【花組】花組公演 ポーの一族(宝塚) 場面ごと振り返り6(二幕第8場~第20場)【完結】

花組
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ついに本編最後まで書けました!長すぎた!サボりすぎた!
でもMy楽を終えてから書いている割に結構覚えているじゃないか…と記憶力を褒めたくもなりました。それだけ心に強くのこった物語だったのだと思います。

ブルーレイも買ったのでいつでも観られるぞ!

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第8場

ジェインのウェデイングドレスを見立てている途中、メリーベルが貧血で倒れてしまい、ジェインに預けてクリフォードに会いに行くシーラ。

男爵の「狩りに行く」のセリフと共に銀橋に出てくるシーラが美しすぎて、本当にこの世のものとは思えません…。

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第9場A

灯台を見に行こうとしていたシーラとクリフォードが偶然!あくまで偶然出会います…が突然の雨に、海辺の小屋へ。そこ、キング・ポーがあかんっていってたやつ!シーラは降霊術会で実は寝てたのかな?

えらいスムーズに小屋に行ってしまうので、ちょっと個人的にはどうなんかな~と思ってしまいます。話の展開上しゃーなしと言えばそうなんですけどね。

第9場B

狩りの時間だ~!なんとも大人なラブシーン…と見せかけて、シーラが首筋にがぶ…っといこうとしてダメでした。


この時のゆきちゃん(仙名彩世さん)の顔がまた、なんとも人ならざるもので…素晴らしいんですよ、オペラでみたらほんとうにゾッとします(いい意味で)。
しかしあそこまで迫ってるならもう血吸っちゃえばよかったのでは?と思ってしまうんですけど、話のうんたらですよね!


降霊術会の後、鏡に映らなかったシーラを目撃してしまったクリフォード。その情報があるからこそ、脈がないことでシーラを人ならざるものとすばやく判断できたのでしょう。
ここで「キレイだからまあ人間じゃなくてもいいや」とならず、悪魔よ去れ!と殺そうとするあたりまともな人間という感じがしますね。

第10場A

致命傷を受けながらも、シーラはホテルへたどり着きます。この髪の毛の乱れやメイクの変化など、すごい短時間なのに一気に「こりゃいかん」な雰囲気になっていてすごいと思います(髪型はタカラヅカニュースでゆきちゃんが語っていましたが、同期の華雅りりかちゃんがまとめてくれているそうで…すごい!)。
クリフォードにバレてしまっては、メリーベルが危ない!
エドガーは急いでメリーベルの元へ向かうのですが…。悲しい…。

第10場B

本当に可愛らしいメリーベルと、慈愛に満ちたジェイン。ここから先は悲しいことしか起きませんが、このシーンはとても好きです。
べーちゃんは本当に慈愛、柔らかさ、温かさを感じる素敵な娘役さんで…シーラにちょっとヤキモチを焼いてしまうところもまた可愛らしい。
そんなほのぼの可愛いところに、必死の形相のクリフォードさんが…。

十字架を持ち、十字を切れ!と要求されますが、そんなのシーラを殺したとか言われたショックで出来ないよね!可哀想!
恐怖とパニックでエドガーの名前を呼んでも、間に合わず…クリフォードに撃たれてしまいます。老ハンナが迎えに来てくれるのが救いというか…おばあちゃま…。

ジェインは大きなショックを受けてしまいます。彼女は何も悪いところはないので、本当に可哀想…元気になるといいな…。

そしてエドガーとクリフォードの対峙。
メリーベルはちょっと弱かっただけなのに、殺す必要なんてなかったのに…と、この時のエドガーは哀しみに振り切れすぎていて、壊れそうな感じがもう辛いです。子供もなせず、財産を残せるわけでもなく、何も生まない、だけど人とは違うだけで悪魔と言われ殺されるのは理不尽ですよね…。

メリーベルを撃った銃で復讐を成すことこそできますが…。

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第10場C

傷ついたシーラを男爵がかばいながら、ホテルを離れようとします。
しかしロビーに人がいっぱい。なんでこんなおんねん。
バイクが「この嵐の中おでかけはまずいですよ」と親切心で言ってくれるのですが、男爵にとっては非常に癪に障る言葉だったでしょう。チョイ切れしちゃいます。チョイどころじゃないけど。

シーラもほんの少しエナジーがあれば大丈夫…と支配人の元へちょっと行っちゃいますが、それが仇となりバンパネラでは!?と突然の疑いをかけられて素晴らしい射撃の腕を持つバイクに撃たれてしまいます。

