見え方は?A席との違いは?S席のポイントやメリット・デメリットを紹介【宝塚大劇場】

劇場・観劇関連
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宝塚大劇場、東京宝塚劇場、どちらの劇場でも一番多いのが「S席」という席種です。

一番多い席種だからこそ、「自分の席って良席なのかな?」と気になる方も多いのではないでしょうか?

今回は、一番幅が広い席種である「S席」の見え方やチケットのとりやすさなどについて解説していきたいと思います!

この記事でわかること
  • S席のブロックごとの簡単な解説
  • S席の列によるおおまかな見え方の違い
  • S席とA席の違い
  • S席を選んだ際のメリット
  • S席を選んだ際のデメリット
  • S席のチケット入手方法

他の席種についても詳しく知りたい!あるいは、全体的な席の見え方について詳しく知りたい!という方はこちらの記事をチェックしてみてください。

ざっくりと全席種の見え方を写真とともにチェックしたいならこの記事!
それぞれの席種についてより詳しく知りたいならこちら!
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S席は一番多い!エリアでざっくりわけても6種類

S席の一番の特徴は、席数が多いゆえの種類の多さ、と言えるでしょう。

宝塚大劇場の場合、全部で2,550席ありますが、そのうちS席は1,408席(1階1,063席、2階345席)と、半分以上を占めています。

公式ではこんなエリア分けはしていませんが、それぞれの場所で見え方に結構違いがあるため、この記事では以下のようにエリアで分類してみました。

まずは1階席。

私はだいたいこのくらいのエリアで考えています。

実は、さらに太通路(上記図で言うと、21列と22列の間)の前か後ろかでもわけています。

この理由は後述しますが、とりあえず見え方自体はこの5つのブロックでちょっとずつ変わるんだなと今は思っていただければOKです。

続いて2階席。

こちらはさらに細かくエリアわけするとなると、1階席のように下手~上手までのブロック、全部で5種類に分けられます。

2階席は見え方が1階席と全く違うので、ひとまとめにしています。

ここからは、1階席の上手側からそれぞれのエリアの見え方や特徴について、経験から感想・意見を書いていきます。

上手・下手

自分が舞台を正面に見て、一番右側のブロックが上手(かみて)、一番左側のブロックが下手(しもて)です。

このブロックの特徴は、10列目くらいまでは「花道(ステージ右下/左下の道のようなもの)」が非常に近く、お芝居では誰かがハケていく、あるいはやってくる、せり上がってくるといった動きをじっくりと観察できるところでしょう。

また、ショーやフィナーレでは有望な若手ジェンヌさんがいることが多く、下級生ファンの方からすれば垂涎ものの席と言えるかもしれません。

上手・下手ブロックの強みと弱み

サブセン

「サブセンター」、略してサブセン。

上手および下手ブロックよりもひとつ内側のブロックが該当し、7列目までは「SS席」として販売されるブロックです。

上手・下手ブロックに比べると席がより舞台の中央に寄っているので全体的に見やすく、後方席でも見切れが少ない点が特徴です。

初めて観劇する時や、1回しか観られない!という時にサブセンターの席が当たると、全体を把握しやすくてラッキーだな!と感じます

サブセンターブロックの強みと弱み

センター

その名前に恥じない、真ん中のブロックです。

席の番号が「46番」あるいは「47番」の場合、「0番」と言われるトップスターさんの立ち位置の直線上に当たります。

中央だけに、舞台全体の把握は一番しやすいブロックだと言えます。

その代わり、どうしても人間の視界には限界がありますので、花道のメンツをしっかりチェックしたい!という場合は、ちょっと首を動かす必要があります(特に前方席の場合)。

真正面から宝塚オーラを浴びられる席なので、ぜひ一度は座っていただきたいブロックの席ですね。

あえてデメリットを挙げるとすれば、映像で残る視界に近いので、「生観劇の醍醐味を感じたい!」という方であれば、他のブロックの方が楽しめるかもしれないですね。

センターブロックの強みと弱み

2階席

2階席はその名の通り、劇場の2階、ちょっと上から舞台を見下ろす形で観劇できる席です。

なんとなく「2階席って外れじゃないの……?」と思われる方もいるかもしれませんが、全くもってそんなことはありません。

1階席からですとどうしても正面から見ることになるので、奥にいる方々が何をしているのか、どのようなフォーメーションを作っているのか、セットはどんな感じなのか……などなど、わかりづらい部分もあります。

