もう4月ともなるのに寒の戻りで、寒いですね…。
こういう時は体調を崩しやすいので気をつけなければ!と思います。
さて本日の記事は、現在宝塚大劇場で公演中の月組公演「夢現無双 / クルンテープ-天使の都」の「NOW ON STAGE」の感想記事です。
まとめて…!のつもりだったのですが、やっぱり長くなったので今回はお芝居「夢現無双」部分のみの感想・まとめとなっております。
出演者は
たまきち(珠城りょうさん)、さくらちゃん(美園さくらさん)、みやちゃん(美弥るりかさん)、れいこちゃん(月城かなとさん)、ありちゃん(暁千星さん)の5人でした。
今回は新トップコンビのお披露目公演
今回の公演は、珠城りょう・美園さくらの新トップコンビのお披露目公演!
ということで、さくらちゃんに「いかがですか?」と。
さくらちゃんは「公演をこなすのに精一杯すぎて、実感がない」とのこと。
確かにトップさんともなると男役さんはもちろん娘役さんも出番がぐっと増えるのでやることが多くなるでしょう。
舞台以外のお仕事も沢山ありますしね…。
今回、さくらちゃんを迎えることとなったたまきちは「ショーのプロローグやデュエットダンスの時にお客様が暖かく見守ってくれるので、その時にここから始まると実感します」と語っていました。
みやちゃんも「結婚式の場面の歌詞が素敵。馴れ初めみたいな内容で、(藤井)大介先生がステキな歌詞を書いてくれたなと思った」と。
それに対してたまきちも「彼女に対しての気持ちがそのまま歌詞に出ている」と返していました。
結婚式の場面もデュエダンも初々しくて、まさにお披露目!という感じですよね。
お芝居「夢現無双」の自身の役について
まずはお芝居「夢現無双」の自身の役づくりなどのこだわりを。
暁千星さん(吉岡清十郎役)
本公演では弟キャラや元気な役をすることが多かったありちゃん。
しかし今回のお芝居ではどちらかと言えば艶っぽくクールな吉岡清十郎という剣豪を演じています。
やっぱり最初に注目してしまうのはその見た目ですよね。
所見時に「髪型が長崎しぐれ坂や…」と思うレベルの長髪。
そしてあの着物。出番自体は少なくとも、インパクトがあるキャラクターになっていました。
ナウオンでもその「粋な着流し」をいじられるありちゃん。
ご本人は「京都弁は緊張する。剣豪としての余裕さや、朱実との関係性も(演技で)出さないとと思っている」とのこと。
また、これまでにない落ち着いている役なので、新たな自分をそこで探したい…と。
先輩諸氏、たまきちからは新人公演が終わったタイミングでこういったいつもと違う役ができるのはいいね、と。
みやちゃんと二人で「あのありが…」とニヤニヤしながら見ているそう。
みやちゃんいわく、「袖でも粋になってて、(ありちゃんが)大人になっちゃったなーって思う」そうで。
ありちゃん自身はそんな気はない…と言っていたのですが、あの衣装を着たらたしかにそんな感じになっちゃうかも、と最後は納得?していました。
月城かなとさん(本位田又八役)
今回のお芝居の「ゆる要素」といいますか、ともすれば張り詰めたシーンが多い中、観客の気持ちをふっと緩ませてくれる役割を果たしていた又八。
れいこちゃんは雪組に居た時はそのようなイメージはなかったのですが、月組に来てからというものAfOもあり、コメディエンヌ的なイメージがついてしまいました。
「アンナ・カレーニナ」ではあれだけ素敵なカレーニンを演じていたのですが…!!
そんなれいこちゃんですが、「武蔵と一緒にいるのは最初だけであとは最後の方まで離れているので、幼馴染みという部分をしっかり最初に出したい」と自身の役について語っていました。
また、演出のヨシマサ先生からはルーズな感じを出してほしい、と言われたとのこと。
幼馴染のたまきちからは「いつも笑いを取ってて羨ましい」と言われていました。
れいこちゃんは笑いポイント、多いんですよね。おっかあとおじさんもいるし。
みやちゃんにお手紙?巻物?を返す時はみやちゃんの佇まいが(又八とのギャップで)面白いからだ…と言っていました。
美弥るりかさん(佐々木小次郎役)
伝説の剣豪、佐々木小次郎。
たまきちが武蔵ならみやちゃんは小次郎…誰が聞いても「そりゃそうだ(ピッタリだ)」となる配役ですよね。
みやちゃんは今回役作りのために原作も読破。「(原作があるものなので)いかに原作に近づけるか、それと合わせて自分が読んでどう思ったかを大事にした」とのことです。
人と多く関わって成長していく武蔵と違い、小次郎は一人孤独に積み上げていくタイプなので、そこの差を出したいとも。
また、新免無二斎役をしているゆりちゃん(紫門ゆりやさん)とのお芝居も、日によって違うので面白いと。
巌流島の決闘のシーンは、お客様も集中しているのがわかりますよね、とたまきちも。
2人とも、上手く殺陣ができるか心配な時もあるようで…。銀橋でやり合う時もありますし、大変ですよね。
たまきちは、「小次郎と一緒のシーンは少ないので、巌流島に行くまで出会う度に小次郎への気持ちを膨らませていきたい」と語っていました。
また、小次郎と言えばちょっと派手目な衣装も特徴的。
後ろの方は燕のような形をしていてとっても可愛いのだとか!
