この所ずっと舞浜の記事ばかり書いていたのですが、そんな中去る12月15日に
花組 全国ツアー メランコリック・ジゴロ/Exciter!!2018 を観劇してまいりました。
そもそも全ツって交通の便がいい所はめちゃくちゃ取りづらいし、しかも最後が大阪って(さらに3Daysだと思ってたら2Daysだった)絶対観られないやろうなと思っていたんですけれど、縁がありまして観劇できることに。サンキューセディナ
2017全ツは島根までいったのに…
というわけで、簡単ですが感想を書いていこうかと思います。
今回の記事はお芝居「メランコリック・ジゴロ」について!
想像通り「若さあふれる」!勢いがすごい
一言で言えば「若さがあふれる!」もうこれ。
もともとれいちゃん(柚香光さん)は私にとって「勢い」や「バイタリティー」といった単語が非常に似合うイメージの方。
そういった若さが持つ「強さ」が全体を覆うような感じになっていて、他の花組子たちのパワーも合わさり大きなエネルギーになっていたように感じます。
お話自体は私は知っていて、スカステで真飛聖さんのもの、朝夏まなとさんのものどちらも拝見しています(初演だけ観ていないんです…)。
どうしても他のものを知っていると無意識に比較してしまいますが、中では一番若さ、青さを感じました。
青さと書くと未熟なイメージになってしまう方もいると思うのですが、まあ真飛さんや朝夏さんに比べればれいちゃんは未熟です。
とはいえ、その青さゆえの未完成なところといいますか、足らないゆえの良さみたいなところに惹かれる方も多いんだろうなと感じました。
ベテラン勢の下支えが素晴らしい
そして予想以上にベテラン勢の下支えが素晴らしい~~!!拍手を惜しみなく送りたいところです。
さおりさん(高翔みず希さん)をはじめ、主演二人(二人って書いちゃっていいのかな)よりも上の学年の方々の仕事の素晴らしいこと素晴らしいこと。
個人的に嬉しいのは、るなちゃん(冴月瑠那さん)の出番が多かったこと…!
るなちゃんは立ち居振る舞いや所作が美しいですし、キレイなお顔ながら老け役もこなせる方。
今回はしぃ様(和海しょうさん)とのコンビもかなりハマっていて見ていて楽しかったです。お二人のコート姿が格好いい!もうそれだけでいい!!
うさんくさいオジサン、フォンダリ役のびっく(羽立光来さん)も素晴らしいですね。
うさんくさいんやけど憎めない、素敵なおじさまを演じてらっしゃいました。
舞台というのは名バイプレイヤーたちが居てこそ締まり、奥行きが出るものだと思っていますので、こういうびっくのような存在は花組にとっても貴重ですから、これからもどんどん活躍していってほしいですね…。
それを支えるゆめ様(鞠花ゆめさん)も相変わらずお素敵で。
決して主張が強いわけではないのですが存在感がしっかりとしていて、舞台への上質なスパイス。彼女が舞台にいると安心します。
もちろん若手も頑張ってた
ベテラン勢べた褒めですが、もちろん若手ちゃんたちも頑張っていました!
メイン勢の話はちょっと横に置いておいて…。
つかさくん(飛龍つかささん)としょみちゃん(真鳳つぐみさん)の夫婦はとってもよかった~!どの公演でもここは味がありますよね(笑)。
個人的には、もっとつかさくんなら出来る!と思ってしまうかな…もうちょっと情けなくても良かったんじゃないかな、と。男らしすぎた!
私はみつるさん(華形ひかるさん)のバロットが情けなさ過ぎて好きなので、好みの違いレベルですけどね。
弁護士マチウ役の、はなこちゃん(一之瀬航季さん)もめっちゃ頑張ってましたね。
彼女はきっとお芝居が好きで努力してるんやろうな~ってのが(めっちゃ素人目ながら)わかるので、これからも頑張ってほしいなと思います。
愛らしい役から、ちょっと老けた感じの役までできそうなところもいいですよね…マルチに活躍できそう!
そして、若いながらにもう貫禄やベテラン感があるとわさん(峰果とわさん)。
私、彼女が舞台にいると本当に安心します。落ち着きがあって、声が通って、なんというか「上手いな~」と思わせてくれる方。
あと忘れてはいけないのがえみさん(乙羽映見さん)とうららちゃん(春妃うららさん)ですね!
