新型コロナウイルスの影響により、宝塚も上演中止が決定。
それに伴って、月組の別箱公演2つも予定より早い千秋楽を迎えることとなりましたね…。
いろいろと悲しいなーとか残念だなーと思うこともありますが(3月5日に観劇する予定だった星組さんの予定も潰えてしまった…!)、そんなことばっかり言ってても仕方がない!というわけで、ちょっと間があいてしまいましたが「出島小宇宙戦争」のキャスト別感想、その2を書きたいと思います。(キャスト別感想その1はこちら)
今回は宇宙人じゃない方々(分類がおかしすぎる)の感想です。
暁千星さん(リンゾウ役)
カゲヤス(鳳月杏さん)と兄弟弟子で、幕府の膿をキレイにするため自ら望んで隠密となったという、なかなか複雑な背景を持つキャラクター、リンゾウ。
師匠のタダタカ(光月るうさん)とカゲヤスのみを心の拠り所にしてきたものの、ヌイノスケ(英かおとさん)から衝撃の事実を告げられ、カゲヤスと対立することに…。
見た目はチャラめで、どこが隠密やねん!と言いたくなる出で立ちですが、持ち前のスタイルの良さで「まあこういうのもあるやろな…」と思わせる強さがあるありちゃん(暁千星さん)。
私がありちゃんに持っているイメージは「器用」。
ダンスはもちろんのこと、お芝居や歌もそつなくこなしているイメージがありましたが、今回は、そんなありちゃんがリンゾウというキャラクターに苦戦しているように見えました。
どこがそうだったんだ、と聞かれると難しいのですが…いつものように飄々とこなしているようには見えなかった、そんな感じです。
役自体の立ち回りも難しいものだっただろうなとも思うのですが…(本人が言ってたみたいにほんまピエロだし)。
フィナーレでのダンスはさすがでしたね。群れから漏れ出たイワシもバッチリでした。
紫門ゆりやさん(タダアキラ役)
幕府の人間代表として、このままでは幕府がピンチ~!ということで、こっそりカゲヤスについてきたもののあっさりと捕まってしまった、おちゃめな老中さん。
ゆりちゃん(紫門ゆりやさん)はいつ見ても変わらずロイヤルで、ほっとさせてくれる存在です(笑)。
出番こそ多くはありませんが、冷静に出島の状況を感じ取り、情報に踊らされる人々を見て呆れている…。やはり老中という立場らしく、頭の冴えている人物なのではと感じます。
リンゾウにヌイノスケのことを知らされたこともそうですね。
正義感というか、耳障りがいい理想を追っている人物なのかもしれませんが、ふとしたセリフが考えさせられる内容であることが多く、それをまた真面目で柔らかいキャラクターのゆりちゃんが言うからこそ味や説得力があるな~と感じました。
いつまでも若々しく愛らしいゆりちゃんですが、さすがの上級生、安定感抜群でした。
カーテンコールの時に、めっちゃくちゃニコニコしながらちなつちゃん(鳳月杏さん)見てるのもとってもかわいいんですよ、ゆりちゃん…!!
英かおとさん(ヌイノスケ役)
個人的に美味しい役どころだな~!と思ったのがこのヌイノスケ。
最初はヘタレ部下(その割に言ってることは結構図々しい感じがある…w)なのに、リンゾウに「キャラ変わりすぎ」と言われるレベルでザ・中二的なワルに。
月組の若手さんは芸達者さんが本当に多いなとずっと思っていますが、かおとくんもその一人ですよね。
何より声がすごく聴きやすくて、よく通る!こんなこと言ったらアレかもですが、ありちゃんより声の通りはいいんじゃないかな…って思ったほど。
スタイルもいいので見栄えもよく。これから本公演でももっと目立った役どころになりそうで楽しみ!
もっと歌も聴きたかったな~。
白雪さち花さん・春海ゆうさん・佳城葵さん
3人まとめてで申し訳ないのですが…!
江戸/出島の民衆としてメインで出てくる3人組。これだけ芸達者の3人が揃ったら面白くないわけはないでしょう!!っていうレベル。
いやー本当に層が厚いな~月組。
この3人って声も特徴的なんだけど聴きやすくて、目つぶってても誰が喋ってるかわかるレベルでね…いいものをお持ちで。それぞれ歌う部分も(1フレーズくらいだけど)あって嬉しかったです。これは麗泉里ちゃんもそうなんですけど。歌上手い子はどんどん歌わせるべき。
それぞれもう別に語ることはないくらい安定して上手いな~!としか言えないんですけど、出島で文明開化したときの衣装もそれぞれとても可愛くて、はやく写真出して!!って言いたいです。言います。出して!
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