りおちゃん(明日海りおさん)関連の記事が続いております。
今回は、昨日発売した2つの雑誌「えんぶ」と「TVガイドPerson」にりおちゃんが掲載されているということで、早速購入してきました!
どちらも「ポーの一族」に合わせたもの
どちらの雑誌にもインタビューが掲載されていますが、内容は「ポーの一族」がメインです。
再びエドガーを演じることについて、そして新たなメンバーと舞台を作っていくことについて……彼女ならではの真摯な言葉をライターさんが美しくまとめてくださっています。
逆に言えば、ポー以外の情報はそんなに多くなく、プライベートについての質問は少なめ。
舞台に関するお話が多いですね。
改めて彼女の舞台に対する想いや姿勢を感じられる素敵なインタビューが見られる2冊です。
「えんぶ」は表紙も!じっくりとりおちゃんの言葉が聴けます
まずは「えんぶ」から。
初めて購入したのですが、雑誌サイズは小さめなんですね、可愛い!
ボルドーカラーを背に、男役みが強いりおちゃんが楽しめます。
掲載ページはグラビア・インタビュー含めて全部で8P。
目次の次からどどんと始まるいい位置で、2Pが全面お写真、あとはインタビューページにカットとして写真が合計5カット掲載されています。
内容は当然「ポーの一族」についてが中心で、オファーを受けた時の心境や、役作り、キャストが違うことについて…といった質問がありました。
個人的に面白いと感じた部分は、エドガーとはすぐに一体化できたものの、今度はその気持ちをどう表現すれば伝わるのかという視点で作っていった…と語っていたところです。
それだけではなくコロナ時期の過ごし方や、先日行われた山崎育三郎さんの公演に出演すること、そして宝塚時代のターニングポイントについて……と、インタビュー内容は濃い目です。
特に、質問の中で「(花組トップ時代に)トップスターとしての在り方に変化はありましたか?」という質問では、私達がこれまで何度も見てきたストイックな部分が出てきています。
自分が他の組からぽんとやってきたこと、そして生え抜きとして花組でやってきただいもん(望海風斗さん)がいるのに自分がこの立場になっていいのかということ……といった葛藤から、だんだんと組子に明日海エッセンスが入っていくのを感じられるようになったことまで、とても正直に語られていて、これは今だからこそ語れる部分だと思うのですが、非常に興味深いです。
改めて「ポーの一族をやるらしい、明日海りおさんってどんな人なんだろう?」という方にも、舞台に対する真摯でストイックな部分を感じていただけるような内容になっているかな、と感じました。
舞台「ポーの一族」の歴史もあるよ
また、8Pのインタビューに加え、2Pにわたって舞台「ポーの一族」がどのようにして作られてきたか、その経緯を解説しています。
おおよそ30年前に小池修一郎先生が萩尾望都先生に「ポーの一族」の舞台化の約束を取り付けたものの、その後舞台化の話は一向になく……。
さらに、最近の2.5次元舞台の潮流もあり、「ポーの一族」の舞台化のオファーが萩尾先生のもとに多く舞い込んだものの、「先約があるから」と断り続けたこと。
そしてやっと、「明日海りお」というエドガーを見つけ、舞台化にこぎつけたこと……という、りおちゃんファンであればおなじみ(笑)のエピソードが、注釈もついて丁寧に解説されております。
改めて素晴らしいご縁だなあ感じられるので、この2Pだけでもオススメできるかもしれません(笑)。
また、舞台化の記者発表?時のコメントも掲載されています。(小池先生、りおちゃん、千葉雄大さん)
「TVガイドPerson」はメイン?3人のインタビューあり!
