月組、美弥るりかさんの写真集「Rurifull」が3月1日に発売されました。
この日ちょうど観劇だったので即購入!
大劇場のキャトルにはかなりの量が並べられていました。当然ですけど。
発売日より前にスカステにて特集番組も放送されていて、多少内容は知ってはいたものの、本になるとまた違った魅力や驚きが詰まっていると感じられました。
一言でいうなれば「めっちゃよかった」ので、スカステで放映された特集番組の感想も絡めつつ、こちらの写真集の感想を書きたいと思います。
※写真集の内容について言及していますので、購入するまでは知りたくない!という方は閲覧をお控えください。
タイトル「Rurifull」について
とっても可愛いイメージを持つこのタイトル。
「るり(かが)フル(で楽しめる)」的な意味合いでつけられたのかな?と思っていましたが、スカステのみやちゃんのインタビューによると、「るり(かが)降(ってく)る」イメージなんだとか。
というのも、みやちゃんが撮影時に着用した全身白いお衣装を「まるで宇宙人みたい」と思ったことから、宇宙人が降り立って…という写真集の全体のイメージを作っていったそうです。
さらに「Full=いっぱい」というダブルミーニングにもなって「これいいじゃん!」という流れになった…と。
みやちゃんらしい可愛らしさもある素敵なタイトルだなーと思います。
ロケで撮影された写真について
今回の写真集の撮影は2日間岐阜県へ行って撮影されたもの(+スタジオでの撮影)なのですが、これがまた不思議な雰囲気を醸し出しているんです。
「養老ランド」は遊園地で、昔ながらのレトロな雰囲気。
メリーゴーランドやコーヒーカップに乗って撮影されたカットも、そのポップな色合いもありながらどこかクールで格好いいんです。
そして個人的にかなり興味を惹かれたのがもうひとつのロケ地「養老天命反転地」。
まるで中国のどこかのスポットのような名前ですが、大きな敷地内に様々なアートが展示されている芸術公園のような場所です。
ここで撮影された写真も多いのですが、本当に日本じゃないみたいで不思議な雰囲気なんですよ。
みやちゃんが着用しているお衣装もかなりデザインが尖ったものが多いのもあるのでしょうが、「日本ではないどこか」で撮影されたように見えてめちゃくちゃファンタジー。
赤いこれまたちょっと不思議なデザインのコートを着用した、見開きのカットがあるんですが「これなにかのゲームとかのコンセプトアート?」って言いたくなるくらい。
ご自身もインタビューで「ここではファッション誌のようなイメージで撮影した」とおっしゃっていましたが、本当にそんな感じでオシャレです。
とはいえ、いくらオシャレでも本人の雰囲気といいますか、カラーから乖離していたら魅力的だと感じられるかはちょっと疑問です。
しかし「Rurifull」で掲載されている写真はどれもこれもちゃんと「みやちゃんのカラー」なんですよ。本当にみやちゃんもセルフプロデュース能力がバカ高いんだと思います。尊敬。
他に名曲喫茶さんで撮影された写真もあるんですが、それはまたぐっと違った雰囲気で格好いいです。
これは「ザ・宝塚の男役」的な写真かな?と個人的に感じています。
大正ロマンをイメージした緑地に花柄の刺繍が施されたお衣装や、当時の軍服をイメージしたシャープなデザインのコートを格好良く着こなししてはります。
後者はちょっと「GRAPH」でも見られそうな(近いイメージの)カットかもしれないですね。「あっみやちゃんぽい」とすぐわかるというか。
スタジオで撮影された写真について
スタジオで撮影されたもので目を惹くのは、サーカスの一連のカットです。
かなり素顔に近く、髪の毛もかなりぺたっとしていて一見「いつものみやちゃんと違う!」という感じなのですが、でもそれがまた格好いいんですよ。アート的とでも言えばいいのでしょうか。
様々な小物が使われていて、シックながらも地味じゃない画面作りはすごいなと思いますし、サーカス部分のカットは枠やイラストもかわいくて、個人的にお気に入りです。
仮面をつけているカットなどはインタビューで「本来使う予定はなかったけど、つけてみたらいい感じだった」といったニュアンスのことを言っていて。
その場でよさそうだと思ったらやってみて、よかったら取り入れるといった撮影風景だったようです。
個人的に30Pのカット(青い部屋の中に白いベッドがあるあたりのお写真)、こちらも素顔っぽいのですが「どこか誰かに似てる…」とモヤモヤしていて。
1日寝て起きて改めてみたら、L’Arc~en~CielのHydeさんや!!とシナプスがつながってご機嫌になりました。
似てないですか…?
きっとみやちゃんがお気に入りなんだろうなって思ったとこ
スカステの番組を見た中で、「みやちゃんきっとお気に入りなんやろうな…」と思うカットがあります。
それは写真集後半の、映像をかぶせて?撮影されているもの。
「スタジオの壁に写真(の映像)を映して、そこに自分が立って撮影してもらうのは新しいと思った。衣裳も白いシャツで映像が映るようにして…」といったこと(完全にニュアンスですが)を短時間で3回くらい言っていたので、めっちゃ楽しかったんやろうな…と思いました。
「ん?いつの間にか巻き戻ししたんかな?(※録画をみていたので)」って思ったくらいでした。
改めて唯一無二の魅力の持ち主だなあと思わされる一冊
みやちゃんのことはもちろん応援していますし、写真集が出ると知って「(どんな内容であっても)絶対買う!」と思って即購入しましたが、いやはや想像の範疇を超えてました。いろいろと。
宝塚スターの方の写真集としては、多少毛色が違う印象があります。
本当に海外のファッション誌のような、アート寄りっぽい感じがしました。私のアート論とか知識なんてペラッペラですけど。
「ガチっとお化粧をしているものと素顔に近いものと両極端にしている。結構男らしい感じに見えるやつもある」と言っていて、確かにそういうのもありました。
なんでしょう、みやちゃんってどちらかと言えば身体の線が細いこともあって「男らしい」と言うよりは「中性的」といったイメージを持っていたのですが、かなり「男らしい」みやちゃんもそこには居て今更ながら驚かされたり。
むしろもう「性別:美弥るりか」になってるようなレベル。
改めて唯一無二のでっかいものを持っているなーと思わされました。
彼女が宝塚の世界から去ることは非常に寂しいですが、それ以上に外でどのような活躍をしてくれるのだろうか…という期待もせずにはいられないほど、「Rurifull」はみやちゃんの魅力がいっぱいいっぱい詰まっていて。
ちょっとでも興味があるなら、ぜひ買っていただきたい!!
と、自信をもってオススメ出来る一冊です。ホントに。
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