今日のひとこと(2021.07.19):最近体調不良気味で更新が滞り気味です……

【宙組】「シャーロック・ホームズ」初日感想|程よくアレンジが効いた一作。雰囲気○!(ネタバレあり)

宙組
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ご縁があり、宙組さんの「シャーロック・ホームズ / Délicieux!」の初日にお邪魔してきました。

宙組さんとしては久々の2本立て、ショーに至っては1年半振りということもあり、期待を大きくしていたファンの方々も多かったのではないかと思います。

今回はお芝居「シャーロック・ホームズ」の感想を、ネタバレしまくりで書いていきます。

今回は「歌劇」の座談会情報がないので(次号掲載かな?)完全初見でしたが、楽しいエンターテインメント作品でしたよ~!

ちなみに、数年前にホームズは一読したものの、記憶がそこそこ曖昧っていうくらいの知識量で挑みました

ショー感想 【宙組】「Délicieux!」初日感想|恒例の華やかで盛りだくさんな内容。個人的にキツい場面もあった(ネタバレあり)

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探偵vs悪+ロマンス。宝塚流のアレンジが効いた作品

ホームズを彩るものと言えば、やはり事件は外せません。

そこに実在の事件「切り裂きジャック」をフィーチャーし、モリアーティ教授の悪事のひとつとして入れた、さらに依頼人は国家の要人たち……という設定は見事だなと思います。

さらに、原作で唯一ホームズを出し抜いた女性アイリーン・アドラーを絡めて、ロマンスも足しながら本筋はきっちりホームズ作品感を出している。

宝塚流のアレンジを効かせたホームズ作品として、原作を知らない方にも楽しめる一作になっているのではないでしょうか。

雰囲気○!細かい道具も魅力的

霧深いロンドンの雰囲気がとてもよく出ているセット、そしてベーカー街に住むホームズの部屋……。なんとも雰囲気○!でございます。

特にホームズの部屋はなんともそれっぽくて。

乱雑で、いっぱい書類があって、きちんと試験管もあって。水タバコもあって……おお、ホームズっぽーい!

もうちょっと汚いともっとよかったかな……と思いましたが、そこは宝塚、絢爛でなくては。

この作品でキーワードとなる「鎖」ですが、映像でもセットでもふんだんに盛り込まれています。

生田くんが「僕の趣味じゃないですよ(笑)」と公式サイトで語っていましたが、ホームズとモリアーティのダンスで鎖を使ってまきまきしてたのは、結構趣味ちゃうんか?と思ってしまいました。

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ざっくりとストーリーで気になった点

ベースとなるのは「最後の事件」なのかな……?時系列は詳しくないので割愛します。

キャラクターの設定や時代背景はホームズの世界ですが、お話は原作と創作を組み合わせたものになっています。

正直、ホームズの知識がない方はわかるかな?と思う部分(登場人物も結構多いので……)もあったのですが、全くホームズを読んだことがないお友達も「面白かった!」と言っていたので、エンターテインメント性が高く、きちんと昇華されているんだろうなと思います。

トライアングル……インフェルノ?

作品解説に突如現れた「トライアングル・インフェルノ」。

我々を非常にざわつかせてくれたこの言葉、実際の公演でどのような「トライアングル・インフェルノ」を見せてくれるのか?は非常に期待する部分だったのですが、ぶっちゃけそんなにトライアングル・インフェルノではありませんでした。

ホームズにとっては唯一(所在を)逃した女性であるアイリーン・アドラーと、彼にとっては敵である純粋悪、モリアーティ教授。

今作ではアイリーンは昔モリアーティと関係を持っていた設定が足されています。

うん、たしかにこれはトライアングルだな!!

とはいえ、インフェルノ(地獄)部分は特にありませんでした…。あったらそれはそれで怖いけど、地獄要素。

業火っぽいイメージだったのかな。燃え上がる三角関係!!

