雪組さんの公演を2回リピートしてきましたので、改めて感じたことをまとめていきます。
初回から自分の感じ方が変わった部分というのは正直ないのですが、クオリティが変わらず高く、現在の雪組生の底力を感じさせてくれるような公演だとは強く思いますね。
お芝居はやはり哲学的。だからこそ余白も広い印象
まずはお芝居「fff-フォルティッシッシモ-」から。
リピートしても感じることは、やはりメッセージ性自体は非常にストレートながら、哲学的かつ余白が多い印象なので、かなり観る側に委ねられているかなと思います。
まあ、ウエクミ先生の作るものは基本余白が多いイメージではありますが。
中盤を難解に捉えがち(自分が)。
ナポレオンがゲーテを迎えるところから結構ややこしく、ナポレオンの言葉を借りればまどろっこしい感じになっていくので(笑)、好みが分かれるところかも。
また、途中ナポレオンにフォーカスが続く場面があるので、そのへんはもうちょっとベートヴェンに寄せられないかな~なんて思うこともあります。
ベートヴェン→ナポレオンの真実の姿→ベートーヴェン→二人の邂逅 と進むので、構成としてはわかりやすいんですけども。

しっかりとナポレオンの人柄や歴史を知っている方からすれば、こういったことを感じない可能性は十分にありそうですが……
今更気づく小さいこと、気になる小さいこと。
リピート観劇の醍醐味?は「これってこうだったのか!」という気づきにある、と私は思っています。
今更気づいたのは、謎の女の最初の衣装(黒のレースが美しい)って、パンツスタイルだったんだなってこと。
ずっとロングスカートだと思ってました。あのお衣装はめちゃくちゃかわいいと思っております。
途中のピンクはさておき(かわいいですけどね)、ラストのネグリジェが破れたような衣装も好きです。あれってナポレオンの側にいたからなのかしら。
今気になるのは、幼少のナポレオンがもらった本と、ナポレオンとロシアで邂逅した際の会話で共通した「好きな本」。
この本のタイトルが毎回聞き取れなくてめっちゃモヤってるんですけど(笑)、この2つはイコールなのかなと考えています。
めっちゃ歌うので喉がちょっと心配
ショーもですがお芝居も結構声を張るシーンが多いので(特にベートーヴェンとナポレオン)、皆さんの喉が大丈夫なのかちょっと心配です……。
まあ、だいもん(望海風斗さん)は喉強そうなので(偏見)大丈夫だと思いますが、咲ちゃん(彩風咲奈さん)がちょっと心配かな。
土曜日に観劇したとき、最初ちょっと「あれ?喉の調子があまりよくないんかな?」と感じたシーンがあったので。
……と言いつつ、火曜日に観劇したときは全く問題ないように思えたので、いやはやすごいですね。
ショーは本当に大世界が好きすぎて困る。
ショー「シルクロード -盗賊と宝石-」は本当に上海・大世界が好きすぎて個人的にはもうあれだけで55分やっていただいてもよろしいんですがというレベルです。
なによりだいもんがめっちゃ格好いいんですよ、あそこは!
黒燕尾とかも格好いいんですけども、ですけども、私はやっぱりマフィアなだいもんが好きということを改めて感じさせられますね……。
でも一番好きなのは「Victorian Jazz」ですけど。あれは詐欺師だった。
タカラヅカニュースの「突撃レポート」で言っていた、5カウントもしっかりと確認できました!向きからすると、きぃちゃん(真彩希帆さん)にアピールしてるの?え……?
次点で好きなのは翔ちゃんのソロです
次に好きなのが、翔ちゃん(彩凪翔さん)のソロ。
ショーでは非常に美味しい立場の彼女。だいもんとの毎度のアドリブも微笑ましいです。あれは「NOW!ZOOM!ME!!」で味を占めたのだろうか……?
土曜日にはだいもんが「これきれいでしょ?」って言ったら、「それはレプリカだ」と一刀両断していて、火曜日にはだいもんがだだっこ(やだやだ!!)してたりと、結構自由度が高いなと思っています(笑)。
翔ちゃんはショーの最初で青い宝石であるきぃちゃんをメインでエスコートし、ラストのソロ曲でも宝石と自分の関係を歌っており、なにか特別な関係だったのかな……と思わせる演出も好きですね。
最後は多分本物……?を奪われながらも動じないところもちょっと匂わせるというか、深そうというか。
そういうことも踏まえつつ、単純に曲が好きなシーンです。

菅野よう子先生の作曲なんですけど歌詞が載っていないので、気になる……!!
群舞?の時のだいきほも好き。
世界の終端のひとつを見てしまった青い宝石(きぃちゃん)を救おうとする盗賊(だいもん)、あのシーンも好きです。これも曲がよい。
特にだいもんの伸び方がすごく好きです。「見たい」って歌詞だけど「見たaAAA」みたいにクレッシェンドがかかっていくところが好き。

声質も素敵なのはもちろんだけど、気持ちよく伸びる音がだいもんの歌の魅力の真骨頂だなあと思ってます!
だいもんのジャケットのパイピング(と言っていいのか)部分の模様が、きぃちゃんのドレスの模様と同じだったりと、ひそやかなペア感もニコニコできるポイントです。よき。
プログラムにも掲載されている衣装ですね。
青いバラの正体は
なんで青い薔薇なんや!?と感想記事で言っていたのですが、母いわく「青い宝石が薔薇という形になったもの」だそうです。
歌劇にでも書いてあったのかな。読み落としかしら……。
でも、赤がいいなあ(わがまま)。
おでこの装飾が増えましたね~
そういえば、この前の土曜日に観劇した時から、フィナーレのお衣装の際にだいもんのおでこに装飾?バンド?が増えて満足です。
そのことを母に話したら、「突撃レポートの時からつけてたから、途中で追加してたんやなって思ってた」とバッサリ言われました。よくみてるわね。
生観劇は次回でラスト。しっかり観てこないと!
今回は運よく観劇チャンスが多かったですが、次回の観劇で生はラストです。
ずっと2階席だったのですが、最初で最後の1階席なので、2階席と1階席でどう見え方が違うか(違う魅力はあるか)など、しっかり観てきたいな!と思います。

だいたい最後だから!と気合を入れつつ、終わった後に「あ~あそこ観ておけばよかった~!!」ってなるんですよね
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