先週金曜日、関西ローカル情報番組「ミント!」にて、(今度は絶対に)特集と言えるコーナーで宝塚に関する放送がありました。
「どうして、元タカラジェンヌがホテルの新支配人として就任したの?」というテーマです。
このテーマでもうおわかりかと思いますが、すーさん(憧花ゆりのさん)と宝塚ホテルがフィーチャーされた特集です。
関西のローカル番組では宝塚に関する内容も結構多く、最近で記憶に新しいのは新しくICができた時でしたね。
生中継されていたり、何度か特集を組まれたり……と、直接宝塚に関連しているわけではないものの、近い場所が取り上げられることはよくありました。
今回は新しくなった宝塚ホテルだけではなく、「元タカラジェンヌであるすーさんがどうして新支配人となったのか」という、個人が取り上げられている特集でしたので備忘録的なメモです。
以前の放送と合わせて作られた内容
以前にも同番組で宝塚ホテルのリニューアルとともに、すーさんが出演していました。
その内容の再編集部分もありつつ、「支配人としての1日」や、すーさんへのインタビューが盛り込まれた内容となっており、非常に興味深かったです。
すーさんのプロフィールや経歴もしっかり紹介
すーさんがどのようなことがきっかけで宝塚に入ったのか、そしてどう過ごして卒業し、今の支配人への就任に至ったのか……と丁寧に解説されています。
幼いころのすーさんの写真や音楽学校生時代の写真もあり、なかなかに貴重では……!?
すーさんはお母様の影響で宝塚を観ていて、バレエや歌など、さりげなくタカラジェンヌへの道に進みやすいような教育を受けていたそう。
退団したきっかけ(退団を決意した気持ち)についてもインタビューがなされていて、「やりきったなと思った」ということで。お母様にも「やり尽くしたね」と声をかけてもらったそうです。
退団後の活動についても軽く紹介されていました。すーさんの歌も流れましたよ!
どうして支配人に選ばれたのか?という質問には…
今回の特集の大きなテーマでもある「どうしてタカラジェンヌが支配人になったのか?」という疑問を、まさかのご本人に聞いてみるという関西らしいスタイル。
というのも、タカラジェンヌは毎年何人も卒業していく中、どうしてすーさんに(誤解なきよう注釈しますが、すーさんであることに対して否定的であるような意味は放送内でも一切ありません)?ということですね。
すーさんの回答は「組長をやっていたからではないでしょうか」。
それは非常に納得できますよね。組長さんは広い視野で組子を見ることに慣れていますし、指導もこなす立場なので、支配人という意味ではピッタリです。
阪神阪急ホテルグループ側としては、宝塚ホテルが大劇場の隣になったことにより、より歌劇と密にしたいということで、その橋渡し役として元ジェンヌさんが候補に入っていたといったニュアンスの説明がなされていました。
宝塚ホテルはお茶会にも使われる場所ですし、事情に明るい方が居たほうが絶対いいですよね。
宝塚大好き!な古川アナも楽しいのです
また、「ミント!」を放送しているMBS(毎日放送系列)のアナウンサーさん、古川圭子さんは大の宝塚好きとして有名な方で、彼女に知識を乞うシーンもあり、またそれが面白いんです(笑)。
すーさんからの回答をもらったスタッフが、古川さんに「組長が支配人になるって聞いてどう思いましたか?」と聞くと、「その手があったか!と思いました。これは適役!」と太鼓判を押されていました。ですよね~。
とはいえ、組長はタカラジェンヌ約400人のうち、5人しかいない!という番組内の説明には「そりゃそうやろ……」と言いたくはなりましたけどw
組長が10人も20人もいてたまるかいな。
合わせて組長についての解説や、トップスターとの違いも古川さんが説明してくださいました。素晴らしいです。
個人的に組の順番を言うときに「雪・花・月・星・宙」って言ったのが気になりましたけどね!そこは花・月・雪・星・宙じゃないのかなあ……(面倒くさいオタク)
支配人の一日にも密着!
支配人のとある1日として、密着取材もありました。
小道具などの展示コーナーは、最初は別のスタッフがやっていたそうなのですが、細かく口を出していたら「じゃあやってください!」と言われ、今はすーさんが担当になっているそう。
あとは地元のラジオに宣伝のために出演される姿や、14時~15時くらいにはお客様をお見送りする姿など、支配人としてどのような仕事をされているのか紹介されていました。
スタッフに対して居方や話し方を指導する姿も放送され、これも組長経験が活きている部分と説明されていましたね。
まだすーさんは「(スタッフに対して)素はだしていない」とおっしゃっていましたが、そんなおちゃめさも魅力だよなと改めて。
また宝塚と両想いになれたという言葉が印象的
すーさんが最後に語っていたことが非常に印象的でした。記憶のニュアンスなので、実際のお言葉とは違う部分がありますが……。
「宝塚を退団しなければ、宝塚から離れた場所(違う場所)に行かないといけないと思っていた」と。
宝塚を退団したら、宝塚に関することから離れるものだ、とご自身の中にあったとのこと。
大好きで入った宝塚で、そこで19年間も過ごすとなるとそこから離れるのは容易なことではありません(そもそも離れる必要はないんですけども!)。
しかし、こうして支配人に就任し、宝塚に深く関わるお仕事をする立場になったことで「宝塚に対して失恋したのが、また両想いになれたという感じ」と語ってらっしゃいました。
言葉の選び方がとっても素敵だなと思うと同時に、やはりタカラジェンヌは宝塚が大好きで、辞めても大好きな人ばかりなのだろうなというその愛の深さを改めて感じるインタビューでした。
梅雨が明けたら宝塚ホテルにアフタヌーンティーをしに行きたいものですね……。
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