推理モノとして考えなくてOK

最初から悪役(犯人)はモリアーティ教授とわかっているので、推理モノとして考える必要はない、と思いました。

ホームズがどのようにモリアーティに近づき、彼を追い詰めていくのか?を楽しむ作品かな。

考えないとわからないってことはなく、観ているだけできちんとストーリーが追えるので、「推理物だったらちょっと大変そう……」と思っている方でも安心です。

ただ、個人的には、中盤のたるみがちょっと気になりました。

これは私のいらちな性格が大きく影響してると思いますが(笑)。

ホームズの女性嫌いの原因であるとか、アイリーンとモリアーティの関係であるとか、重要な部分も多いのですけどね……。

ホームズの反撃が始まってからはテンポがよく、どんどん盛り上がっていくのでラストに向かっての見応えがありますね。

原作の展開ではあるんだけれども

終盤、ホームズの一計(反撃)により、モリアーティはまんまとハメられて、自身の犯罪組織のアジトを壊滅させられてしまいます。

原作通りの展開ではあるのですが、天才モリアーティはニセの式典を見破れないなんてことはあるのか……??とか思っちゃったり。

とはいいつつも原作でも見破れてなかったし、出し抜いたホームズが一枚上手だったね!ってことで。

ラストの感じはとってもよき。

ライヘンバッハの滝でホームズとモリアーティが行方不明になるのは原作「最後の事件」通り。

こっそりと自身の葬儀の様子を変装して見守るホームズは、なんともチャーミングで劇場にも笑いが起こっていました。

自身の命を助けられたアイリーンも葬儀に参列していましたが、変装を見破り……。

ロンドンを離れ、別の事件の解決に向かうホームズに誘われ、彼の右腕として(そして恋人として)着いていくことを決めるアイリーン。

列車に乗った二人を見送る車掌。しかしその帽子の下の姿は……

といった、「続編ありそうだわー!!」という感じで終了。これは推理モノっぽくて個人的にめっちゃくちゃ好きです。

それぞれのキャラクターについて

ホームズをはじめ、原作を踏襲しているところもあれば宝塚オリジナルになっている部分もあるかな~?という印象です。

とはいえ、原作でしっかり描かれているキャラクターの方が少ない気がするので、あくまで「私が想像しているドイル原作のキャラクター」との比較になりますが……。

ホームズ(真風涼帆さん)

ホームズはとってもホームズっぽくてよきでした。

スーツも似合いますし、スマートな男なんだけどちょっと陰があるというか、クセがありそうなところがピッタリだと思います。

でも多少偏屈さはマイルドになっているかも……?

個人的には、ホームズが正義のヒーロー的に描かれているのはちょっと疑問かな、と思いましたが。

悪を打ち倒すっていうよりは事件を解決したい欲の方が強い人物である印象が強いので(実際、劇中でも事件がないことで暴れだすという、彼らしいワンシーンがあります)、そのへんはちょっと生田くんとは解釈違いでした。

アイリーン・アドラー(潤花さん)

一筋縄では食えない女感が出てて、とっても良かったです。

自分から行動を起こすことも多いのですが、やはり頭がいいからなのか、下手にヘマするような描写は一切なく、理知的なムーブに一貫していた印象。

モリアーティ教授(芹香斗亜さん)

最初が少年アルト声で「あっキャラ作りそうなんだ!?」ってなりました。

対外的にはああいった高めの声で教授感を出してるのかな?(うちうちで話している時は低い印象があったので)

見た目に関しては完全に宝塚バージョン!って感じですね。いや、原作のまま出ても困るしあれなんですが。

メインのコートについている謎のモフモフはなんなのでしょう……。キャンディちゃんなの……??

個人的にモリアーティ一味は、「憂国のモリアーティ」を感じさせる部分が多かったです。

憂国のモリアーティはモリアーティ側を主役に、イギリスを変えるために悪事に手を染めていく系の面白いマンガなので、オススメです。

ワトスン(桜木みなとさん)

この二人の並びは、「アナスタシア」を思い出させますね……。

ヒゲとかつけてくるかな?と思いましたが、爽やかな青年になっていました。全体的にみんな若返ってるな。

非常に野暮な話なんですが、元気にダンスをしていたので、足を負傷していた設定はカットしたのかな?と思ってました。

改めて調べたら、負傷部分は肩説もあるんですね!知らなかった……ずっと足を負傷したと思っていました。

ワトスンは、妻のメアリー(天彩峰里さん)とのやりとりがほんわか出来て、とてもよかったです。

特にホームズとわかりあえず、激昂しホテルを出たアイリーンに対して声をかけるシーンはすごく好きです。

なんて出来た女性なんや…!!と思ったものよ。

(アイリーンが出演するオペラに無理やり誘われた時にノリノリなところもよき。いい子)

まとめ

かなり駆け足な感想になってしまいましたが、初日「シャーロック・ホームズ」を観て感じたことを勢いのままに書きました。

私が特に気に入ったのはホームズの部屋。セットよかったな~!と度々思い出しているくらいです。

お衣装も力が入っていて、特にアイリーンは5種類も用意されていて、どれも可愛かったです(ちょっとしか出番がないけど、赤いドレスが好き)。

まだまだ見切れていない部分があるので、次回の観劇でチェックしたいですね。

お話についても、受け方が変わってくる可能性は十分にありますので…!!

追記。

女王の女官はハプスブルグ家だ!!!(エリザベートの女官服でした)

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