NHK 宝塚スペシャルラウンジ 「宝塚歌劇の多様性」感想。確かに月組は多様性の組!

月組
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昨日の記事に続いて、今日も時間があって観ることが出来ましたので、NHKでお正月のド早朝(少なくとも私にとっては…)に放送された「宝塚スペシャルラウンジ」の「宝塚歌劇の多様性(月組中心)」回の感想を残しておきたいと思います。

この回のゲストは高橋英樹さん、高橋愛さんは同じで、もうお一方が元月組トップスターの紫吹淳さんでした。
多分、高橋さんたちは通してのゲストで、組に合わせて元トップスターの方がいらっしゃるのかな…?という予想になりました。残すは宙組さん…!

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宝塚歌劇の魅力「日本物」を「夢現無双」と合わせて紹介

今回は月組さん中心ということで、(当時)最新作である「夢現無双」の映像と合わせて宝塚歌劇の魅力のひとつ「日本物」をピックアップしていました。

プロローグでは横一列に組子が並ぶ振り付け(立ち回り)が披露されていましたが、鑑賞ポイントとして「この立ち回りはいつから?」というクイズが。

高橋英樹さんが「これはベルばらからではないか」と回答したところ、大正解!1974年に初演された「ベルサイユのばら」からと言われているそうです。

「宝塚の歌舞伎」と言われている「ベルばら」。日本物にもそのエッセンスが入っているんですね。

印象に残った立ち回り・日本物のお話

高橋愛さんは、司会のアナウンサーの方に「最近印象に残った立ち回りはありますか?」と聞かれ、花組さんの「MESSIAH」を挙げられていました。「一緒に戦っているようでドキドキします!」とのこと。
大階段を使ったあの立ち回りのシーンは何回観ても格好良かったですもんね。あれかなり身も心も削られた公演だっただろうな…。

紫吹さんは日本物を演じて印象に残っていることとして「チョンパ」を。
暗転から一気に華やかな世界に持っていくチョンパが大好き!とおっしゃってました。
ライトが当たっても目をつぶることが出来ないので、毎回が勝負だったと…。おかげで眼球が強くなったそうです(笑)。
いやほんと、チョンパに限りませんが、あんだけのライトを浴びて目は死なないのか?と観ている方は思ってしまいますよね。

「夢現無双」の鑑賞ポイントは?

高橋愛さんの「夢現無双」の鑑賞ポイントは「お通さんの切なさ」。
紫吹さん曰く、切ないシーンが多いのも「宝塚のポイント」だそうです。

パンフレットに寄稿もした高橋英樹さんの鑑賞ポイントはやはり「チャンバラ」。
失礼ながらチャンバラは久々に聞いたのでちょっと笑ってしまいました。でもわかりやすい!

また、「宝塚の立ち回りは生々しさがない」のがご自身が演じられた時との大きな違いだと仰っていました。
時代劇などの場合はより生々しくしなければいけないのですが、宝塚のチャンバラは生々しさがなくて、どこか夢を残している感じがいいのだと。
紫吹さんも「(立ち回りなどに限らず)全てのことに言える」と同意されてました。

たまきちの宮本武蔵の役作りのこだわりとは?

ここでまたクイズが!
宮本武蔵を演じたたまきち(珠城りょうさん)のこだわりとはなんでしょう?というもの。

紫吹さんと高橋愛さんは「剣さばき」、高橋英樹さんは「足さばき」という回答。

答えは…「歩き方」!武蔵の成長していくところを表現するために、だんだんと歩き方を変えているそうです。

また、この作品では本当に武蔵が縦横無尽に走り回ることもポイントとして挙げられており、高橋英樹さんが「銀橋でも走るんだよ!大丈夫なの?」と。
紫吹さんがすかさず「大丈夫です!」とお早いお返事。
まだ学年が下の時は客席に引き寄せられるように傾いてしまうこともあったそうなのですが、慣れてくるとそんなこともなくなるそうです。結局は慣れ!

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「カンパニー」ではサラリーマン役

あわせて、ひとつ前の公演「カンパニー」の紹介も。

この作品では現代劇というだけでなく、ふつーのエリートサラリーマンをトップスターが演じたことが話題に、ということで紹介されていました。

ここでもクイズ「たまきちがサラリーマンの役作りをする際に参考にした人は?」があり、答えは「劇団のスーツを着ている人」でした。身近!

高橋英樹さんはサラリーマン役を演じることはあまり多くなかったそうですが、演じる際には電車に乗って人間観察をされたとのこと。
やはり演じるにはその対象を観察して理解することが大切であり、基本であることがわかりますね…。

「クルンテープ」ではセリの数クイズ

番組ではショー「クルンテープ」も紹介されていました。時間はかなり少なめですが…。

こちらもタイを舞台にしたということで、これまでのショーとはちょっと違うので「多様性」のひとつとして数えられるかと思います。

今回はクイズ回なのかわかりませんがまたもやクイズがあり(笑)、「宝塚大劇場のセリの数はいくつ?」というもの。

正解は6つ…なのですが、2号セリは分割出来るので、8つと数える場合もあるそうです。
改めて装置のすごさにビックリしてしまいますね…。

まさに「多様性」といえる「BADDY」

そして「BADDY」の紹介もありました。この作品はまさに宝塚の多様性を表すのにふさわしい作品でしょう。

こちらも紹介時間自体は少なかったのですが、近未来を舞台にしたSFチックな部分があるだの、やれ主役が悪役だの、通し役だの、演出家もわけがわかっていないとプログラムにかいているだの(笑)、ずっと宇宙人の人がいるだのと盛り上がりました。

まゆぽん(輝月ゆうまさん)に焦点が当たるとは思わなかったよ…!!

どの組もそれぞれ幅のある演目をやっていますが、今の月組が演じるもの(ショーも含めて)に対して多様性という言葉が一番似合うんでないかな、という印象はありますね。

それが今の月組の強さであり、組カラーといえるのかな…なんて感じました。

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