【花組】「PRINCE OF ROSES」感想1:青さもあるが、それ以上に輝かしい未来を感じた2時間半(ネタバレあり)

花組
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先日、友の会で奇跡的にチケットが当たりましてほのかちゃん(聖乃あすかさん)主演「PRINCE OF ROSES」を観劇してきました~!

このブログを読んでくださっている方にはバレバレかと思いますが、私かなりほのかちゃんを応援しておりましたので、どうにか観れないか!という気持ちが天に通じたのかもしれません(笑)。

観劇結果としては「青いところもあるな……でもこれからの未来が楽しみでならないぜ!!」という感じでした。

今回は全体のざっくり感想を!

今回の感想記事ざっくりまとめ!
  • 薔薇戦争の予備知識はあった方がいいよ
  • 史実をなぞったストーリーで見応えあり!
  • ただ、2幕は結構あっさり傾向。もうちょっと欲しかった
  • 聖乃あすかは真ん中に立つ人。
  • ニューヒロインたちが大健闘!今後が楽しみ
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「薔薇戦争」の軽い知識はあったほうがいいです

まず最初に、この作品はイングランドのお家争い「薔薇戦争」の史実をかなりなぞったものになっています。

「赤薔薇」のランカスター家(こちらが主役、ヘンリー・テューダーが属する方です)と「白薔薇」のヨーク家が対立していること、それぞれの重要人物……というのは、知っておくことでより物語が理解しやすく、裏の心情も汲み取れます。

私は「薔薇王の葬列」とうめちゃくちゃおもしろい漫画で予備知識があったので難なく観られましたが、ノー予習だとちょっと分かりづらいかもしれません(名前もかぶってるのが多いし)。

個人的には美羽愛ちゃん演じる「アン・ネヴィル」については予備知識があったほうがいいかなと思うので、蛇足ですが……。

彼女の父親はヨーク公リチャード(優波慧さん演じるグロスター公、リチャード3世の父親)のキングメイカー(仕えつつ裏方の大部分をこなす実力者。切れ者)でありました。

が、羽立光来さん演じるエドワード4世と対立し、ランカスター側につきます。

そのため、彼の娘のアンは冴月瑠那さん演じるヘンリー6世とその妻、万里柚美さん演じるマーガレットの息子のエドワード(こっちもエドワード!)と政略結婚させられます。

が、(ランカスターの)エドワードはヨークとの戦いの中で命を落とし、敵方と言えるリチャード3世の妻になる……という、かなり複雑な人生を送っています。

出番としてはそう多くないアンですが、非常に重要な人物であり、愛ちゃんの演じるアンは私にとって魅力的に映ったので、ぜひぜひこういった背景を知って観ていだければ……!!

こういうのも「薔薇王の葬列」ですぐわかるのでぜひ!!(激推し)

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ストーリーは史実に準じているので見応えあり

ストーリーは薔薇戦争をなぞっているので、混乱している世の中、それぞれの思惑……などなど、見応えがあります。

フランスからやってきたというイザベルという女性は敵か?味方か?

ヨーク家の内部の動きは?

それに対して自分(ヘンリー)はどの情報を信じるべきなのか?誰を信じればいいのか?

……などなど、「自分が歩むべき道はなにか?自分は何を信じて進まなければならないのか?」を自身に問いかけるシーンも多く、そのヘンリーの姿は今のほのかちゃんと重なります。

はなこちゃん(一之瀬航季さん)演じる、かなり食えず、ヨークとランカスターどちらにつくのかが見えないトマス・スタンリー卿や、らいとくん(希波らいとさん)演じる情熱を持ちながらも自身に何ができるのか悩む青年、バッキンガム公ヘンリー・スタッフォードなどなど、魅力的かつ名前がわかりにくいキャラクターが沢山出てきます(笑)。

陰謀が渦巻く中、ヘンリーが取る道は…!?という感じの1幕です。

いろんな方が歌ってくれるのも嬉しい

歌も多めで、いろんな方が歌ってくれるのは嬉しいですね。

ほのかちゃんはもちろんのこと、ヘンリーの母であるマーガレットを演じるうららちゃん(春妃うららさん)も歌ってくれてたりとか。

らいとくんもバッチリ歌があります。ほのかちゃんとツインになったときは画面が良すぎて死ぬかと思いました。まじで。

プロローグではまのくん(愛乃一真さん)や龍季澪ちゃん、多分和礼彩くんも歌ってて、若手にもソロあるのいいぞ~!!!

まのくんはジョージ役もやっててうれしみ。

別箱の良さは下級生の見どころが多い部分!!