しかし2階席からですと、舞台全体を見下ろす形で立体的に把握できるので、「この時にこの人はここにいたんだ!」とか、「このセットの裏はこうなっていたんだなあ」など、ちょっとした舞台裏のような、1階席からではわからなかった違う魅力を感じられる席なんです。

また、1階席に比べて段差がしっかりとついているため、前の席に座る方の背が多少高くても気になりづらく、視界に頭が入ってしまってストレス……ということも少ないです。

私自身2階席が好きなので、ちょっと熱がこもってしまいましたが(笑)、全然外れではないのでご安心ください!

正直1階の後方席なら、2階席のほうがずっと嬉しいです

2階席の強みと弱み
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列による見え方の違い

続いては、列による見え方の違いをご紹介します。

ブロックによって多少見え方が変わりますので、基本的にはブロック(2階席を除く)全体に共通すること、一部ブロックで気をつけたいポイントがあればそちらも記載しています。

1階席の場合

1階席の場合は、「上手・下手ブロック」と「サブセン・センターブロック」である程度の違いがある、と考えていただけたらいいでしょう。

とはいえ、個人的にはブロックよりも列のほうが見え方としては大きな影響を与えるかなと思っています。

7列目まで

上手・下手ブロックのみに存在するエリアです。

そのため、通路側(サブセン側)に座れた場合、「ほぼSS席」なので非常にお得です(笑)。

上手(下手)から銀橋に出てくる際は本当にジェンヌさんが近く、「はわわ……」となる方も多いのではないでしょうか。

ただ、一番端のブロックだけあり、少々見えづらい部分はあります。

具体的には自分の席側の花道部分(席が前方の場合、首を動かさないとハケるところが見えない)、反対(上手なら下手、下手なら上手)側舞台奥(前の人と重なってしまいがち)、反対側花道(単純に遠い)などです。

また、現在では行われていませんが、「客席降り」がある演目の場合、通路側(サブセン側)の席であれば、ジェンヌさんと触れ合える可能性もあります。

前の方は下級生の子がくる印象がありますね!

宝塚大劇場の1階席、7列目のS席から撮影した写真
最上手ブロックながら通路側なのでかなり見やすいです

こちらの写真は、宙組公演「El Japon/アクアヴィーテ!」の際に座った1階7列86番です。

ほぼSS、かつ通路側(サブセン寄り)だっためっちゃお得な席でしたね……。

8列目~10列目

個人的に「めっちゃ前やん!」と声が出てしまうエリアです。

特に8列目のサブセン、あるいはセンター席の場合は1つ前の列が7列目(SS席の最後列)なので、「ほぼSS」という非常にお得な気分を得られます(笑)。

これは「桜嵐記/Dream Chaser」を観劇した際のもの。8列26~28番くらいだった気がします。

前方席だけあって、舞台上を見るのに特別オペラグラスはいらないレベルです。

花道もしっかりと見えますが、上手(下手)ブロックの場合、反対側の花道を見るときはオペラグラスがあったほうがいいかもしれません。

めったに当たらない席ですけど……当たるとわっほい!という気分になります

11列目~14列目

個人的には、宝塚友の会の2次抽選でええ具合に当たったらだいたいこのへん、という印象があるエリアです(笑)。

2次抽選で当たるだけあり近さと遠さのバランスが非常によく、「基本的には肉眼で、気になる部分はオペラで見る」といった観劇が可能です。

初めて観劇される方にとっても見やすい席かと思う点、上手・下手ブロックであっても見切れがほぼなく、全体を把握しやすい点から個人的にオススメのエリアですね。

客席降りがある演目では、通路側に座っているとジェンヌさんをすぐ真横で観られるチャンスがあります。

演目のパターンにもよりますが、中堅(上級生)の方が来やすいエリアかなと思います。

宝塚大劇場の1階席12列、センターブロックに座った際の画像
サブセン寄りのセンブロです

雪組公演「ファントム」で1階12列52番に座った際の写真です。

写真では遠く感じますが、実際に観るとかなり近いですよ!

