2月に入ってから全く観劇ができなくなり息を潜めておりましたが、久々の新作だー!ということで、昨日は星組公演「ザ・ジェントル・ライアー」を配信にて観劇しました。
もっとドッタンバッタン楽しくワハハ!みたいな感じかと思ったら、結構お話が重いというか、「コメディ要素どこなん……?」のまま終わってしまった印象でした。
面白いと感じたところ
まずは「良かった!」と思えるところから。
メインキャスト陣のよさ
メインキャスト陣、よかったですわ~。
せおっち(瀬央ゆりあさん)は顔立ちが派手なので、貴族が本当に似合いますね。
ちょっとチャラい感じなところもよく合ってます……が、個人的にはもっと陰に振ってほしいなあと思ってます。清彦さんが良すぎたのが悪い。
せおっち演じるアーサーの親友、ロバートを演じたあかちゃん(綺城ひか理さん)!
スタイルが良すぎるし本当に貴族衣装(なにそれ)が似合いますね。あきらくん(瀬戸かずやさん)路線でいくのかな。ポーの新人公演の男爵もよかったしな……。
ヒロインたちも見逃せません。
今回、はるこさん(音波みのりさん)の代役を立派にこなしたりらちゃん(紫りらさん)。
変わらずよく通る声が美しく、せおっちと同期同士で絡めてよかったね~!とほっこりさせてもらいました。
キャラクター造形がどうみても悪い人っぽい!と初日映像でびっくりしたのですが、先生からの指示だったのかな?
はるこさんもさぞ立派な悪女を演じられたと思うので、観てみたかったなぁ……。
ロバートの貞淑な妻、ガートルードを演じたのはほのかちゃん(小桜ほのかさん)。
ほのかちゃんはこういうイメージの役が多いですね。「シラノ・ド・ベルジュラック」を思い出す感じ。
りらちゃんもそうなんですけど、あまり歌うシーンが多くなかったので残念。もっと美声を聴きたかったな。
うたちー大活躍!!
そしてうたちー(詩ちづるさん)ですよ!!
まさかのせおっちの相手役でデュエダンまで一緒にできるなんて……うたちーよかった……!!
(正直観る前はローラとくっつくのかな?と思ってました)
月組から去ってしまう際には滂沱の涙を流すほどの気持ちでしたが、こうして新しい場所でしっかりスポットが当たっているのは本当に、本当に嬉しい……。
キュートさは出島(出島小宇宙戦争)から変わってないし、桜嵐記で発揮した綺麗な歌声もしっかり聴けたし(でも全体的に歌少ないですよねこれ)、うたちー好きとしてはたまらんかったです。
惜しむらくは、生で観れなかったことだけ……チケットはあったのに!
少ない人数でも見応えがしっかりあった
この作品、26人しか出演していないんですよね(本来は28人)。
実際「人少ないな~!」と感じるところはあったんですけど、それでもしっかりダンスシーンなど見応えがありました。
若い学年の子たちがいっぱい出られるので、少人数の公演はいいですね。毎度言ってますけど。
個人的には娘役さんの乙華菜乃ちゃん(多分)が気になりました。綺麗な顔だった……。
イマイチだな……と感じたところ
続いて、イマイチというか、「なんか思ったのと違ったな!?」という点について。
コメディ要素どこ……?
「ミュージカル・コメディ」と冠されているので、もっと気楽に観られるタイプかと思ったら、1幕終了時に全く笑いどころがなくて「これはコメディなのか……?」と感じるほど。
2幕終了時も「コメディ、だったのか……?」と思ったので、私としてはこれはコメディではないです。
作品紹介から不穏な空気は描かれていましたし、その上でのコメディ要素があるタイプかと思ったんですけども。
アーサーの行動がコメディ要素だったの……?
どこをどうしてコメディとするか、無理やりに考えるとアーサーの行動くらいしか思いつかないんですよね。
彼の行動、言っちゃ悪いけどやることなすこと空回りになっちゃっていて、ちょっと滑稽まである。
そこを「あーまたアーサーやっちゃったね~!」と微笑ましく見る部分がコメディ要素なのか?と。
ちょっとしたやりとりにフフッとするところはありましたが、冠を信じて期待しちゃってた分、「なんか違うな?」が大きく出ちゃいました。
ストーリーはわかりやすいけど、インパクトは少なめ
ストーリーはわかりやすく、登場人物も多くないので1回観ただけでも理解がしやすいです。
ただ話の起伏がそう大きくなく、わかりやすい故にインパクトが少なめ、といった印象。
ミュージカルでコメディなら、「Victorian Jazz」でよかったのに……(田渕くんの時に絶対言いたくなる)。
個人的には悪くはないけど、すごくいいと感じる作品でもなかった、という位置づけになりました。
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