自分が瀕死ながらも男爵をかばうシーラの愛の強さ、そして塵になるときは一緒だという男爵も、それに負けないくらいシーラを愛していたことがわかります。

正直、シーラは(一族に加えるためとはいえ)下心のあるクリフォードに近づき、海辺の小屋ではイチャイチャしちゃうわけで、それって男爵はどう思うんだろうとか、シーラ自身イヤじゃないのかしらとか思うところはあるのですが、「一族のため」にやっていることであればそれは別に浮気とかそういうものではありませんし、最後のこのシーンで「ああやっぱり二人は純粋に愛し合っていたんだな」とこれ以上ないってくらいわからされるんですよね。

二人で抱き合いながら塵になるのも美しく、原作とは違いますが素晴らしいシーンだと思います。

皆が死んでしまったことで、エドガーの周りには、誰もいなくなってしまいました。守るべきメリーベルもいない、もう自分は好きに生きていいのだ…と、開放された気持ちになったことでしょう。
このときのエドガーの歌も、ちょっと歓喜に振れているときもあれば、深い哀しみに振れているときもあり…。
しかし、やっぱり人は一人では生きられない、と気づいてしまうのもまた悲しく。心残りであるアランのもとへ行こうと思うのかな…。

第11場

アランくんのテンション下がりがMAXになってしまう悲しいシーン。
そりゃ、自分の母親が「自分の娘と結婚して!」と常に迫ってくるおじさんとラブラブだったらイヤ過ぎるでしょう。しかも思春期だし。

そりゃおじさんを悪気はないとは言え突き飛ばしちゃいますよ。そりゃ。

個人的にこの階段落ち、もっと派手にやってほしい~!と思う部分ではありますが、天真さんはアクション俳優でもスタントマンでもありませんし、3ヶ月という長い公演期間の中、ケガなど一切せずに無事に公演を終えなければならないため、危険なことは絶対にしてほしくありません。

というわけで、満足しています(なんだよ)。
でも、公演の最初の方はちょっと控えめだったんですけど、だんだん後半になるほど頭を打った後の階段ずりおちが激しくなっているんですよ!毎回「今日はどれだけ落ちるか…」と観ていました。
ライビュではめちゃくちゃ張り切って落ちていてうおおおってなりました

そして、故意ではないとはいえ、人を殺めたと思ってしまったアラン。
自分を守ってくれるはずの母親も自分を拒絶し、マーゴットには「人殺し!」と言われ(まあ彼女が言うのは仕方ない部分もあります)…「もう僕には何もない」となるのも当然。
そしてメリーベルを求めるのがまた切ない。メリーベルとアランは劇中で長い時間を過ごしたわけではありませんが、メリーベルを求めるアランが理解できてしまうのがスゴイところです。

そして絶望の淵にいるアランの元へ、エドガーが訪れます。
このエドガーは忌み嫌っていた「バンパネラ」ではなく、「ポーの一族」になっている…そんな印象を受けます。
キング・ポーの血を受け継いだ、直系として。
でもアランにそれを強制させることはなく、「ひとりではさみしすぎる」と言うところがエドガーの優しさというか…大人なんですよね…。
アランの周りに、誰も自分を愛してくれる人はいない。だけどエドガーは愛してくれるかもしれない…というか、愛してくれる確信があった感じがしますよね。

第12場

ポーの一族となったアランとエドガーの時の旅。
ゴンドラを使った演出を生で観るのは初めてだったので、かなりびっくりしました…が、すごい!

一度も2階席で観ることが叶わなかったのですが、2階席で観られたらまた違う感動があったんだろうなあ~!

このシーンで思ったのですが、りおちゃん(明日海りおさん)とれいちゃん(柚香光さん)の声って意外と(といったら失礼ですが)マッチするんですね!声質が近かったりするのか、どちらかが(あるいは両方が)寄せているのかはわかりませんが、聴きやすくて心地よかったです。

第13場A

語り部たちの最後の場面。
バンパネラを追う研究家たちですが、リアルで会ったのはルイスだけなんですよね。

あのときご先祖が撃たなければ…撃たなければ!

第13場B

このめっちゃ短いシーンのために新しく制服を仕立てた…有能。
国も時代も違うので当然ですが、スタイリッシュな印象の制服。
そしてつかさくん(飛龍つかささん)のかつらにいつも笑ってしまう。くるくるやんけ!

劇中では最後のシーンとなるのですが、エドガーやアランがべらべら喋るわけではなく、必要最低限の会話しかしていないのがいいですね。
アランに至っては「エドガー!(ぷんすこ)」しか言ってないし…。

しかし個人的にここで注目したいのはアランの顔です。
ルイスに話しかけられて受け答えするエドガーは非常に余裕があり、バンパネラ感マシマシになっていて美しいですね。
それに対してアランは「何変な人(失礼)と喋ってるの!」とぷんすこしながらエドガーを呼ぶという可愛さ。
その後ちょっとセリが上がって、「哀しみのバンパネラ」を歌う生徒たちをまるでゴミムシを見るような目で…。なんて顔してるの!
だけど最後にエドガーと手をつなぐとめっちゃニコニコする。可愛い生き物!