宝塚大劇場の1階席、下手に座った際の写真
ガチガチの下手です

こちらは月組公演「WELCOME TO TAKARAZUKA/ピガール狂騒曲」を観劇した際の写真です。

多分13列くらいだったような……。

ガッツリ下手ブロックなので、左手の花道はめっちゃ近いですが、上手側の花道は少々遠いことがわかります。

こちらは「シティーハンター/Fire Fever!」を観劇した際のもの。

ズームなしで、下手から上手までぐるっと撮影してみました。1階11列、30番(通路側席)です。

15列目~21列目まで

このあたりからはオペラグラスがないと細かい表情が見えづらくなってきます。

また、上手・下手ブロックの場合、花道に対して結構な角度がついてしまうので席によっては「ちょっと見づらいな」と感じることがあるかもしれません。

座る席にもよるのですが、一番外側の場合はせり上がりの場所は見えても、そこより外側は結構見切れてしまう、というケースも。

全く見えない!という場所はないのですが、観劇の快適さという点ではどうしても前の席よりは劣りますね……。

とはいえ、私もよくこのあたりのエリアで観劇するのですが、慣れてしまえばどうってことはないです(笑)。

例えばこちら、花組公演の「邪馬台国の風/Sante!!」の時に座った席、1階17列47番(0番)です。

宝塚大劇場、1階17列47番に座った際の写真
ドセーン!

これは本当にドセンターだったのであまり参考にならないかもしれませんが、十分すぎるほど見えます。最近こういう席あたらんな~

22列目以降

22列目の前が太い通路であること、そして元A席設定だった場所ということもあり、21列目より前と比べると舞台に対して確実に「遠いな」と感じます。

遠くはあるものの、センター・サブセンであれば視界は良好なので、観劇自体に支障はないでしょう。

上手・下手ブロックは少々自分側の花道が見えづらいかもしれません。

こちらは宙組公演「白鷺の城/異人たちのルネサンス」を、1階23列68番で観劇した時の写真です。

これまでに比べると写真からも距離を感じますよね~。

宝塚大劇場、1階席23列68番で観劇した際の写真
結構遠くなってますよね

またもや客席降りの話ばかりですが、22列の前の通路には番手の方や、場合によってはトップスターさんが来ることもあるため、演目によっては神席になる可能性も……??

花組さんの「MESSIAH/BEAUTIFUL GARDEN」を22列で観劇した際、ひっとん(舞空瞳さん)が目の前に来てくれたことがあります!
超可愛かったし顔小さかった……

S席とA席の違いは「見切れ方」

S席とA席の大きな違いは「見切れ方」です。

S席では「少々見づらいな」という部分が、A席だと「結構見えないな」と感じることもあります。

近い例があるので画像つきで説明します。

こちらは雪組さんの「fff/シルクロード」を観劇した際、席から撮影した写真です。

こちらがS席、「2階3列1番」から撮影したもの。

宝塚大劇場の2階3列1番に座った際の画像
左手の花道がまだ視認できます

そしてこちらがA席、「2階2列L番」から撮影したものです。

宝塚大劇場2階2列L席(A席)に座った際の写真
花道、結構見切れてる~!!

舞台が見える角度としてはそう大きな違いを感じませんが、手前側の花道の見切れ方が大きく変わります。

具体的に言いますと、お芝居「fff」のプロローグで下手側から彩凪翔さん演じるゲーテがせり上がってきますが、S席であれば後ろの壁に投影されるゲーテの文字(名前)が視認できました(それでも多少見づらい部分はありますが)。

対してA席の場合は文字(=壁)が見切れていて、彩凪翔さんの存在しか確認できない、といった感じです。

結構な価格差ではあるので、多少の見切れが許容できるならA席はコスパ○

とはいえ、S席とA席では結構な価格差があります。

宝塚大劇場の場合、S席は「8,800円」なのに対し、A席は「5,500円」と半額まではいきませんが、3,000円の差は結構大きいと感じる方もいるのではないでしょうか?

