10月30日、博多座で上演されている「川霧の橋/Dream Chaser」のライブ配信を観ました!
本当は現地に行きたかったのですが、どうしても「マドモアゼル・モーツァルト」と上演期間がダダかぶりということで、泣く泣く諦め。
博多はご飯も美味しいし、動きやすいし大好きな街です
その分しっかりと、ライブ配信で楽しみました!
個人的なお芝居の感想は「あ、そこで終わるんだ!?」、ショーは「うまいこと入れ替えたなあ」でした。
お芝居「川霧の橋」感想
まずはお芝居「川霧の橋」。
一途な若旦那と、受け身の女性おみつとのすれ違いまくりの悲哀こもごもなストーリー……と受け止めました。
そういえば、「桜嵐記」から和物が続いていますね。時代は結構離れていますが。
女性の不幸の匂いがすごい
出てくる女性(メインキャスト)が揃いも揃って不幸なのが切ない……。
これはトート様も喜びますよ(?)。
くらげちゃん(海乃美月さん)演じるおみつちゃんは、まだ救われたのかもしれませんが、それでもなあ……。
大きな火事であれだけの人の運命が変わってしまうというのは、現代にも通じる恐ろしさを感じますね。
男性陣も幸せ!みたいな人いないよな……
男性陣についても、このキャラはめっちゃ幸せ!!みたいなのっていないですよね。
敢えていうなら権二郎(春海ゆうさん)くらい??
ずっとおみつへの恋心を持ったままの幸次郎(月城かなとさん)は当然ながら、身を落としてしまったお組さん(天紫珠李さん)へ一途に尽くし続けた半次(鳳月杏さん)なんかもね……。
ありちゃんのゲスっぷりがよかった!
こう見出しにすると、ありちゃん(暁千星さん)がゲスみたいになってますが、もちろんそうではなく。
彼女が演じた清吉は、自分が若旦那になれなかったことから幸次郎を恨み、彼がおみつちゃんを好きなことを利用して、結婚できないように彼女を待たせます。
(ここでおみつちゃんは別に待たなくてもいいんじゃねえの?と思ったんですけど、彼女は清吉が好きっていうバックボーンがあったんですかね。多分そうよね!?)
修行の名目で行った大阪でひとしきり遊んだ後江戸に戻っておみつちゃんと結婚するも、お店には戻らず。
さらに犯罪を犯して島流しにされるという、かなり波乱万丈な人生になっております。
それだけでは飽き足らず、島から逃げて兄弟子の半次を利用し、死亡を偽装するなどかなりのワル!
ベイビーフェイスよりのありちゃんが、こんなに黒い役をやる年になったのだなあとほっこりします(そこ?)。
ちょっとゲスに入るもなりきれなかったリンゾウ(「出島小宇宙戦争」)よりもぱーんと弾けて演じてる感じがよかったです。
リンゾウのときはちょっと不安定な感じがしたので……。
ラストは「え、そこなの?」
幸次郎のお嫁さんになったおよしちゃん(結愛かれんさん)が亡くなってしまったことから、「これは悲恋ではなくて、ちゃんとくっつくんだな」と確信したのですが(嫌な確信方法)、清吉の処遇というか、どうなるかがわからないままなのがちょっとモヤりますね。
半次が最後「お前の好きにはさせない!」みたいなことを言って上手にハケるときに拍手が起こったので、「なんでそこで拍手?足を見せてくれてありがとうのやつか?」と非常に失礼な判断をしたのですが、あそこがラストの出番だったからなんですね……。
二人がくっつくのは「本当によかったねえ……」なんですけど、スッキリ終わらない感じが余韻としていいのか、悪いのか。
個人的には清吉がどうなったか、知りたかったな~~。
ショー「Dream Chaser」感想
ショーは前回の本公演のアレンジもの。
「Dream Chaser」はめちゃくちゃ好きなショーなので、内容がどう変わっているかワクワクしていました。
正直前トップさんのサヨナラショーを別の方が引き継ぐというのはあまり好きな傾向ではないのですが(どうしても印象が強く残ってしまうので)、このショーはサヨナラに振り切っていないので、アレンジしても軽やかに観られますね。
プロローグで衣装替えしてきたれいこちゃんは、真っ白でまさに宝塚の王子様!という感じ。イケメンは衣装に負けない。
大きな配置変更などはなし
特に大きな変更はなく、本公演で出演していたキャストはそこに出てましたね。
3場だったかしら、ちなちゃんとありちゃんが争う場面では、ヒロインにじゅりちゃんが出てたのが個人的に嬉しい!
くらげちゃんは次のミロンガでヒロインになるからだと思いますが、あの衣装もよく似合っていました。
構成をほぼ変えずに新しくするのってすごいな~
観て感じたのは「構成がほぼ変わっていない」ことです。
このショーは後半にたまきち(珠城りょうさん)のサヨナラタイムがあったんですけど、そこもほぼ踏襲。
もちろん曲も振りも違いますが、たまきちが大好きな先輩・後輩一人一人と踊るシーンも「これからよろしくね」という感じでアレンジされていたり。
その後一人で踊るところは、振り付けも同じで。
正直なところ、もっとガラッと変えてくると思っていたので驚きました。
トップさんが一人でシンプルな黒燕尾で踊るというのは、サヨナラはもちろんのこと、お披露目(今回はプレお披露目ですが)でも、とても画になる、いいものなんだなと新しい視点を入れてもらった気がします。
れいこちゃんファンの方はきっと嬉しかったんじゃないかな?と勝手に思っています!
あと、昨日10月の観劇感想記事でも書いたんですけど、ちなちゃんが2番手羽根を背負って降りてきたことに感動しましてね……。これは生で観たかったわ……。
本公演で期待してます!
キレイにまとまった2作品。若手の活躍もチラ見したい…!
しっとりとした、どちらかといえば悲しい雰囲気が漂う「川霧の橋」と、本公演から続く前向きなエネルギーに溢れた「Dream Chaser」。
バランスがよく、キレイにまとまった2作品だと思います。
別箱公演ならではの、若手の活躍も嬉しいところですが、ライブ配信ですとなかなか細かく観られないのが残念……。
相変わらず瑠皇りあちゃんは顔がキレイだなーと、後ろでちらっと画面に入ったときに注目しておりました(笑)。
個人的にはもうちょっとうたちー(詩ちづるさん)が映ってくれれば!という感じ。お芝居で影コーラスしていたのは、うたちーだったのかしら。りりちゃん(白河りりさん)もいるから、どっちだろう。
うたちーはこの作品を最後に星娘になってしまうので、寂しいな……。
いつでも戻ってきてええねんで……!!(謎の親戚面)
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