1月7日に今年初の観劇!で、月組さんを観てきました。
お芝居「今夜、ロマンス劇場で」は原作を踏襲した素晴らしい作りで感動したのですが、個人的にショー「FULL SWING!」がはっきり言ってイマイチでした。
正直、月組は贔屓目でみがちなんですけど、それでも!それでもです。
せっかくのれいこちゃん(月城かなとさん)とくらげちゃん(海乃美月さん)のお披露目なのに……と非常に残念な気持ちになってしまったのですが、2022年はより素直に感想を書こうとひっそり決めていましたので、良い点、悪い点両方しっかりと書いていきたいなと思ってます。
全体的に地味で、間延び感があった
まず全体的な感想なのですが、感じたのは「地味」。
プロローグの衣装(=フィナーレの衣装)、モカ系のカラーで上品なんですけど、どこか地味。
特に娘役さんの衣装が地味に感じます……。それが1場面のものならいいんだけど(まあ、プロローグも1場面ではあるんですけど)。
ああいう衣装は昔からあるし、なくせというつもりは全くないですが、新春公演でもあるしもうちょっと派手でもよかったんちゃうか?とは思っちゃいますね。
そして感じた間延び感。
なんというか、ショーの構成にメリハリがあまり感じられませんでした。
野口(幸作)くんみたいにわんぱく弁当レベルで詰められても食傷しちゃうんですけど(わがまま)、今回はテンションがあまり上下しないまま終わってしまった、という感じ。
なんというかお披露目というよりは、数作を二人でやった後にこのショーだったら、また味わいが違ったのかな?と思いました。
ここからは最初に載せた、以下の部分についてより詳しく語りたいと思います。
衣装が地味
ちょっと前に言いたいことはほとんど書いちゃったんですけど、地味だなーと。
(加藤)真美ちゃん、ドウシテ!?といいたいです。三木先生の意向もあったのかもしれないですけども。
「Dream Chaser」や「クルンテープ」くらい弾けててもよかったのでは……?
中詰が中詰っぽくない
中詰って基本的には盛り上がる印象があるじゃないですか。
でも「FULL SWING!」では、中詰がバラードっぽくて、しっとりしちゃう。
正直観ながら「これが中詰なの?まさかな……」って思ってましたが、中詰だったみたいですね。
中詰は必ず盛り上がらんといかん!と言いたいわけではないですが、メリハリをつけるためにも必要な役割をしているんだな、とは今回で強く感じました。
後半の間延び感
ショーのそれぞれのシーンのテイストが似ていると「間延び」を感じませんか?
「FULL SWING!」では全体的に大人っぽいシーンが多くて、それは全然問題ないんです。
トップコンビはフレッシュピカピカ!ってよりは大人っぽくしっとりした雰囲気が似合うなと思っていますし。
ショーってフルコースみたいなもので、大きなテーマがありながらも違うテイストを盛り込んで、飽きさせないように先生方が作っている、そういうイメージを私は持っているんです。
ですが、この作品では全体的に似たようなトーンで来てしまったため、後半で非常に間延びして感じてしまいました。
(具体的には第場、れいこちゃんがくらげちゃんに騙されてネックレスを奪われてしまうところ)
味変がないから飽きちゃった……みたいな。
正直ショーで眠気を感じたのは初めてでした……。(横で寝てる方もいた)
デュエダンは二人でしてほしかった
これは一番三木先生に文句を言いたい!!
お披露目ですよ、お披露目。
二人のこれからのスタートですよこれは。
なのに、どうして男役・娘役3番手まで入れちゃうかな!?
私は基本的にデュエダンは二人だけでやってほしい系ですが、「Sante!!」みたいに2番手さんが歌って去るようなケースとか、「モアー・ダンディズム!」みたいに退団される2番手さんをリスペクトするような演出は好きです。
ですがですがですがこれ、お披露目ですよ!!
別にちなつちゃん(鳳月杏さん)もありちゃん(暁千星さん)もやめねーし!!
まあまあまあ、5000歩譲って3番手までいてもよしとしましょう。
しかしそれなのに!娘役の衣装の差が少なすぎる!!
まだれいこちゃんは燕尾にゴールドの装飾がされているので「ああ、トップさんなのね~」とわかりますが、くらげちゃんの衣装は差が少なすぎませんか?
シックでシンプルなのは美しいです、私はシンプルなお衣装大好きです。
だけど、この場ではこれは違うでしょう?と言いたくなります。
正直、この作品で初めて宝塚を観る方からしたら、「くらげちゃんと(彩)みちるちゃんと(天紫)珠李ちゃん、誰がトップ娘なのかしら?」と思ってしまいそうです。
1作目でそれは、ダメだと私は思うのです。
既に二人でトップコンビとして数作をこなし、その上でのこの演目なら特に何も感じなかったかもしれません。いや文句は言いたくなる。
だけど、初めての、大切なお披露目作品で二人っきりではないのは、全然無関係な私が悔しい気持ちになります(笑)。
途中、二人が銀橋に出てきましたが、拍手はなくて。
それはこの日のお客さん(自分も含めてですが)が悪いっていうよりも、これをデュエダンを把握している方が少なかったのでは?って思うほどでした。
ぶっちゃけ私元日の生放送も観ていたのにわからなかったですからね!
衣装にしても演出にしても、デュエダンとしては数えられないなあ、数えたくないなあ……と思っちゃいます。
いいな~と思ったところ
散々文句を言ったので、良かったな!と思った点についても書いていきたいなと。
救いの点、と言い換えてもいいかもしれないです……。
第2場マジで格好いい
「歌劇」の座談会で触れられていた第2場。ここでは、ありちゃんが5分間踊り続けるとのことで非常に期待していました。
やっぱりありちゃんの身体能力の凄さはね、感じたいよね!
ということで、非常に良かったです。
例えるなら、「GOLDEN JAZZ」のアフリカのシーンで踊るちゃぴ(愛希れいかさん)みたいな。
ありちゃんだけでなく、周りもるね(夢奈瑠音さん)をはじめとしたダンスが得意な方々(と思う)が占めていて、めちゃくちゃ見応えがある1シーンでした。
背景的に儀式的なダンスなのも好みの要因の一つですね……。
ちなちゃんも格好いい
今回から祝・2番手!となったちなちゃんが持つシーンは、ジゴロの過去の栄光に一瞬立ち戻る……というもの。
衣装もなかなかなんですけど(笑)、元恋人現マネージャーのはーちゃん(晴音アキさん)とのカップリングがまずよきです。
どでかいミラーボールを蹴り上げると、そこはいつかの……というストーリー仕立てなのもいいですね。
この2場面、連続で出てくるので期待が高まるじゃないですか。なのに……。
ロケットの衣装が可愛い!
ロケットの衣装マジで可愛いんです!猫ちゃんなんです!しっぽがあって!
ロケットの衣装と言われてぱっと思い浮かぶのはレオタード系だと思うんですが、これは多分その上に長めのジャケットを着ているような。
それがまた可愛いんですよ!
統一感があって、お顔を判別しづらいという欠点?はあるんですけど(笑)、それでも可愛い!
今作の衣装の中で一番好きって言ってもいいかもしれないくらい、キュートです。
王道からはちょっと外れてますが、オシャレなのでぜひ注目してほしいです!
スルメ系だといいんだけどな……
と、ここまで感想(主に文句になってしまった)を書いてきましたが。
それでも、それでもまだ諦められません……。もしかしたら、これはスルメ系のショーなのでは!?と。
幸いまだ観劇する機会があるので、状況がわかった状態(?)で観た時に感じるものをまた残せればと思います。
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