つづいて、「TVガイドPerson」もご紹介します。
こちらはりおちゃんだけでなく、演出家の小池先生と、アラン役の千葉くんのインタビューもそれぞれ掲載されており、3人の視点で「ポーの一族」の再演についての気持ちを知ることができるつくり。
りおちゃんの掲載ページ数は「えんぶ」と同じく、グラビア・インタビューあわせて8P。
そのうち写真のみ(グラビア部分)が約5Pで、残りの3Pにぎゅっとインタビューが詰まっているレイアウトです。
とはいえ、インタビュー部分にも小さなカットが入っており、全部で7カットですね。
インタビュー内容は当然「ポーの一族」がメインで、再度エドガーを演じることになった時の気持ちや、ポスターを撮影した時の気持ちなど。
このへんは「えんぶ」と近いのですが、こちらではポスター撮影時のメイクについて語られていますので、興味がある方はチェックを!宝塚時代と同様に、CHIHARUさんが行ったそうですよ。
こちらで興味深かった質問は「小池先生との関係」ですね。
月組時代、花組時代と小池先生の演出作品に関わってきたりおちゃんですが、やはり的確なダメ出しをされるため、「怖いなあ」と思っていたそうですが、なんと、「ポーの一族」の時はほとんどダメ出しされることがなかったそう。
また、小池先生に言われた嬉しい言葉は、10年の月組スカピンの時に言われたもの。
それまでは男役がなかなかできず、娘役に当てられることも多かったりおちゃんですが、それでも男役が好き!という気持ちでやってきて、そこを小池先生はきちんと見てらっしゃったんだなあと感じられる、素敵な言葉でした。
気になる方はぜひ読んでみてくださいね!
あとは当時の舞台、エドガーとアラン(柚香光ちゃん)のやりとりについてのお話や、最近配信で「はいからさんが通る」の初日フィナーレ(生中継)を見たことなども。
こちらは軸はしっかりと「ポーの一族」についていながらも、さりげなくりおちゃんの日常など「今」にフォーカスするような質問もあり、りおちゃんを追っている方向け、と言えるかもしれません。
小池先生のインタビュー
りおちゃんの次は、小池先生のインタビュー。
全部で4P、1Pはまるまるお写真…グラビア…?(笑)です。
今回の再演に対する気持ちについて、「今のりおちゃんとエドガーを取り巻く環境は非常に近しい」とおっしゃっていて、なるほどな……と思いました。
エドガーは自分は年を取らず周りの環境が変わっていく。
りおちゃんは、男役から女優になり、自分の演技の軸がブレることはないだろうが、自分を取り巻く環境自体は大きく変わった(スタートラインに立った)
という意味でおっしゃってました。
また、今回抜擢となった千葉くんや、新たな才能の見つけ方(未経験の方を入れることが多いですよねという流れから)など、面白いお話が聴けたな~!という感じでした。
演出家の先生、特に宝塚も外部もバリバリやられている方なので、そのフラットな視点が面白いですね。
千葉雄大さんインタビュー
そしてバーチーへ!
写真・インタビューあわせて8Pで、うちインタビューページは3P。バーチーはグラビアが多かった(笑)。
インタビューの中で一番すごいなと思ったのは、「新しいことをはじめるとき、何も失うものはない。プラスしかない」と言い切っていること。
これってすごいメンタルだなと。めっちゃ見習いたい……。
吸収するものしかないから、マイナスがないんですって。
そういう気持ちであれば、小池先生の舞台はきっとたくさんのものを吸収できるでしょうし、りおちゃんをはじめとした他のキャストさんからもたくさんのものが吸収できるはずで。
未経験でアランというキャラクターを演じること、そしてすでに宝塚でれいちゃんというアランを観てしまっている人が多いことを考えると、なかなかにハードルが高いと思うんですよね。
だけど失うものはなにもないから~!って飛び込めちゃうところ、強い。すごい。
ポスター撮影時にりおちゃんとちょっとだけお話をしたらしく、内容を見る限りなかなかいいコンビになりそうな感じに見えたので(笑)これからが楽しみです。
どちらも濃くて違う方向に魅力があるので、オススメ!
どちらの雑誌も、インタビュー内容は濃い目です。
しかも、違う方向に行っているので「この内容、他の雑誌でも見たなあ」ってことが少なく、ファンとしても興味深い内容でしたので、どちらもオススメです!
よりりおちゃんの舞台に対するインタビューがお好みなら「えんぶ」を(表紙にもなっていますしね)、ポーの出演者(演出家)を広くフォローしたいなら「TVガイドPerson」がいいかなと。
個人的には両方オススメです!ぜひぜひ。
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