたり、出演されているCMもネタに取り入れていて、もうヤバい

西川さん演じるシェイクスピアの部下の方が、「HOT LIMIT」の衣装を着て出てきた時はもうずっと面白くて腹筋がヤバかったです。

中川晃教さん演じるニックの弟、ナイジェル(平方元基さん)がシェイクスピアの秘密のパーティに招待される事を伝達に来たのですが、その場にいた、ナイジェルの恋人となる女性ポーシャ(清水くるみさん)を一緒に連れていってもいいか?とナイジェルが聞いた際、「魅惑のマーメイドですね☆」と言ったのが忘れられません。☆なんて絶対台本にはついてないんだけど、つけたくなるくらいだった。

もちろんあさこさんについてもそうで、1回しか観劇していないのでアドリブなのか台本なのかわからないのですが、宝塚の某名作の1シーン(のパロディ)をやったり、(男役ボイスに近いキーで)歌ったりとめっちゃおもろい。

余談ですが、まさか男役時代っぽいあさこさんが観られると思っていなかったのでめちゃくちゃテンションあがりました。
もちろん出で立ちは女性なのですが、非常に格好良かったです。

この作品の時代背景として、まだ女性は色々と制限があり、舞台に立つこともできないのですが(宙組のシェイクスピアでもありましたよね)、あさこさんが「私男役も出来るわ、なんだったらトップにだってなれる!」って言うとか「ええのんか!?」と言いたくなる台本?なのですがこれがまた、関西人である私には非常に響きまして…。

こういうのが随所に出てきます。もうダメ

随所にいろんなミュージカルネタが出てくる面白さ

今作の公演プログラムにて、演出の福田雄一さんが「ミュージカル愛がめっちゃ詰まってる(意訳)」とお言葉を寄せていましたが、確かに!と言えるほど、めちゃくちゃいろんなミュージカルネタが出てきます。

もちろん具体的な作品名は言わないけれど、セリフの中に「怪人とクリスティーヌが…」と明らかに「オペラ座の怪人」を彷彿…どころか直接言ってるようなもんですけれども出てくるようなシーンが本当に多いんです。

それが上手いこと笑いとして成立しているものだから、客席はすごい湧いてました。

「あんまりミュージカル知らない」という方でも、笑いが起こったら「あっこれオマージュっぽいセリフなんだ!」とわかるくらい。

とはいえ私は有名ミュージカルも含め知識は殆どない方ですが、8割くらいはわかったので、「超有名」と冠がつくレベルの作品が出てくる、と思っていただければ。

また、シェイクスピア作品をモチーフにしたセリフもばんばん出てきます。シェイクスピア&ミュージカルを知っていればめちゃくちゃ楽しめる作品じゃないかなと思いますね。

ストーリーもドタバタ展開でとっても派手

ストーリーについては、公式ページにも記載がありますが改めて書きますと、

中川晃教さん演じる弱小劇団の劇作家「ニック」と、平方元基さん演じる「ナイジェル」は仲よし兄弟。

…はいいのですが、西川貴教さん演じる「シェイクスピア」の人気に押され、パトロンにもそっぽを向かれてしまう始末。

ニックの頼れる奥様ビー(瀬奈じゅんさん)が子供を身籠ったこともあり、お金を稼がなきゃ!と一念発起してノストラダムスの甥である預言者、トーマス・ノストラダムス(橋本さとしさん)の元へ行き、未来のヒット作となる作品を予言してもらい、それを舞台にしようとする…

といったところからスタートします。

これがまたハチャメチャで、キャラクターが皆濃い!濃すぎる!さらにその上ミュージカルネタとか本人ネタが入ってくるのでもうドッタンバッタンな感じであることがおわかりいただけますでしょうか。

シェイクスピアの秘密のパーティーはまるでライブ会場ですし、トーマスが未来を観る時にはレビューも出てくるため(トーマスは「視える」設定)、ちょっとした(という言い方は失礼かもしれませんが)レビューも観られます。お得!!

皆さん芸達者なので本当…

でもなんだかんだ言って、この作品が「面白いな!」と思えたのは、多くの方が芸達者だからだな、と思います。

中川さんと西川さんの歌唱力はもちろんのこと、あさこさんは出番自体はそう多くないものの様々なインパクト(男装とか…)を残したために印象が強いですし、平方元基さんは以前マイ・フェア・レディで初めて拝見したのですが、それと変わらない甘い歌声と、なんていうのでしょう…純粋なアホさが似合うといいますか…その魅力を遺憾なく発揮してましたし、ポーシャ役の清水くるみさんも初見だったのですが「この人めっちゃエキサイティングやね」って印象がめっちゃあります。

というか、ナイジェルとポーシャが完全にオタクカップルのそれであって、さらにポーシャの方がオタク度が高いアクションをしているのでなかなか胸に来るものがあったのですが、またそれが上手いというかエキセントリックだね!という感じで収められる愛らしさがあるというか。

もちろんアンサンブルに該当する方々も芸達者な方はとても多く、とっても楽しめました。

公演自体は明日でおしまいですが、観ていて本当に損なし!と思える素晴らしい公演でした。

サムシング・ロッテン!展示衣装

プログラムで着用した衣装が展示されていました