【花組】あきらくんの男気を強く感じた「マスカレード・ホテル(2020.01.09)」感想(ネタバレあり)

花組
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前回の感想に続きまして、今回はめちゃくちゃネタバレあり!な感想です。

1日置いて2回目の観劇となり、かつそれがMy楽となりました。
席の話になるのですが、前回は24列と後ろから2列目。そして今回は2列目という素晴らしい席で観劇することが叶いました。

もう舞台へのかぶりつき状態なのですが(笑)、だからこそ強いパワーをビシバシと感じました。

もちろん、あきらくん(瀬戸かずやさん)いわく「大尊敬する方々」…まりんさん(悠真倫さん)、はるこちゃん(音波みのりさん)、そしてりおちゃん(明日海りおさん)がいたからかもしれません。

私はもうりおちゃんと同じ日、同じ列で観劇したということで非常にテンションが上がっていたのも事実ですが(笑)。このことはまた別記事で書きたいと思います。

もちろん、りおちゃんがいたからといって舞台を見ないなんてことはありえません!しっかり見させていただきました。

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2回目だと話がより理解できてスッキリ

この作品に限ったことではありませんが、初回だと「話ある程度わかるけど、ここってどうだったっけ?」と思い返す部分が出てくることもあります。

私の勝手な持論ですが「舞台は1回で話がわかるものがよい」と思っています。
ただ、この作品はミステリーであるため、伏線も仕込まれています。なので、1回目ではスルーしていた部分も「そういうことか!」と2回目でわかる面白さもあるんですよね。

私は初回の時、2幕のアバンチュールに関するエピソードから事件へのつながりがイマイチわからなかったのですけど、2回目で「あ~なるほど!」とやっとわかったり。

山岸さん(演:朝月希和さん)がアバンチュールのやり方として多いと説明してくれたのは「男性タレントさんとそのおつきの人の2人で宿泊手続きをし、それとは別に女性がシングルで部屋を取るが、それがカモフラージュで実際は男性タレントさんと女性が(タレントさんの取った部屋で)会う」というものでした。

一見全く関係のない2つのグループの間にカップルが成立しているとは誰も思わない、と。

そこから新田刑事(演:瀬戸かずやさん)はひらめいて今回の事件も同じなのではないか…?と推察するのですが、初回は「なるほど~(わからんけどなるほど~)」って感じだったのが(笑)、2回目であ~なるほど!という感じでした。

長倉さん(演:音くり寿さん)は(元)恋人、松岡さんと山岸さんをそれぞれ単発で殺害してしまうと自分が容疑者として浮かび上がってしまうため、全くこの2つの殺人に関連性を持たせないために、松岡さん殺人事件と今回の連続(に見立てた)殺人事件の2つに分けることにした、ということがやっと理解できました。

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個人的にん~?と思った部分

トリックというか推理展開は非常にワクワクしたのですが、殺人動機が個人的に「どうなんだろう…」という部分はちょっとありました。

私は原作を読んでいないのでわからないのですが、ざっと調べた限りは似たような感じっぽいですね。

どんな些細なことでも殺したいほど憎みたくなるきっかけになることはありますし、長倉さんにとっては(というか親にとっては)子供というのは本当に大切で、大事であることは間違いありません。

責任を取ってくれなかった松岡さんと、泊まっていることを知っていても会わせなかった山岸さんを恨むのも納得は出来ますが、これまでの展開からちょっと突飛といいますか「あ、そうなの…?」と意表を突かれた感じになってしまいました。

しかし、この長倉さんを演じたくりすちゃん(音くり寿さん)はめちゃくちゃ良かったというかすごかったです。おばあちゃんの演技もとてもお上手でしたし、長倉さんに戻ってからの鬼気迫る、狂気が混じった感じもとっても素敵。

あの華奢な体からとってもたくさんのパワーが出ていました。もっともっと成長するのだろうなと思うと楽しみでなりません。

ラストはナウオンを見てたのでちょっと笑っちゃう

長倉さんが逮捕され、ラストはコルテシア東京のレストランで新田刑事と山岸さんのディナー。
能勢刑事(演:飛龍つかささん)は新田刑事の妹さんにちょっかいをかけたため中座というなんとも最後まで面白い展開です。

どうして自分が居るのがわかったのか?という山岸さんの疑問に「香りが残っていたから」と答えるイケメン新田刑事ですが、そこからの展開がまさに「突然の宝塚」って感じで、こう言っては失礼なのですがちょっと笑ってしまいます。

マスカレード・ホテルのナウオン(NOW ON STAGE)でも「ラストに突然宝塚」と誰か…くりすちゃんだったかな…あきらくんだったかな…が言ってて「なんだそれ!」と思ったのですが、たしかに実際見ると「突然の宝塚」としか言いようがない内容でした(笑)。

だって、スモークめっちゃ出てくるし、とつぜんひらめちゃん(朝月希和さん)立つし…!!
ちなみにこのスモークは量もすごくて、2列目の私の席まで来ました。すごいぞスモーク!結構寒いんですねあれね。

でも悪いわけじゃないです。硬派な感じからいきなり宝塚の世界に飛ばされた感じがして、ちょっと感覚がつかめないだけなんです…!

フィナーレは踊りまくり!あきらくん出ずっぱり!

前の記事にも書いているのですが、フィナーレは非常にクラシカルといいますか、「これが宝塚です!」といえる内容です。

男役さんは紫の燕尾?スーツ?で、娘役さんも肩出しのドレスで羽飾りつき。
つかさくん(飛龍つかささん)のソロから始まり、男女合わせての群舞。ゆめ様(鞠花ゆめさん)のスカートさばきと美しさにため息が出ます。

そして出てくるあきらくんのスーツは白!インナーは紫で、スーツの装飾も紫になっていて上品かつちょっとアダルティな雰囲気になっています。

そこからはもう踊りまくり!男役のダンスってこうだよね、花組のダンスってこうだね…とちょっと感慨深くなるような振り付けや展開で。

あきらくんと娘役さんが少しずつ絡むような振りがあり、そしてるなちゃん(冴月瑠那さん)、しぃちゃん(和海しょうさん)、つかさくん、ほってぃー(帆純まひろさん)の4人での男役群舞、これがまた格好いいです!皆ステディなタイプなのもいいですね~。

確かその後、ひらめちゃんがこれまた白いサテン素材のようなドレスで登場。
まるで新田刑事と山岸さんの結婚式のような気にさせてくれます。

大人っぽくしっとりとした雰囲気ながらも信頼しあっているような温かさがあり、見ていてなんとも心が温かくなるデュエダンです。
しかもリフトあり!さらに長め!まさかのリフトがあるとは思わなくて驚きました…。

だいたいはデュエダンで終了ですが、これでは終わらない!さらに多分今回出演している全ての男役さんと一緒に群舞を踊るんです…!

超個人的にですね、ちょっと曲が「ETERNAL GARDEN TARAKAZUKA」に似ているのもあって、なんだかあきらくんの男役の集大成…は終わってしまうみたいであれなので…!

あきらくんのこれからの男役としての決意みたいなものを強く感じるような内容でした。

カンパニーの雰囲気も良さそうで、ああ~観てよかったな~と思える作品でした。
また改めてキャスト別記事を書きたいなと思っています!

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