「燕返しをアピールしちゃってる」と話題(笑い)に。
また、装飾物が多いので大変とのこと。刀を支えるヒモや、クロスネックレスなど小物多いですもんね、小次郎さん。
長い刀に関してどう?と聞かれた時には「大変だけど、なれてきた!でも、髪と鞘のバランスが日によって違うの」と。
武蔵が宍戸梅軒と対決するシーンにて小次郎が助太刀に入り、武蔵に短刀(脇差かな)を渡しますが、その後必死に刀を鞘におさめているそう。
必死に収めたら「見守っとったで」みたいな顔になるそうで…(笑)
たまきちは「いつもすっとした感じだったから全然わからなかった!」と言っていました。
美園さくらさん(お通役)
ひたむきに武蔵を追いかけながらも、その恋は実る…いや、実ってはいるんですが、共に生きることは出来ないという切ない結末を迎える女性。
切ないのですが、さくらちゃんが可憐で可愛らしくて…。
結構押し出しが強いイメージがあったので、こういった引いた感じの女性もうまいのだな~と思わされました。
武蔵のことを「むさし」と言わず、ずっと「たけぞう(さん)」と言っていたところも可愛かったです。
そんなさくらちゃんが役作りで気をつけてきた点。
「ずっと武蔵を追っているというキャラクターなので、自分が出るときにどのような場面なのか、どのような状況(で追いかけているのか)を考えなければいけないので、すごく集中力が必要」とのこと。
また、お通は笛の名手でもある女性。
本当に吹いているわけではないけれど、今回きちんと先生に吹き方を習ったとのこと(吉野太夫役をしている海乃美月ちゃんも琵琶の弾き方を習ったそうです)。
でも笛を吹くときは、オケと呼吸を合わせなければいけないので大変だと…。フルートとはまた息の使い方も違うそうで、勉強になったとのことでした。
珠城りょうさん(宮本武蔵役)
…は、役作りについての語りはなし!でした。
皆さんがそれぞれ語っている時にちょこっとずつお話されていたので、それでオッケー!っていう感じだったんですかね。
番組を見て感想を書く時はメモを取ることもあるんですが、たまきちの部分がなくて「あれ?メモし忘れたかな!?」と思わずもう1回観ました(笑)。
その他出演者について
ナウオンに出ているキャスト以外にも、様々なキャラクターが出ている今回のお芝居。
その中で特に注目して欲しい方や、関わりが深い方などについてのトークもありました。
沢庵宗彭(光月るうさん)
たまきちは当然、と言うべきか沢庵坊主さんを。
絡む人がとても多い中でも沢庵さんが縁がある人物で、武蔵にとっても存在が大きい人。自分のことを見透かされている感じがする。
優しさも厳しさも感じられて、毎回新鮮な気持ちで演じることができる…とたまきちが語っていました。
本当にるうさんは素晴らしくて、お芝居でもショーでも無くてはならない方!という印象です。
親と女の子たち
又八を演じたれいこちゃんは、自身の両親と、佐々木小次郎とうそぶいていた時に慕ってくれていた女の子たちのお話を。
女の子たちは○○ガールズとお名前がついているようなのですが、私の耳では上手く聞き取れず…何度か再生したんですけど…
お甲(白雪さち花さん)と朱実(叶羽時さん)
ガールズの話から、「お甲と朱実も重要だよね!」というお話に。
武蔵と又八が戦に敗れて逃げた後、二人と出会うことが物語のきっかけにもなるし、本当に大事だね…と。
みやちゃんがここで「(武蔵が)鈴なんてあげるから!」とたまきちを責めるのが面白くて。
朱実は最初に武蔵から鈴をもらって、それをずっとつけ続けてるんですよね。
さらに「鈴の音がするから、一緒の場面に出てるとき(朱実が)どこにいるかすぐわかる」とも。
たまきちも「罪なことをしました…」と言ってて(笑)。
みや「落ちてるやつ拾ったんだよね」
たま「道端に落ちてるやつ拾いました(笑)」
みや「まあ、武蔵らしいというか…(笑)」
という、二人のトークはめっちゃ面白かったです。確かに道端に拾った鈴あげただけなんだよね武蔵ね…。
吉岡道場の方々
ありちゃんはやっぱり吉岡道場の人たちが関わり深いよね、という話に。
るねちゃん(夢奈瑠音さん)演じる吉岡伝七郎は弟役。
ありちゃんは、伝七郎と自分(清十郎)は正反対のタイプなので、そこの差をはっきり出していきたいとのこと。
ここでまた茶々(?)が入り…
みんな「なんか伝七郎の髪の毛オシャレだよね」やら「真ん中分けでチャラい」とか散々な?言われようw
ありちゃんも「思ったよりワイルドだった」との感想を残しました。
「それに比べて植田(蓮つかささん)はすっとしてるよね」という比較も飛んだり。確かに植田は髪の毛すっとしてますね…ちょんまげだから…。
個人的には阿国さん御一行や、くらげちゃん(海乃美月さん)のお話も聞いてみたかったな~という思いがあるのですが、そのへんはやはり尺というものがありますからね、仕方ないです。
今回の作品はじゅりちゃん(天紫珠李ちゃん)が大活躍していたので個人的に嬉しくて…印象的なシーンでは必ず登場する白烏についてもお話を聞いてみたかったなと思いました。
このあたりはぽっぷあっぷTimeで聞けるかな?と期待しております。
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