えみさんはハンナの時とは打って変わってコメディエンヌとしてバッチリな働きを。
アドリブも多かったそうで、頭の回転が速い方なのでしょうね…。
落ち着きがある女性の役が多いですが、こういうちゃきちゃきな役もお似合いでした。
うららちゃんは可愛いひたすらに可愛い。
とはいえ可愛いだけではなくて芯が強そうなところが個人的に好みです。
本公演でももっと観たいな、という方々ばっかりでした!
メインキャストについてぽつぽつと
メインキャストの4人?正直ティーナはどうなんだろうと思うんですけど、今回のツアーは4人がメインなのでメインということで!
柚香光さん(ダニエル役)
大学に行きつつジゴロをしているお兄さん。いい人。
れいちゃんはスタイルがいいのでこういうシュッとしたスーツも難なく着こなせますし、コート姿も格好良かったです。
スタン役のマイティー(水美舞斗さん)との息も抜群で、流石同期!と思わせてくれました。
とはいえ、喧嘩するシーンではどちらもヒートアップするというか、テンションが高くなるのかどちらも怒鳴った感じになっていて(実際スタンは怒鳴りたくなるほど怒ってるんだけど)、ちょっと耳に痛い感じがしました。
私は真飛さんのダニエル、壮さんのスタンが好きすぎるという理由もあるのですが、役の年齢的にはれいまいが多分適切なのに、どこか「子供っぽさ」を感じてしまいました。
「抜くところは抜く」という格好良さはダニエルにも十分あると思うので、まっすぐなダニエルもそれはそれで素敵なのですけれど、もう少し余裕があるともっと好みだったな~。
水美舞斗さん(スタン役)
貴族の出らしい。お金が好きな人。
マイティーも着こなしなどは流石です。声も相変わらず通りますし、れいまいで並んだときのバランスも本当にいいですよね。
これもれいちゃんと一緒の事言っちゃうんですけど、ちょっとがなりすぎでは…?と。
めっちゃ頑張っているのはわかりますし伝わりますが、いくらスタンがちょっとカッカしやすいキャラクターだとしても、もうちょっとオシャレに怒ってほしいな…と思いました。オシャレな怒り方ってなんだよ。
真飛さんと壮さんの言い合いって、内容自体は結構ひどいけどどこかそれをお互いかわすというか、余裕を持って言い合うみたいなところが「オッシャレー!!!」と思ったので、そこが欲しかったようです。
でもお金の話になったらころっと変わってニコニコになったり、表情をくるくる変える様はマイティーの愛らしさが全開で、とっても可愛かったです。
華優希さん(ティーナ役)
学年順的に華ちゃんから。
いやーエキセントリックでしたね。華ちゃんは憑依型と言われていますが、ほんまそうやろうなーと思います。
どちらかと言うと華ちゃんの方がフェリシアぽいイメージですが、いやいやティーナめっちゃ可愛かった!バカ!このバカ!(めっちゃ褒めてる)
スタンの後ろをついていってハケるときの「とてとてとて…」と歩く感じが本当に可愛い。
バカな役って難しいじゃないですか。バロットもそうだけど、バカってある程度突き抜けないとバカに見えないので…。
そこを上手くバカ娘として生きていたので、流石やな~!と思いました。
舞空瞳さん(フェリシア役)
怖いですね。怖いですね。これで研3ですか。
もともと私の彼女に対する印象は「そつがない」でした。
一番さんということもあり、お芝居・歌・ダンスを高水準でそつなくこなし、嫌味がない…そんな「優等生」な娘さんです。ゆきちゃん系とでもいいましょうか。
そんな彼女の「クオリティの高さ」をまざまざと見せつけられた気がしました。
歌う声もキレイで伸びやかですし、所作が可愛らしいお嬢さんで…。
ダニエルのことを本当の兄と思ってちょっと無茶をしちゃうところなんかは「この子ならそういうことしちゃいそうだなあ」と納得出来る説得力があり。
あとこれはショーの話にも絡んでしまうんですけれど、長い公演期間、かつ移動もありで大阪に来た時はなんだかんだで体力的に皆さん疲れていたと思います。
だけど彼女はバシッとクオリティが高いものを出してくる。その強さが本当にすごいと思いました。怖いです。怖すぎて楽しみ。
正直「可愛いしすごい出来る娘役さんだなあ」と思うくらいだったのですが、「この先を絶対に見続けたい娘役さん」に変わりました。
私にとって今回の一番の収穫は、彼女の凄さを改めて感じられたことかもしれません。
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