お盆の真っ最中ですが、台風が迫ってきていますね…。
16日に出かける予定を立てていたのですが、関西に直撃するので予定を変更しようかなと考えています。
去年の例もありますし、星組さんの公演に影響がでなければいいのですが…。
と思いつつ「食聖 -God of Stars-」、今日はキャスト別感想です!
多少ネタバレも含んでいますので、一切入れたくない!という方はご注意ください。
紅ゆずるさん(ホン・シンシン役)
人の気持ちがわからない傲慢な主人公(突撃レポートより、ご本人談)。
最初はかなりのオレ様系で、「恨まれても仕方ない(劇中より、老虎のセリフ)」に納得出来るレベル。
…なのですが、どこか憎めないのはやっぱり「紅ゆずる」という人間が為せる技なんだろうなと感心してしまいます。
「チッめんどくせーなー」な感じでホーカーズを助けるものの、その手腕から一大名所にしていく手腕がありつつも、ついカメラを通じて(自身を裏切った)エリックに対して「覚えてろよ!!」とガチギレしてしまう小ささ。
さすが当て書きというだけあり、彼女のキャラクター性が存分に発揮された役だったと思います。
表情もころころ変わって面白いし、高慢なことを言っても「ホンだからなあ」で済まされてしまう。あんなにヘンなやつなのに、どこか惹かれてしまう。
相反するものが絶妙なバランスで保たれている、ホンというキャラクターは他の人にはなかなか出来ない役であることは間違いありません。
2回目の食聖コンテストでは人の暖かさを知り、助け合うことを知り、そして愛を知る。その時の柔らかい表情は、ホン自身の成長とこれまで紅さんが積み重ねてきたものが重なったように見えました。
そしてスタイルの良さも書き残しておきたい部分のひとつ。
行き倒れになった時の衣装、ともすれば制服なのですがそう感じさせないのは着こなしの上手さもあるのかなあと。
歌もメインテーマなどヒャダインさんが一番格好いいキーに合わせて作ったと仰るだけあって、のびのびと歌っておられて。
ラストの作品として、彼女が望んだものに非常に近かったのではないかな…と勝手に思っています。
綺咲愛里さん(アイリーン・チョウ役)
いや~可愛い。とりあえず可愛い。
私あーちゃんは可愛いとは思っていますが、世間が言う「あーちゃん可愛すぎ!!」というほどべた褒めでもなかったんですよ。
ですがアイリーンのキャラクター造形がかわいすぎて、やられました。ピンク髪があんだけ似合う日本人がいたのか!!
キャラクターとしてはお嬢さん系というよりはチャキチャキで、ガサツ…まではいかなくとも、結構大雑把な印象を受けます。
これまでかなり「お嬢様」なキャラクターばかりを演じてきている印象がありますが、こういうキャラクターの方が生き生きしているように感じますね。
あと私、あーちゃんの声の高さがあまり得意ではなくて、いつも「声高いなあ」と感じていたのですが、今回は地声に近いというか、低めに設定したのか非常に聞きやすくて、そういう点でもよかったです。
アイリーンは非常にまっすぐなキャラで、ホーカーズのみんなに愛されていることもよくわかります。ホンに対しても、最初は「なんやコイツ!」って感じだったのが、自分の居場所を救ってくれていつしか恋心に変わる…という王道な感じ。
これまでのあーちゃんが演じるキャラと違うのは、ホンに対して非常に積極的(そしてホンがいまいち乗り気じゃない)ところでしょうか。
タン・ヤンとの友情シーンもめっちゃ好きです。宝塚のヒロインはどこかお姫様というか浮世感を持つことが多いですが、アイリーンはしっかり地に足がついている印象があって、そこも魅力的に感じますね。
母親にもまっすぐにぶつかって、行方不明になったホンを信じて待ち、リーに対して「足りないものがあるから支え合う」というのは、これまでの二人の道のりを示しているようで、心にじんわりと来ます。
礼真琴さん(リー・ロンロン役)
ナイスヘタレ。
こういうヘタレ似合いますね~…もっとヘタレをやってほしい!トップになるとなかなか難しくなってしまいますかね…。
リー・ロンロンの時とドラゴン・リーの時の声色や動きの細やかな使い分けはさすが。
クリスティーナに対する行動が気持ち悪いオタクみたいで本当に面白かったです。
首席で出来がいいけど自身がない、というのはご本人にも重なる部分があるのでしょうか。食聖コンテストでのホンとのラップバトルでは「新世代トップ!」と頑張って張り合っていましたが、まだまだ可愛いですね。
あれ、意外と書くことがないな…。思えば出番もめっちゃあるわけじゃないしな…。
これまで大体「いい子ちゃんな役」が多い印象があった琴ちゃんなので、この機会にヘタレが演じられてよかったのではないかと思います。
コメディも出来ることが証明された!(別に出来ないとは思ってませんけども)
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