8月13日に、明日海りおさんのVISAメッセージが更新されました…が!
先に、同日に更新される「冠協賛特別ページ」について感想を書きたくなってしまいまして…まさかの贔屓をさておいてではありますが(笑)、こっちの方が心にきたんじゃ!ということで。
今回の更新では、演出家である植田景子先生と、稲葉太地先生のインタビューが掲載されています。
植田先生のお話は、まるで物語のようです。
ふとした日にりおちゃん(明日海りおさん)が夢に出てきて、一緒に仕事をする予感があり、翌日に青い薔薇を見つけこの2つがつながったとのこと。
その後の依頼で2017年の「ハンナのお花屋さん」を制作し、今回はサヨナラ公演ということもあり、本公演でなら「青い薔薇の精」としての魅力を最大限引き出せるのでは…と、ずっと植田先生の中に存在していた「青い薔薇の精の明日海りお」を出すことになった経緯が、先生の言葉で柔らかく紡がれています。
このブログでも何度か書いた気もしますが、当時「今更妖精とは…」と思った部分もありましたが、先生の中で描きたいものがあり、それがタイミングとして回ってきたのであればきっと素敵な作品になるのではないかと思っています。
妖精というとどうしても「フェアリー」なイメージになってしまいますが、
妖精、精霊と言っても、絵本に出てくるようなステレオタイプのものではありません。ケルト神話や人魚の伝説などもあり、現実世界から一歩外に出たらいるかもしれない存在、人間の想像の産物は山程存在しますが、そういう、心の中に棲んでいる存在というイメージです。ビジュアルも含め、オリジナルの世界観と説得力を持ったキャラクターになればと思っています。
とのことで、神話とか好きな私としてはなるほどと腑に落ちる部分も。
結構好き勝手してますからねあっちの妖精さんたち。
インタビューの中でストーリーの展開や、りおちゃんと華ちゃん(華優希さん)、れいちゃん(柚香光さん)の資質にも触れていらっしゃいます。
植田先生の繊細でキレイな世界が描かれるのを楽しみにしています(初日は来てほしくないけど…)。
続いて、ショー「シャルム!」の演出を担当される稲葉太地先生のインタビューも掲載されています。
ショーについては13日にタカラヅカニュースで稽古場情報が放送されたこともあり、多少内容についても判明しているのですが、なかなかにギュッとつまった印象があります。これの感想もまた書きたいですね。
ショーのおおまかな流れが書いてあり、どんどん地下へ降りていく…というのがコンセプトとして面白く、また稲葉先生はりおちゃんと相性がいい印象があるので、きっとワクワクするようなものになっているのだろうな…と本当に楽しみです。
そして、私がめっちゃ沁みたのはここ。
『宝塚幻想曲』の桜をモチーフにした黒エンビの場面では、明日海がトップになったことを表現したく、また台湾公演もあるので華やかにしたいと、あえて踊り狂う激しいシーンにしました。いつの日か彼女が退団する時に、正調でシンプルな黒エンビのダンス場面を、どなたかが作っていただければいいと、その真逆をいくようなスタートを切ってもらいました。それをまさか、私自身が作れることになるとは……。ですから今作では、男役の美学が詰まった正調な黒エンビのダンスシーンをお届けしようと思っています。いまなら明日海はそれを表現できますし、柚香、瀬戸かずや、水美舞斗ら花組の男役たちもいい表現をするのではと思っています。
「どなたかが作っていただければいいと」という気持ちを持っていた先生ご自身が担当出来ることになったとき、どのように感じられたのでしょう…。
「……。」に色々と詰まっているような気がしてなりません。
組子たち大号泣の黒燕尾シーン、今から楽しみですね!(ハンカチを用意しながら)
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