今回は雪組さん「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」のキャスト別感想です。
劇中でのキャラクターについては結構過去記事で語ってしまっているので、キャスト別感想は結構アッサリ目かも…。
望海風斗さん(ヌードルス役)
幼い少年期から、多くを失いながらもささやかな幸せを見つけた壮年期までの長い期間を一人で演じただいもん(望海風斗さん)。
正直少年期とか大丈夫かしら…!?だいもんは大人っぽい顔立ちだし…と思っていたのですが、蓋を開ければなんとも絶妙な、ちょっとマセて世界を斜に構えて見ているような立派なクソガキっぷり。
青年期、壮年期に比べると表情の動かし方がとっても大きいんですよね、少年期。
それがハツラツとした印象を与えていて、可愛げがあるんです。
それでいて、デボラの前だとちょっと大人ぶったりして…。
スーツ姿の似合いっぷりも当然わかっていたことですが素晴らしく。
壮年期ではより落ち着いたトーンで喋っているのも渋くて格好よかったです。
歌?歌に関してなにか改めて感想を言うことはありますかね…?
プログラムのインタビューにも「一人で歌うことが多い」と書かれていたように、他の人と歌う場面が少なく、自分の心情を吐露するようなソロが大半。
あの圧は、だいもんにしか出せないだろうなと感じられるシーン・曲ばかりでした。
真彩希帆さん(デボラ役)
非常に難しいであろうデボラという女性を演じきった、きぃちゃん(真彩希帆さん)。
少女の時の透明感が素晴らしくて、きぃちゃんがふわっと発光しているように見えるほどでした。どんどん美しくなっていますね…。
見た目ばっかりで申し訳ないのですが、かなり体も細くなって…。
ちょっと心配なくらいなんですけど、そんなことを意に介さないようなパワフルな歌声は健在。
なんでしょう、きぃちゃんの声ってとても美しくて通るんですけど、パワフルなんですよね。私の中で。
フィナーレのデュエダンの衣装もとっても素敵で(もちろんだいもんも!)、まさかだいもんがリフトするとは思わなかったので…そのために少しでも体を絞ろうと…!?とか邪推しました。
デボラは光が当たっている時期の出演が多いため、押し出しが強いきぃちゃんにはブロードウェイのプリンセスや、ハリウッド女優はピッタリだと思います。
壮年期の引退後の姿も、さすがに若いなとは思うのですけど、ずっとキレイにしている女優さんならアリかな?という感じでした。
でも、壮年期のデボラってモノトーン(ほぼ黒)しか着てないんですよね…。
彩風咲奈さん(マックス役)
まあスーツが似合いますこと。あのスタイルは凶器ですね。
キレ者なマックスですが、その実自分の中の狂気を抑えきれない自分に恐怖心を抱いている…であろうキャラクターで、「凱旋門」で演じたアンリを彷彿とさせます。
今回咲ちゃん(彩風咲奈さん)はだいもんがいるシーンでも自分がメインで歌うことが多く(1幕、特に少年期)、おお~なかなか修行させられてるな~!と感じました。
稀有な歌うまスターであるだいもんの下で学べるというのは、咲ちゃんにとっても大きな財産となるはずなので頑張ってほしいです。
実際、歌はぐんぐんうまくなってますし。
だいもんと対峙するようなシーンでも、負けなくなってきたな~と感じます。
研13ですし(自分で書いてびびったんですがもう研13なの…!?)、さすがの風格ですね。
朝美絢さん(キャロル役)
順番的には翔ちゃん(彩凪翔さん)なのですが…ペア同士ということで、先にあーさ(朝美絢さん)を。
初見の印象は「マリリン・モンロー(系)」。
ちょっと驚いたのは、娘声に寄せるのではなく、結構素というか低めの声で歌っていたことでした。
それがちょっとアングラらしさであったり、ダウナーな感じで「スピークイージー」というモグリな場所に合っていました。
褒め言葉として使うには厳しい単語を使ってしまうのですが、いい意味で「下品」なところが上手いなと。
ああいう場所で上品すぎたらちょっと違うな、と思ってしまうのでしょうが、それを感じさせない「ああこんな場所にこんな女性いそうだわ」という感想をもたせてしまう、そんな印象でした。
対して、記憶喪失になってからはかなり高めの声に。
もしかしてキャロルはもともとこういった声の持ち主だったのかな…なんて思わせてしまう。うーん、巧みです。
とりあえず今回はここまで!
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