今回は28名だったからかみやすさも○でした

若い子が多いので青いところもある。だけどそれ以上に眩しい

学年が若い子も多いので、本公演に比べるとまだちょっと弱い部分があったり、初々しい部分もところどころに見られます。

しかし、それ以上に眩しいものが多くて、ヘンリー6世がヘンリー・テューダーに未来を見たように、花組の未来がちょっと見えたような気がしました。

とはいえ、主要メンバーは若くてもしっかりと自分の見せ方をわかっている子が多いな~という印象なので、しっかりと見応えはありましたよ。

音楽も素敵ですし、主題歌……?なのかな?は1回で覚えるくらいでした。

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2幕はアッサリ傾向なので、もう少しなにか…

2幕は、いよいよイングランドへ上陸し、即位したリチャード3世と直接対決となります。

史実上ヘンリーが勝利し王になることはわかってはいるのですが……わかってはいるのですが、1幕に比べるとドラマチックな盛り上がりがあまりないように感じたので、もう1つくらいは山がほしかったなあという気がしました。

「歴史上わかってることだからしかたなくない?」という声もありそうですが、個人的にはわかっているからこそ、その上で盛り上がれる展開が欲しかったなあと思っています。

ブルゴーニュに兵が押し寄せてきたときも「フランスに逃げよう!いくぜ!」みたいにアッサリと逃げられてたり、いや別にいいんだけどえらいアッサリいけるんやな……みたいな拍子抜けポイントが気になりました(1幕では結構ピンチな目にあってたのに…!!!)。

そういう意味では、リチャード3世の苦悩の部分は満足度高かったです。

大劇場の1本モノでも2幕がアッサリしてしまうことがあるので、難しいのかもしれないですね……。

フィナーレもええ感じでした

少しのフィナーレがついているんですが、男役さんは燕尾(シャツは赤!)で、娘役さんは赤のドレスで……と、どちらもちょっと大人っぽい雰囲気で素敵。

愛ちゃんと美咲ちゃん(星空美咲さん)が装飾・色が違うヒロイン枠でした。

ほのかちゃんと美咲ちゃんのデュエダンは初々しくて非常によきでした……!!

 

聖乃あすかの真ん中感、強い。

今回で思ったのはほのかちゃんの真ん中力の高さ。

顔がおきれいなのもあるんですけど、他の方を観てもつい彼女に目線を戻してしまう、「自分への吸引力」を持った方だな~!!と感じましたね。

立ち居振る舞いも堂々としていたし、自分がカンパニーの真ん中に立つんだ!引っ張っていくんだ!という気合も十分に感じ取れました。

演出の竹田先生が「MESSIAH」の新人公演で、ほのかちゃんが演じた天草四郎から感じ取ったことを彷彿とさせるようなシーンも……。

最初の最初、ヘンリー6世への謁見から「コイツはなにか違うものを持っている!!」と周りに言わせまくったのは正直ちょっとどうかなとは思ったのですが(笑)。

こいつすごいでアピールめっちゃすごくて笑いました

それは最初から持ち上げ過ぎでは!?(先生ほのかちゃんのこと大好きなんか!?)という気持ちと、そんなこと言わなくてもオーラでわかるで!という気持ちと…複雑でしたね!!(笑)

いやでもほんとに、真ん中が非常に似合う子でした。

そうなってほしいという自分の願望もあるんでしょうけども。

ニューヒロイン二人も大健闘!どちらも可愛かった~

そして今回の二人のヒロイン、星空美咲ちゃんと美羽愛ちゃん。

二人とも新人公演の経験がほとんどない中、大健闘!と言えるのではないでしょうか。

イザベル(エリザベス)役の美咲ちゃん、とりあえずお顔が小さい!そしてお芝居もお歌も個人的には十分上手だと思いました。

声が高めなのですが非常によく通り聴きやすい。

歌もしっかりと感情が込められていて、期待の新星間違いない!という感じです。

むしろほのかちゃんのお嫁さん候補として今回相手役にされたのでは……?と思うほど、二人の並びはいい感じでした。

いつも困ったような顔をしていて、なんというか守ってあげたくなりますね……!!

愛ちゃんはあーさ(朝美絢さん)のフォトブックに登場した時はとてもほんわりしていて、優しい雰囲気のタイプなのかな?という印象を持っていました。

が、今回は非常に芯が通った気丈な女性を熱演。

素顔は可愛い系ですが、舞台ではちょっと強い感じのタイプになるのかな?

それがアンという役に非常にマッチしていて、特にお芝居に惹かれるものがありました。

二人とも今後がとっても楽しみな娘役さんです!!

配役も色々と良かったので、改めて書きたいですね!

ここまで結構長くなってしまったのですが、配役も色々と面白かったのですよ。

この作品は若手の子が本当に多いので、(逆に上級生は手堅いラインが多いのもいいですね!)普段よりも出番が多かったり美味しい役をもらえていたり……と、見どころが沢山ありました。

このあたりはできるだけ早く、記憶が残っているうちに書きたいです(積まれた感想を考えつつ)。

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