【月組】「I AM FROM AUSTRIA」キャスト別感想その2(鳳月・海乃)

月組
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前回の記事に続きまして、「I AM FROM AUSTRIA」のキャスト別感想、今日はエードラーご夫婦です!

1つ目の記事が3人なのに2つ目は2人なんかい!という感じですが…夫婦ということでね!1つ目の記事をトップコンビにしてもいいかなと思ったのですが、結局どこにもリチャードが入る場所がないという哀しみを背負ってしまったのでこうなりました。

今回も本編のネタバレにふれる部分がありますので、いやだよー!という方は避けてくださいね。

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鳳月杏さん(ヴォルフガング・エードラー役)

なんともピュアで?可愛らしいパパさん。

自由人だけど日和見主義的なところもあり、息子のジョージと妻のロミーと3人でやりとりするシーンでは180度意見が変わるなど、このお話の笑いを取る方々…パブロ・フェリックス・エルフィー・ツヴィックルと合わせて「笑いの五芒星の1角」と言ってもいいかもしれません。

いつもヘラヘラしているパパさんですが、実はきちんと自分の中に芯を持っていて、それに基づいて行動しているんだろうなと思わせる知的な面もしっかりとあります。

 

私はウィーン版のお話は知らないのですが、そもそも妻のロミーが社長ですが、パパさんは入婿ではない説を取りたいんですよね。

きっとパパさんもジョージと同様御曹司で、だけど仕事は妻の方が出来るからそっちが社長をしているというイメージです。

だからかもしれませんが、ジョージと同様物事を結構ニュートラルに捉えていると感じられる立ち居振る舞いがあり、面白いキャラクター、そして非常に美味しい役だと思っています。

花組からの凱旋組替えと言ってもいいような彼女に、今回このような素敵な役が当てられたのは1ファンとして非常に嬉しいですね。

 

非常におちゃらけた役ですし、歌詞の内容もひどい(大好き)ですが、やっぱりエレガント。やっぱりロイヤル。何をしても品がある、というのは彼女の大きな魅力であり持ち味。4つ星ホテルの社長の夫として納得できるどっしり感もあり、ここは流石としか言いようがありません。

歌についても、結構高いキーだなと思える部分もあるのですがサラリと歌われていて。これは「CASANOVA」の時の歌唱が活きたのかな…なんて勝手に思っています。

そして、やはり生まれ故郷というのは強い!馴染み方が半端ではなく、「そういえば月組にずっといらっしゃいました?」という感じでした。

ですがフィナーレの群舞などは「ああ、花っぽいな」と感じるところもあり。

花組の中では彼女の踊りは毛色が違うんですけども、月組に戻ってきても「毛色が違う」感じがしました。ご自身も言っていましたが、成長が大きかった大事な5年間を花組で過ごしたことが影響しているんだな…と。

 

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海乃美月さん(ロミー・エードラー役)

ホテル経営に邁進し、そのためにちょっと視野が狭くなっている状態のキレイな奥様。

とはいえ、コンプライアンスに反する従業員がいるわ、夫はコウモリだわ、息子は夜な夜な(知らないと言えど)家を空けるわで心労が耐えないだろうなとは思います

「なんとかしなきゃ!」と思う時はどうしても空回りがちで、それに対してイライラしてしまい、それをまたなんとかしなきゃと思っても…といった状態が劇中で続くロミーですが、最後はきちんとハッピーエンドでよかったです。

 

くらげちゃん(海乃美月さん)の演技は元々大好きで、細面なところもちょっと神経質っぽいロミーという役にハマっているなと感じました。

初見ではラテンの場面(なんていうんだろうあれ…)にめっちゃびっくりして、「月組は一本物で突然足出すの好きやな…(Ex:All For One)」と思ってしまったのでした。

劇中はほとんどが怒っているという、非常にエネルギーを使う役だろうなという印象ですが、その怒りの理由が理不尽なものではないのと、起こるといってもキーキー怒る感じじゃないので「こいついっつも怒ってるな」という感じではなく「ママ、また苦労してるね…」と同情を誘うような感じでした。嫌味もなく、媚びてる感じもなくサラリと出来るのは彼女の実力のなせる技なのかなと。

ロミー自体賢い女性だと思うので、短絡的思考に走ることもなかったですし、ジョージが夜に行っていることを知るときちんと自分を省みていたので、いい女なんですよね…。

 

しかし、パパさんとつるんでいたツヴィックル嬢に対して「あんな若い娘!」と言っているのが失礼ながらめちゃくちゃウケました。

あの若い娘、あなたの6期上の方ですよ!!!

お芝居の中では、野暮な話なんですけどね。

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