ちょっと間が空きましたが、この前の金曜日に星組さんを観劇してきましたのでいよいよ(?)しっかりとした感想を書きたいと思っております!
お芝居とショー、どっちから感想を書こうかな…と迷ったのですが、やはりここは順番に準じてお芝居からやろ!小柳先生もお芝居はショーのための前菜みたいなこと言うてたし!という謎の理由でお芝居「食聖 – God of Stars –」の感想から。
わちゃわちゃと非日常とアジアを楽しむ作品
この作品、私が一言で言うならば「わちゃわちゃと非日常とアジアを楽しむ作品」です。
とにかく板の上に乗っている人数が多い!特にホーカーズのシーンではだいたい20人近くいるようなイメージです。
メインのキャラクターたちもグループであることが多く、アイリーン飯店の周りは当然アイリーン、レン、マオ、おじいちゃんという4人のグループ。
幼馴染のタン・ヤンは5人組アイドルグループ「パラダイスプリンス」を引き連れている…などなど、いくつかのグループに別れ、出るときはほぼその全員が出てくるのでとりあえず人が多い!
といってもそれがイヤなのではなく、それぞれが何かしら細かくやっているので、単純に目が足りない!辛い!
でもこのわちゃわちゃ感が、なんとなく星組の楽しげな感じを想像させていいんですよね。
そして非日常、ファンタジーな部分。主人公ホンくんの出生や、それにまつわる登場人物などは完全にふぁんたずぃ~です。
それが浮くことなくスパイスとして入っていて、さらにわちゃわちゃ感が増すという相乗効果かなんなのかわからないやつ。
プロローグも天界イメージですしね…しかしプロローグのせおさん、瀬央ゆりあさんのあのビジュアル造形はずるい。完全にツボでした。
そして最後のアジア。最後にしていいんかって感じですけど。
私は海外旅行経験が少なく、大昔に台湾に1回いったきり!というほど日本列島に根っこを生やしているのですが、そんな私でも「アジアっぽい!」と感じられるセットが沢山(特にホーカーズや、エレノアの工事現場など)あり…なんていうんですか?アジアの風?を感じました。
ストーリーは王道なのでわかりやすい
ストーリー、個人的には「ザ・王道」だと思っています。
下手になにかがこじれることもなく、必要な時に必要なパーツが降ってきて「はいOK!」みたいな、悪い言い方をすればご都合主義的な部分もあるのですけど、王道だしええやろ!みたいな感じですね。
そもそもの世界設定や人物設定がかなり盛られている印象なので、ストーリーまで盛ってしまうと胃もたれハンパねぇ!となりそうなので、ストーリーは簡潔に、キャラは盛り盛り路線でいったんじゃないかなと推測しています。
そういう意味で、小柳先生はバランス感覚が非常に優れているのだろうなと思います。押し引きのうまさというか。
ヘタな伏線もなく、話の破綻もなく、それでいて痛快。
夏にピッタリの、観ていて楽しいお話だと思います。
色々と気になった点
お話の中で「おっ?」と思ったり「へ~!」と思ったことなど色々と簡潔に。
エクリプスの衣装
お話冒頭で出てくるアイドルグループ「エクリプス」の4人娘が着ている黒の衣装…これは「CASANOVA」の猫ちゃんたちの衣装ですよね!?ね!?
靴が可愛すぎ問題
このお芝居、メインの女性キャラの靴が可愛すぎ!!!!
アイリーンはもちろん、タン・ヤンやエレノアの靴もどれも可愛いんですよ…。
特に好きなのが、アイリーンが行き倒れたホンを拾う(ひどい言い草)シーンの、スカジャン+デニムスカートに合わせたグリーンとパープルの靴。めちゃんこ可愛いです。
お祭りのときのタン・ヤンのゼブラのヒールも可愛い。あれかなりヒールが高いんですよ…なのに踊れてるのすごいです。
エレノアの靴は、ラストの青いドレスに合わせた黒のエナメルのピンヒールが「デキる女」という感じでお気に入りです。
靴じゃなくて服もめっちゃ可愛いんですけどね。
今回のお芝居、私はキャラクター造形がかなりツボでして…アイリーンめっちゃ好きなんですよね。可愛くて。
ホンくんは「オレ」なのか「ボク」なのか…
ホンくんは基本一人称「オレ」だと思うんですけど、最後のコンテストの時、記憶を取り戻したくだりでは「ボク」って言ってるんですよね。
「なるほど元はボクなのか!」と思ったんですが、その直後に「オレ」って言ってるしどっちだよ!!ってなりました。
まあ日本人は一人称を使い分けますからね、オレとボクの使い分けくらい日常茶飯事ですよ!
とまあ、こんな細かい部分までつい見たり気になってしまうくらい、楽しいお話でございました。
次はショーの話か、キャスト別の感想を書きたいなと思います。
正直今回の作品は、紅さん体制の中で一番おもしろい!と思いました(お芝居もショーも)。彼女がこれまで積み上げてきたものが素晴らしい形で昇華されたのかな、と思っています。
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