【雪組】「壬生義士伝(宝塚)」キャスト別感想その2(彩凪・朝美・永久輝)

雪組
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ちょっと間が空いてしまいましたが、キャスト別感想、その2です!

まだ7月に1回観劇を残しているので、そのときにまた印象が変わりそうな気も致しますが…とりあえず6月に観劇したときの印象、ということでよろしくお願いします。

前回はメインキャスト4人(トリデンテ+凪七瑠海さん)について書きましたので、 

続いてはお話を彩った新選組の方々を中心に書いていきたいと思います。

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彩凪翔さん(土方歳三役)

どっしりとした佇まいがなんとも土方っぽいイメージを彷彿とさせます。

口数自体は少なくても言いたいことの芯がきちんと伝わり、かつちょっと笑いも呼んでくれたり…と、お話の中のいいスパイスといった存在のように感じられました。

翔ちゃんは決して大柄ではないのに、オーラで圧倒…というか、大きく見せられるのはさすがやな~!という感じでした。

 

正直配役では「斎藤さんの方があってない…?」と思っていたのですが、蓋を開ければ土方さんでよかった!という感じですね。

吉村に対する優しさとか、このお話における「人情」を担っていたキャラクターだと思いました。

 

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朝美絢さん(斎藤一役)

今回のこのお話の裏主役…と言ってもいいくらいの立ち位置だったのが、あーさ演じる斎藤一。

数少ない現在と当時をリアルタイムに過ごしている人間であり、凪七瑠海さん演じる松本良順のストーリーテリングを補強する役割を持っている、とも言えるのではないでしょうか。

 

翔ちゃんの項でも言いましたが、あーさが斎藤一というのは全くピンときませんでした。どちらかと言えば沖田総司じゃない?というくらい。

しかしこちらも蓋を開ければ非常に似合っていましたね。

世の中や、もしかしたら自分にも対する憤りみたいなものが常に渦巻いている中で、それを全く意に介さないような人間、吉村が出てきたことにより「自分」を乱されてしまう。

でもそれは自分が持っていないものへの憧憬であった…みたいな、私は新選組に詳しくないので殊更見当違いなことを書いていそうな気もしますが、他の作品で見られる斎藤一よりも「若い(青い)人物」として描かれているのかな、と。

決して翔ちゃんが老けてるとかあーさがまだひよっこだと言う意味ではなく、青いエネルギーで非常に柔軟かつ強靭な吉村にぶつかっている絵を作りたいのであれば、それはあーさの方が合っているのだろうな、ということです。

 

実は私、未だにあーさが雪組にいることに違和感を持っていまして。それほど月組のあーさが好きだったということなのですが、ひかりふるでも、凱旋門でも、ファントムでも素敵なあーさでしたが私の中ではまだ月組のあーさでした。

でも今回、雪組のあーさを見たような気がしました。

 

永久輝せあさん(沖田総司役)

ひとこちゃんが沖田総司…まあわからんではないけど…というところからスタートしました。

幕が開くと「肖像画の頭や!!」というひどい第一印象。

お話が進めば、いやはやなになに、素晴らしい沖田総司じゃないですかー!という感じ。声も高めに作り、飄々としてちょっとした浮世離れ感があり。

と思ってたら「斬りましょうか?」と突然危ないこと言い出したりなんだこいつ!(失礼)

冷静に局を見て行動する…けど表立ってはそう見せない。

斎藤一の青さを気に入り、からかいながらもそれを下支えする…みたいないい役回り。

 

実はひとこちゃんについても、ファンの方には土下座ものなのですが「前に比べて勢いがないなあ」と思ってました。

なんというか、2017年くらいまではもう爆発してしまうほどの上昇エネルギーがあるように感じられ、敵なんていない!って感じだったのに、それが落ち着いてしまったというか。「あのときの勢いはどこにいったの??」と思うこともありました。

でも今回その輝きがぐぐっと増して戻ってきた気がしました。

やっぱり、真ん中に立つ経験が彼女を大きくさせたのかな…と。真ん中に立つ、大事。

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