宝塚に限らず、舞台などを観劇する際に必要なもの…それはやっぱり「オペラグラス」!
もちろんSS席であればオペラは不要と言ってもいいのですが、なかなかSS席ばっかりに座れるわけでもありません…。
また、最近の宝塚は席が取りづらいともっぱらですので、いくら観られるといっても後ろですと、肉眼で観るにはどうしても限界があります。
そこで出てくるのがオペラグラス…まるで通販のような言い回しになってしまいましたが、やっぱりオペラグラスって1つあると役立つんですよね。
今回は、宝塚の観劇において「どんなオペラグラスが最適なのか?」というお話をできたらと思います。
私が使っているオペラグラスについて紹介
いきなり自分語りかよ!という話ではありますが、まずは私が実際に利用しているオペラグラスについてご紹介したいと思います。
私が愛用しているオペラグラスは、劇場(少なくとも宝塚大劇場はコレ)でレンタルしているものと同じオペラグラスで、「Vixen」というメーカーのものになります。
このオペラのすごいところは、やっぱり組カラーを網羅しているというところではないでしょうか。
大劇場で使われているから当然とも言えますが、まさに狙ったようにピンク(花)、イエロー(月)、グリーン(雪)、ブルー(星)、パープル(宙)と揃っています。
このオペラグラスを選んだ理由は?
私がこのオペラグラスを選んだ理由はとってもシンプルで「大劇場で貸出しているものだから」です。
大劇場で貸出をしている=大劇場のどこからでもこれで不満が出ることはないだろうからこれを選択したんだろう、という結論に至りました。
とはいえこのオペラでは見づらい、物足りない!という方ももちろんいらっしゃると思います。
実際、見え方はどうなの?
正直カラーよりも「ちゃんと見えるの?」という方が気になる部分かと思います。
一言で言いますと「きちんと見えます」。オペラで気になる点と言えば
- のぞいた時、暗く感じる(明るくない)
- しっかりピントが合わない
などかと思いますが、このオペラに関してはこの2点はクリアしています。
私は大劇場以外にこれまで観劇した劇場…具体的には
- 赤坂ACTシアター
- 宝塚バウホール(これはあんまり参考にならないかも)
- 舞浜アンフィシアター
- 梅田芸術劇場メインホール
- 梅田シアター・ドラマシティ
にてこちらのオペラグラスを使用していますが、「力が足りない!!!」と思ったことはありません。
照明が落ちた舞台の上の演者を探す…というのは流石に出来ませんが、照明がある状態であれば問題ナシです。
S席1F25列目(ほぼA席)でも、これさえあれば後ろの方にいる下級生の顔もちゃんとわかるレベルです。
迷ったらこれを選ぶ、でも問題ないレベル
「オペラグラス・双眼鏡は色々あって何を選んだらわからない…」ってなりますよね。私もなりました。
「ようわからんから大劇場で使ってるやつならええやろ」というラフさで購入したものですが、非常に満足しています。
個人的には「組カラー」というのもポイントで、同じ商品を使っている方をみかけると「花組お好きなのかしら!?」とテンションが上がります。
価格も安いとは言えませんが、決して高いというほどでもないかなと思うので、迷ったらこちらを選んでも、めちゃくちゃ後悔することはないかと。
オペラグラス探しで気にするべきポイントは?
