【月組】「出島小宇宙戦争」はコメディ!?いやいや上質ファンタジックミステリー!

月組
この記事は約5分で読めます。

2月10日に月組の「出島小宇宙戦争」を観劇してきました。

月組に組替えしたちなつちゃん(鳳月杏さん)の(月組での)初主演作品!しかも初東上!となれば行かないわけには参りません!!

というわけで、見てきた感想をざくっと書きたいと思います。

今回はまだ公演が始まって早いこともあり、ネタバレはナシでいこうかなと。
14日にもう一度観劇するので、その後ネタバレ感想を書く予定です。

スポンサーリンク

コメディタッチどころかミステリーファンタジーじゃん!

公演解説では「コメディタッチで描かれる…」と書かれていますが、いやいやばってん!

確かに笑えるシーンはいくつかありますが、物語自体は非常にシリアス、かつミステリーでファンタジーな内容です!
突然カタカナ語ばっかりで申し訳ないのですが、私の語彙力でこの作品のストーリーを表現しようとすると、こうなってしまうんです。悲しい。

もっと「うわ!出島!宇宙!」と思っていたら、きちんと元となった人物の史実に基づく部分もいれつつ、大きくファンタジーとして脚色されており、それを強引に終わらせることなく「なるほどね、そうかもね」と思わせてくれるようなしまいかたでした。

なんでしょうね…どう言えばいいのか…。

毎度この方のお名前を出してアレなのですが(笑)、明日海りおさん退団公演の「A Fairy Tale」が好きという方であれば、かなり好みのお話かと思います。

スポンサーリンク

セットがすごいぞ!衣装もすごいぞ!

そして少々驚いたのが「セットと衣装の豪華さ」。

もちろん本公演ほどの豪華さはありませんが、高さがあるセットを使っており、さらに映像もうまく使われていて(プロジェクションマッピング的な)別箱の中ではとても豪華な印象です。

ここ最近で見た別箱公演の中でも一番工夫がされているように感じられました。

さらにセットにはセリも作られていて、基本的にくらげちゃん(海乃美月さん)がセリ下がります。すごいぞ!

演出でもその高低差がうまく使われていて、立体的な演出が多くなっていて物語の広がりを感じさせてくれました。

そして衣装も忘れてはなりません。

髪型や衣装、そしてそのカラーなど非常に「トンチキ」な見た目なのですが、それがまたそれぞれ似合ってる!というか、お衣装さんのカラーセンスのよさに脱帽です…。「BADDY」的なカラーセンスと衣装センスを感じさせます。

また、月の住人はみんなうさぎモチーフっぽい衣装になっていたり、幕府側の人間は隈取メイクをしていたりと、衣装やメイクからその人の立ち位置をすぐに理解させるという手法も素晴らしいなと思います。

フィナーレがとにかくすごいぞ!!

本編中はなかなかのネタバレ宝庫なのですが、フィナーレはすごいぞ!!とは力強く言っておきたい部分ですね。

スカステの初日映像として出た部分は少ないので、こちらもちょっとネタバレをできるだけしないようにと考えているのですが、難しい!

しかし言えることは「花組のちなつちゃんらしさ全開!」ってこと。

特に男役群舞の振り付けなど、ナウオン(ナウオン感想記事はこちら)でもるみこさん(光月るうさん)やゆりちゃん(紫門ゆりやさん)が言うように、これまでの月組男役群舞としてはなかなか見ない振り付けになっていて、ちなつちゃんが花組で培ったものを前面に出せるような内容にしてくれたのかな…とつい思ってしまうくらい。

ああ…ちなつちゃんここまで来たのね…と、感動するレベルでした。

そしてちょっとした仕草にりおちゃんを思い出すところもあり…。

総合的に見て、鳳月杏にしか出来ない世界!

衣装やキャラクターなど諸々含めて、まさに鳳月杏にしか出来ない世界だったな、と思います。

そもそもあんな衣装と髪型であそこまで出てきた瞬間に「かっこいい~~!!!」って思わせる人はなかなかいない。うん、いない。

観終わった後すぐに「また観たい!!」と思わせてくれる作品でした。

1回の衝撃を胸に秘めておいたほうがいいであろう作品もありますが(私の中では「龍の宮物語」がそれ)、こちらは何度も観て、何度も楽しみたい。
そういう意味では、エンターテインメント・ショーとしてしっかりと作られているんだろうなと感じました。

月組インタビューが掲載されています。ちなちゃんは出島のお話をされてます!

コメント