前回の観劇(2019.09.27)からちょうど1週間。
最初の休演日を経て、初日から10日ほど経ちちょっとずつ舞台がまた変わってくる…というこの時期。
昨日久々に(1週間だから全然久々ではないんですけどもw)宝塚大劇場に行ってきました。
今回はご贔屓である明日海りおさん退団公演ということもあり、毎回の観劇感想をちょこっとでも残していこうかな…と考えていたりします。
それはさておき、1週間ぶりにみた花組の舞台は、一言でいうと「めっちゃよくなってる!!」でした。もちろん元々素敵なのですが、もっとよくなってました。
ちょっとお芝居に関して細かい部分のお話が出てくるので、ネタバレ一切イヤ!という方は閲覧をお控えください。すみません。
お芝居もショーも、どちらも皆の心と体に馴染んできたのか、非常に深みが増しているように感じました。
お芝居について
お芝居では細かい表情や表現の作りがさらに研ぎ澄まされたかのよう。
特に私は今回、マイティー(水美舞斗さん)演じるニックの表情に非常に惹きつけられました。
そしてエリュもより人外感、平たく言うとトート様のような表情を見せるところもあり、より人間と隔離された存在であることをさり気なく表情で表現しているようにも感じられました。
また、物語の後半にあるれいちゃん(柚香光さん)演じるハーヴィーが人間の愚かさ(は言いすぎかな)を認め、かつエリュにウォーディアンケースを紹介するシーン。
ここって私の解釈としては人間は精霊に関する感謝自体は忘れてしまっても、植物を愛する心が残っていたり、なんとか人間の力で植物を助けたいみたいな、セリフ的には「支え合って・助け合って」なんですけど、どこか精霊に寄り添おうとしているような気持ちの象徴ではないかとも思っているんですね。
ここで初めてちゃんとエリュとハーヴィーが友人になるというか、助け合う存在としてお互いを認めるシーンだと思っています。
昨日観た感じ、これまで観た中で一番深くお二人が演技されていたので、そこに非常に強い説得力が生まれたんですよ。
お芝居ってどうしても尺の関係上力技みたいな部分や説明不足な部分も出てきてしまって、だけどそこに深い演技があれば納得させられる説得力が生まれると思っています。
決してそのシーンが無理やりな流れというわけではないんですが説明的には不足してるかな?と思うところもちょっと私の中であったわけです。
「話としてわかる(理解できるし解釈できる)けど、もうちょっとほしいな」っていう感じです。ニュアンスすぎますかね。
そこを色々解釈してほしいっていう遊びの多さも私は好きなんですけど、昨日はほんまにスンッと「あ~わかりあった~!!」と来たので、めっちゃよかったなーというやつです。
ショーについて
ショーはこれまで観た感じでは、楽しいけど「すごいヤバい!」って感じではないな…という印象でした。
しかし昨日のは「こ、これはヤバくなるかも!?」というくらい素敵でした!
りおちゃん(明日海りおさん)のアドリブがついたのも理由のひとつかもしれませんが(ちなみに15時回は小池先生がいらっしゃっていたようで、先生にお辞儀しなさいとカタフィルちゃんたちに指導してました)、これまでよりもショー全体にメリハリが出てきたように感じられました。
お芝居がどちらかと言えば静かにすすむ分、ショーにはメリハリがほしい!と思ってしまうので、もっとシャープになっていけば嬉しいな、と思っています。
しかしトラックを走るりおちゃんがいつも無邪気で可愛いんだ…
今週はチケット当選の関係で3回も劇場に行くことになっているので、また違いもわかるかな?と思ったり。(そのあとまた空くんですよ…)
昨日の完成度を観る限り、これからもっともっとよくなると思うと楽しみです!
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