昨日の記事に引き続き、「DANCE OLYMPIA」のライブビューイング感想、本日は2幕の感想+若手さんいいよね!的な内容でお送りします。
ギリシャに帰ったアキレウスくんを見送ったと思ったら、そこはめちゃくちゃ和な世界だった…!!
2幕も詰め込み具合がすごい
2幕を一言でいうと「詰め込み具合がすごい」。
50分の公演時間だとは思えないほど、色々詰め込まれている印象です。
しかしながら一個一個が短くて煩雑な印象というわけではなく、しっかりと尺を取っているのにこんだけ詰め込めるのか!と稲葉先生の手腕に拍手です。
内容は非常にバラエティーに富んでいて、飽きさせない工夫がたくさんありました。
だからこそ密度が濃く、お稽古は大変だったと思います。
ご挨拶かなにか…でれいちゃん(柚香光さん)が「戦場をともに戦ってきた」的なことを言っていた記憶がありますが、まさにお稽古は戦場だったのだろうと。
それぞれのシーンについて簡単に感想
ざっとですが、プログラム順にシーンについて簡単に感想を書いていきたいと思います。
S1 Japanese Drums
和太鼓はなぜ人を滾らせるのか。日本人だからなんですかね~。
お祭り感が出てて楽しい!「宝塚幻想曲」を思い出した方もいるかもしれませんが、私は桐生園加さんの「Dancing Heroes!」を思い出しました。
和太鼓はいいものだ。いろんなショー作品でも使われていますよね。
そしてタオルぐるぐるぽい!のメインテーマへ。
映画館でもされている方をみましたよ~!
S2 Salome
戯曲「サロメ」をダンスで表現、的なシーンでしょうか。
語り部のこりのちゃん(美花梨乃さん)が美しくて、声もハリがあって素敵でした。
なんとなく、これまでだったらじゅりあさん(花野じゅりあさん)がされていたかも…という役柄。
それをこりのちゃんがするようになったのだなと思うと、ちょっと感慨深いものがあります。
サロメに扮したひとこちゃん(永久輝せあさん)はしなやかで猫のような感じ。
ヨカナーンに扮したほのかちゃん(聖乃あすかさん)はちょっと濡れた感じで大人っぽく。
違うタイプのお二人なので、逆バージョンも観てみたかった…!と思わせるものがありました。
しかしひとこちゃん、やっぱり緑似合うわね。
S3 Xango
突然のタイ系!?と思って調べましたら、ブラジルの民間信仰「カンドンブレ」がベースとのこと。なるほどなるほど。
れいちゃん演じる「シャンゴ」は雷の神様で、斧モチーフ。北欧神話で言うトール神みたいなもんですかね。
出てきたときに両手に斧持ってたからちょっと笑ってしまいました。
斧持ってるだけならいいんですけど、めっちゃ不安そうな顔してるので…(笑)。
メインとなる踊り手は華ちゃん(華優希さん)の「オシュン」と、マイティー(水美舞斗さん)の「イアンサン」。どちらもシャンゴの妻でもあります。
ここはどうしてもマイティーの背中について語らざるを得ない。
あの美しい筋肉の背中、皆様ご覧になりましたか…!?
無駄なものが全くなく、それでいて筋肉の付き方がとても美しい。ずっと観ていたい。
さらに激しく踊るのですけど、結構デコルテも空いているので「大丈夫かしら」と心配になるくらいでした。
S4 Latin Passion
すみません、あまり記憶がありません。なぜ…。
多分雰囲気的に中詰だな!(雑すぎる)
クンバンチェロ歌い継ぎのやつだったかな!?「クンバンチェロ最近多いな」と思いながら観ていた記憶が…。
クンバンチェロを思い出したらちょっとずつ思い出してきました…そうだ歌い継ぎだ…!!
マイティーのクンバンチェロがめちゃくちゃまゆさん(蘭寿とむさん)ぽくて、DNAを感じました…
S5 Explosion
好きな若手さんたちが総出!という感じなのでプログラムをチェックして非常に楽しみにしていたシーンです。
正直シーンとシーンのつなぎっぽい感じですぐ終わるのかな…と思ったら、意外にも(失礼な)しっかりとそれぞれに出番やソロがあって、なんともありがたいシーンでした!
べちこちゃん(泉まいらさん)やまのくん(愛乃一真さん)、まれちゃん(涼葉まれさん)、らいとくん(希波らいとさん)などなどヒャッホウ!な感じ。
まれちゃんは1幕でもかなり踊りがうまくてびっくり!花組の未来の主要ダンサーになってほしいなと思います。
りんちゃん(凛乃しづかさん)など女性陣も可愛くて。三空凜花ちゃんのボブ(多分)、可愛かったな~!!
S6 Spanish Fantasy
皆様大絶賛のフラメンコのシーン。
いやでもこれは本当に、れいちゃん頑張った…!!と言わざるを得ないですね。
立ち姿も美しく、フラメンコという背景も非常にお似合いです。
そしてここでもべちこちゃんとはなこちゃん(一之瀬航季さん)が歌手として歌ってくれてうれし~!!今回この二人はニコイチで使われていますね。同期ニコイチ!
べちこちゃんが歌うまなのは前から知っていますが、はなこちゃんは下手と思ったことはないけど、別に普通かなっていうくらいだったのが、成長されていて感激しました。がんばれ!
S7 Takarazuka / S8 Finale
花組が結成?100周年ということでこれまでの花組のレビュー・メドレー。
節目の年にれいちゃんがトップになるというのは、持ってる感ありますね(さらに2020というキリのよさ!)。
個人的には、他の方向性でも良かったんじゃないかな…って気がしている部分でもあります。
もちろん100周年なのは素晴らしいことなんですけど、そういうクラシカルなレビュー(それこそモン・パリ2020みたいな)を次次作でやりそうな気もするので、そっちでガッツリ観たかったなと。
しかし「心の翼」は名曲ですね。
毎回聴くたびに思いますし、ジェンヌさんたちも歌いたい(好き)だろうなと感じる一曲です。
推進力が高い一作。このエネルギーで本公演も頑張って!
「色々詰め込んでいる」「バラエティ豊か」などなど、この作品を表す言葉はたくさんあると思いますが、私がこの作品を一言でいうなら「推進力が高い作品」ですね。
これから新生花組として頑張ろう!進もう!という力がとても強く現れている作品だと感じました
「マスカレード・ホテル」がとても大人な雰囲気だとしたら、こちらは若さ・フレッシュさが全面に出ているような。
技術が熟したマスカレード・ホテル組と、今後のホープを豊富に活用したオリンピア組という感じ。
これが次の本公演「はいからさんが通る」でどのようにぶつかり合って面白くなるのか、楽しみです!
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