長過ぎる自分語りが終わったところで、オペラグラスを選ぶ際のポイントを調べてみたのでまとめました。
ポイントは「型番の後ろに記載されている数字」です。
先程紹介しました、私が使っているVixenアリーナHの型番「H8×21WP」を例として使っていきますね。
最初の数字は「倍率」を示す
最初の数字「8」は倍率を示しています。
じゃあこの倍率は何に対してか、というと「肉眼で視える距離」に対してかかります。
自分の肉眼で100m先のものをみたときと同じくらいの見え方で、8倍であれば800m先のものが見える…ということです。
倍率が高くなればなるほどその距離が増え、倍率が10倍であれば100m先を見る間隔で1km先のものが見えるわけですね。
劇場の場合、6~8が一般的にオススメされています
「じゃあ、めちゃめちゃ近くで贔屓を見るなら倍率が高いほうがいいのね!」と思っちゃいますよね。思いますよね。
ですが、倍率が高くなればなるほど見える範囲自体は狭くなります。
例えば、虫眼鏡を使うとごく一部(虫眼鏡の範囲部分)しかアップになりませんよね。
それと同じで、倍率が高いオペラグラスを使うとそれだけフォーカスされてしまい、同じシーンをみているとしても8倍だったら視界に2~3人入るけれど、10倍だったら視界に一人しか入らない、なんてこともあります。
メイクのめっちゃ細かいところまで見たいんや!!という方であれば倍率が高いものでもいいでしょうが、「全体を把握したい、色々観たい」という方は6~8倍のものがいいかと思います。
あと、倍率が高いとどうしても小さな手ブレが気になり、目が疲れたり酔ってしまう方も中にはいるようなので、高ければいいというわけではありません。
VixenアリーナHは8倍ですが、個人的にちょうどいい感じです。立ち位置にもよりますが3人~5人くらいは視界に入ります。
後ろの数字は「対物レンズ有効径」
後ろの数字「21」は「対物レンズ有効径」を示しています。
よくわからない言葉が出てきましたね!
オペラグラス・双眼鏡ってレンズが2つあるじゃないですか。目を当てる方と、対象を見る方の2つ。後者である「見る方のレンズの大きさ」のことを言います。
このレンズが大きければ大きいほど対象をはっきり、明るく見ることが出来ます。
ちなみに単位は「mm」です。アリーナHの場合「21mm」ですね。
劇場で見るなら、20mm~30mm程度のものを選べばOK
倍率が高くても、対物レンズ有効径が低ければ(小さければ)光が入りにくいため暗く、かつ手ブレが目立つようになります。
対物レンズ有効径が大きければ光が入り見やすくなるものの、レンズ自体が大きくなっていくのでコンパクトとは離れていきます。
ある程度コンパクトさを考えて購入するのであれば、大体25mmくらいまでかな、と思います。
30mmを超えると、アウトドアメインになることが多いですね…。
実視界・見かけ視界
自分で調べていてもだんだんこのへんから「なるほどわからん」となったのでさらりとだけご紹介しておきます。
「実視界」というのは、腕を動かさずにオペラグラスを覗いた時に実際に見える視界のことを指します。
当然ですが倍率が高ければ狭く、低ければ広くなる傾向にあります。
続いての「見かけ視界」の方が重要で、オペラグラスを覗いた時に「実質どんくらいの広さに見えるか」という視界です。
これが狭ければ見える範囲が狭いということで、ショーの時など見たい子を探すのに手間がかかりやすくなります。
もちろん広ければそれだけ見つかりやすいのですが、いうてもバードウォッチングと兼用で使いたいということでもなければ、特別気にしなくてもいいかなあ…とは思います。
ちなみにアリーナHは47.5度、アリーナMは50.4度と、3度分ではありますがアリーナMの方が視界が広いことがわかります。
結論:8~10×20~30の中で好きなやつ買おう!
自分語りからスタートしましたが、結論としては
- 倍率:8倍~10倍
- 対物レンズ有効径:20mm~30mm
の範囲内で好きなデザイン、納得できる価格のものを購入すれば、宝塚の観劇においてはストレスが貯まらないのではないか?と思います。
今回はVixenのばかり話題に出しましたが、オリンパスやニコンといった多くの方におなじみのメーカーもたくさん双眼鏡・オペラグラスを発売していますので、お気に入りを見つけられるかもしれません!
特別わからん…ってなったら、組カラーもあるVixen アリーナHがやっぱりオススメです!
■スポンサードリンク■
コメント