皆さま花組公演は楽しんでらっしゃるでしょうか。私はまだ2回しか観劇していないものの、当日券の人気ぷりなどに熱気を相変わらず感じております。
さて、今回の公演のショー「シャルム!」ですが、個人的にはもっと「毒」が欲しかったな…ということで、現時点でのさらっとした感想を残しておきたいと思います。
幸いなことにまだ観劇のチャンスがありますので、今後もっとブラッシュアップされることで印象が変わる可能性は非常に残されております。
「そんなことないわ、めっちゃ良かったわ~!!!」って2週間後くらいに言ってる可能性も十分にあります(笑)。(2019年12月追記:今は実際めっちゃいいと思ってます)
このショーは優等生
私が初見で観た感想は「なんとも綺麗にまとめた、優等生なショー」でした。
稲葉先生が仰っている通り「きっとファンの方はこんなりおちゃんが観たいだろう」が上品に詰められたショーとなっていると思います。
キレイにまとめたというのは悪いことではありません。
退団公演に下手に奇をてらった内容を入れるよりは、きちんとおさめに行く方向を選ぶ方がいいんじゃないかなと思いますので。
鮮やかでピュアな分、「毒」が足りない
しかしながら、個人的には「毒が足りない」と思いました。
綺麗な薔薇には棘があるとよく言われるように、美しいものにも二面性といいますか、光と陰があるもの。
今回のショーは、光は強く当たっているものの、陰を感じにくいものであった…という印象です。
というのも、前公演にて大人な女性であり、花組の絶頂期の要素として不可欠と言えた明日海りおさんの相手役、仙名彩世さんの退団。そして鳳月杏さんの月組への組替え。
この2人(そしてゆきちゃんと同時に退団した花野じゅりあさんや桜咲彩花さんも)は大人の魅力、そして華やかさだけではない「毒」を持っていたと感じます。
その「毒」があるからこそ、より華やかに輝くのではないかと思ってしまうのです。
今回の公演にはその方々はおらず、相手役にはとても愛らしく、瑞々しいピュアな魅力を持つ華優希さんが就任。
若手さんたちも可愛くてピュアな魅力に溢れているため、全体的にマイルドといいますか、毒がなく丸い感じにまとまっているように感じます。
別にピュアなのがダメというわけではなく、せっかくパリの地下都市とかいう妖しく毒を持つ背景があるのだから、そこをゴリっと出してもよかったんじゃない?って感じですね。
多分ショーのテーマがもっと光(陽気)に傾く、それこそハワイだったらまた違った判断になったんじゃないかなと思います(ショーの内容自体がガラっと変わりますけども)。
メリハリがもっと増えたらすごいショーになりそう
というわけで、個人的にはもっと陰の部分がぐっと押し出してきたら好みになりそうだな~!という感じです。
ハットの場面とか、もっともっとできるんじゃないかなーと。
(2019年12月追記:今はハットの場面が一番好きってくらいテンション上がります)
まだまだ公演は始まったばかりなので、最終的にどのような形で完成するか楽しみなんですけど、現段階でショーに対して思うのはこんなところですね。
もちろん、ネタバレ的に「このシーンすき!!」ってのはいっぱいあります。
これはもう少し先に…(観てらっしゃらない方もまだまだ多いかと思うので)。
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