昨日、星組トップスターの紅ゆずるさんと、トップ娘役の綺咲愛里さんのお二人の退団が発表されました。
2018年はトップ(男役)スターの退団はなく、トップ娘役の退団も月組の愛希れいかさんのみで、やはり悲喜こもごもはあれどもどちらかと言えば「安定していた」1年だと言えたかと思います。
しかし2019年はその反動なのか、先日宝塚大劇場を卒業した七海ひろきさんをはじめ、次回の公演で退団が決まっている花組トップ娘役の仙名彩世さん、月組の2番手スター美弥るりかさんなど上級生スターの退団が相次いでいます。
さらにそこで…ということで、もう「さすが亥年だなあ!!」としか言えなくなってきていますが、2019年はこれからも人事的にファンをハラハラさせていくのでしょう…。
さて、本日紅ゆずるさんときさきあいりさんの退団会見が行われました。
午前中は紅さん、午後はあーちゃんというスケジュールで行われたわけですが、どちらの会見もとても素敵でした。
紅ゆずるさんの退団会見
紅さんの会見は、非常にお人柄が出ているものだということが想像できます。
宝塚に対する想いを聞かれると号泣してしまうなど、2年前(もうそんなに…)の2017年に退団された早霧せいなさんを思わせます。
私が強く記憶に残っているのは宝塚の千秋楽が終わったあとの会見でしたが、彼女も宝塚への思いを聞かれるとぽろぽろと涙を流していたのを思い出しました。
また、紅さんの潔さも性格をすごく感じさせられます。「4は少ないし、6は中途半端。5が丁度いい!」というのはなんとも、わからないながらも納得できてしまうというか…。5作で退団されるトップさんは多いですものね。
紅5の名前を出されたところも、流石です。
お披露目の時に決めていたというのは早くない?!とも思いますが、最初から進退の時期を決めておくことでそこまで命がけで駆け抜けていこうとしたところ、実に「らしいな」と思いました。
「一回退団して、また入団出来るならもう一回入団したい」という言葉にはグッときます。
どうしてもずっといることは出来ない場所だからこその言葉ですよね…。
結婚についての質問に喜びながらも、「宝塚では綺咲と結婚しているので」というなんとも素敵なパワーワードを繰り出してこられて、たまりません。わかってらっしゃるー!!
気さくでサバサバしたキャラクターながら、繊細で本当に気遣いがあつい方なのだろうなというのは紅5の映像からも(あれは周りが…あれだから…?!)、ご挨拶からもよくわかります。
最後の日まで笑顔で宝塚人生を楽しんでいただけたらと思います。
綺咲愛里さんの退団会見
あーちゃんの退団会見も素敵な内容で。
紅さん絡みの内容が多いのもあーちゃんらしいですね。
会見が終わった後すぐに紅さんから電話がきて、「大号泣してしまった」と報告を受け、「泣いている写真を使わないでほしいとあーちゃんからもお願いしといて」と言われたなどのなんとも微笑ましいエピソードにほっこりします。
2人の仲の良さや絆を強く感じますね。
また、あーちゃんが「私は気を確かに、泣かないようにと思ってきました」というところが健気です!かわいい!
私は当然のごとくお2人は添い遂げ退団だと思っていたのですが、あーちゃんも「一緒以外考えられない」と言っていて(リンクの日刊にはないですね、別記事で拝見しました)、ここでも微笑ましいです。
他の言葉からも紅さんが大好きで尊敬していることが強く伝わってきましたし、望む形で退団できるのであれば、それは本当に幸せなことだと思います。
お二人の今後の公演について
お2人の退団公演は二本立てで、お芝居は小柳奈穂子先生の「GOD OF STARS-食聖-」。
コメディータッチぽくて賑やかそうな雰囲気が、お2人にとっても合っていると思います。琴ちゃんは悪役かな?
ショーは今作に続いて「星」がテーマ(星組なのでそこはね…という部分ですが)の「Éclair Brillant」。
酒井先生は「Bouquet de TAKARAZUKA」以来ですね。
個人的にブーケはあまり好みのタイプのショーではなかったので、肌に合うといいのですが…。
私個人よりも、星組が大好きな皆さんが満足できるようなショーであればいいな、と思います。
そして宝塚公演と東京公演の合間を縫って、ディナーショー&ミュージック・サロンも開催。
みやちゃんの時も書いたんですけど、間って大変じゃないんですかね…
ディナーショーは藤井大介先生、ミュージック・サロンはお芝居に続き小柳奈穂子先生ということで、なかなか派手?キャッチーな感じになりそう?なイメージを持っています。
早霧せいな&咲妃みゆの「ちぎみゆ」コンビ以来の同時退団…となると2年ぶりくらいなんですね。
ご本人たちの納得できる時期やタイミング、人事などが絡んできますので同時退団というのはなかなか難しいことなのかもしれません…が、今回お二人の強い絆を感じる言動を改めて拝見して、退団自体は寂しいものですが、こういうほっこりした退団会見を見られて同時退団ありがとう…とも思ってしまいます。
人の心というのは、なんともややこしいものです。
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