ここで幕を閉じるわけですが、下手に壮大な感じではなく、身近にバンパネラはいるかもね?的な終わり方なのはいいなあと。
ちょっと映画的な終わり方ですよね。

ここで本編は終了。スムーズに、そして美しくフィナーレへ向かいます。

第14場A

なんやこの並び…(恍惚)。キラキラで美しい衣装の3人が、これまた美しく歌ってくれます。素晴らしい。
備忘録でもゆきちゃんばっかり書いてるんですけど、本当にゆきちゃんの声美しくて、透明感があって、大好きです。
そこにかかる男役のお二人の優しい声も素敵です。
ゆきちゃんが「本編からフィナーレにスムーズに繋げられるよう、本編のその後も入れているような気持ちで歌っている」みたいなことを仰っていましたが、本当にそんな感じですよ!すごい素敵。

第15場

可愛い可愛いバラのロケット。
数回観劇するまで「この音楽なんやったっけ…どこで流れてたっけ…」と悩んでいたんですけど、コベントガーデンの曲でした。

中央があれんくん(亜蓮冬馬さん)で嬉しい私。あれんくんはSante!!でとても優しくしていただいたので個人的に応援しています。(歌もダンスも芝居も好き!)

第16場

モーヴピンクのような、男役としてはちょっとめずらしいカラーのコート?…でもない…カーディガン?…でもない…上着に身を包んだりおちゃんを中心に、同色の美しいシフォンのような素材のドレスを身にまとった娘役さんたち。
タカラヅカニュースの中で、「スカートをこんなふうに使うのか!」と感想を誰か(誰だったか…せなちゃん(矢吹世奈さん)かな…?)が言っていた、個性的な振付がまた素敵。

激しく踊るわけではありませんが、動きがあり、躍動感もあり、それでいて上品。娘役さんたちの髪飾りもそれぞれ個性がでていて、目が足りません!!

個人的にはじゅりあ姉さん(花野じゅりあさん)の飾りが好きです~!揺れる飾りは女性らしくて、上品でとても素敵!

第17場

お着替えが終わったら、男役群舞タイム。
あんなに賢い系だったバイクを演じていたマイティー(水美舞斗さん)が既にオラついている…。いや、マイティーだけでなくみんなオラつきすぎている…。

正直ポーの一族で宝塚を初めて観た方からすればギャップの大きさに「えっ何これ誰…」ってなるのではと心配してしまうのですが、オラオラ花男に慣れている私からすれば「もっとやれ!」でした。カッコイイ~!

第18場

さらにオラオラに!れいちゃんはこういうの本当に似合う。キラキラしてる。スターしてる!と感じます…楽しそうにしてるのが一番いいよ。

かなりテンポが早い振付ながらもきちんと振りが揃っていて、さすが「ダンスの花組」だな…と感心することしかり。しかも揃っていながら、個性も出ていてみんなカッコイイんです!

このシーンも目がたりなさすぎるのですけど、個人的にはるなちゃん!冴月瑠那ちゃんを推したいです!真っ赤なルージュがセクシーで、カッコイイですよー!

第19場

パワフルから場面から一転、緊張感のあるデュエットダンス。
とはいえこちらもパワーがないわけではなく、開放ではなく凝縮するパワーという印象です。

これもふたりとも美しくて…ゆきちゃんは「負けないように挑む感じで」という指示があったようですが、確かに対等というか、「負けへんで!」という感じが出てます。

とはいえ、りおちゃんを立てていないわけではなく、寄り添いながらもただ寄り添うだけじゃない…という、娘役すごいな~!と思わせるデュエットダンスです。とても好きです。

第20場

フィナーレ!もうみんなありがとう!ありがとう!という気持ちでしかありません。

ちなつちゃんとべーちゃんが「神様は不公平」を歌いながら降りてくるところでちょっとふふっとなります(自分たちでお似合いのカップルと歌うから)。可愛い。

そして最後に降りてくるりおちゃん!白!可愛い!生きててよかった!という気持ちしかありません。

本編も素晴らしいだけでなく、フィナーレもとても素敵でどこをとっても名場面、どこをとっても「素敵」という言葉が出てきてしまうほど、個人的に満足度が高い内容でした。

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いくら好きなものでも、やはり時間が経つとどこか記憶がこぼれ落ちてしまうものです。その時に感じた「好き!」「いい!」という気持ちをできるだけ新鮮なまま残しておくためにも、今後もぼつぼつ備忘録は書いていきたいと思います。

あんまり文字数が多くても後から自分で見返すのもだるいし…という気持ちもあり、とても駆け足の備忘録となりましたが、ここまで読んでくださった方がいましたら、本当にありがとうございました。

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