また、A席も色々な場所がありますが、S席に近ければ近いほど見え方もS席に近くなるため「最悪多少見切れてもいいわ」と許容できるのであれば、S席に比べてコスパがいい席だと言えるでしょう。

観劇回数を重視したいからA席で!という方もいるそうですよ

 

S席を選ぶ・観劇する際のメリット

S席を選択・観劇する際の考えられるメリットはこちらです。

  • 席数が多いので取りやすい
  • 全体を見やすいので少ない観劇回数でも満足度が高め
  • 場合によってはほぼSS席に座れることも
  • 2階席・1階席と席のバラエティが一番多い
  • 客席降りがある場合に絡めるチャンスがある

それぞれの内容について、より詳しく解説していきますね。

座席が多いので取りやすい

なんといっても、4つの座席種類の中で一番多いのがこのS席。

宝塚大劇場の場合、全部で2,550席のうち1,408席と50%以上を占めています(通常の座席数であり、現在は新型コロナウィルス感染防止対策のため、もう少し席数は少ないです)。

他の席種に比べて圧倒的なので、席を取りやすいのが大きなメリットですね。

席種のバラエティが一番多い

S席は1階席と2階席にわたって分布されるため、バラエティが一番多い席種とも言えます。

さらに、8列目のセンター・サブセンターや7列目前の上手・下手ブロックであればほぼSS席(場合によっては一部SS席よりも近く感じるケースも!)といった夢を見られる点も大きな魅力だと感じます。

少ない観劇回数でも満足度が高くなる

すべてとはいいませんが、S席はA席・B席に比べると舞台全体を把握しやすい配置になっているため、1回の観劇でも満足度が高めになるんじゃないかな、と思います。

もちろん、「目が足りないわ!!」ってことはままありますが…

あと1年くらいは難しいかもしれませんが、通路側の席であれば客席降りの際にジェンヌさんを近くで見られるという点も満足度を上げるポイントになりそうです。

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S席を選ぶ・購入する際のデメリット

続いて、S席を選んだ際に感じられるかもしれないデメリットについて見ていきましょう。

ざっと考えられるのはこういったことでしょうか。

  • 購入方法によっては席がどこになるかわからない
  • A席近くだとちょっと損した気分になる
  • 同じ価格でも差がでやすい

自分の力ではどーにもならん、という項目が多いものの……だからこそ「うーん」と感じることもある点かと。

席のランダム性が強い

チケットの購入手段はプレイガイドによって変わりますが、席が選べることはそうありません。

宝塚の公式のチケット販売サイト「宝塚WEBチケットサービス」であれば、自身で席番号を指定して購入することも可能ですが、「とりあえず席を確保したい!」という場合、席を自動で購入する「おまかせ購入」にする方も多いのではないでしょうか。

先ほども書きましたが、S席は数が多い分、どこに座れるのか?といったランダム性も高いと言えます。

そのため「上手ばっかりに偏った」「2階席ばっかりになった」という現象もよく起こりえます。

様々な視点から見られるというメリットの裏に、偏る可能性というデメリットもあるといった感じでしょうか。

仕方ないのですが、公演によっては「この列ばっかりやな」というケースも経験しました……。

席によって格差が出てくる

これはもう、SS席であろうがS席であろうがA席であろうが変わらないのですが、気持ちの問題です(笑)。

同じ価格でも、SS席に近いこともあればA席に近いこともあって、こればっかりはほんまに運!です。

1列ごとに価格が違うというわけでもない分、諦めないといけないところですね……。

S席のチケット入手方法

最後にS席のチケット入手方法ですが、一番多い席種のため多岐にわたります……が、だいたいはこちらに落ち着くでしょう。

  1. 宝塚友の会
  2. 各種プレイガイド
  3. カード会社の先行・貸切
  4. 旅行会社のツアー・貸切・販売
  5. 私設ファンクラブ

宝塚友の会の場合、2次抽選と会員のみの先着販売で購入するチャンスがありますし、その後の一般販売でも購入が可能です。

その他、カード会社の先行販売でも大体売られるのはS席なので、細かくチェックしていればS席を狙うのはすべての席種の中で一番簡単と言えるでしょう。

こちらも詳しくはチケットの取り方に関する記事にて紹介しますが、自分に合った方法、やり方を見つけることが大事です!

私設ファンクラブに入っていなくてもS席であれば結構チケットは取れます!

まとめ:初めての観劇にもオススメな席種。その席を楽しもう!

S席は

  • プレイガイドなどでも取りやすい
  • 価格もグランドミュージカルに比べれば高くない
  • 1階も2階も楽しめる席種

ということで、初めて宝塚を観るという方にもオススメしやすい席種だと思います。

どこに座れるかとなると少々バクチな部分もありますが、そこも含めて楽しめるようになれば、あなたも立派な宝塚ファン…!?

そこそこ観始めると、なぜか同じブロックの席に行きやすいとか、謎の傾向が見えてくることも…w

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