「エリザベート ガラ・コンサート 花組Ver(2021.04.10 17時)」感想。見どころもハプニングも詰まってた

出演舞台感想
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昨日が初日だったのに、今日が花組Ver千秋楽!早すぎる!

9日とは一部キャストがかわり、これまた新鮮な印象を残してくれた公演でした。

初日のキャストに比べると、こちらの方が本公演で演じていない方の出演人数が多いという意味で「ドリーム感」が強かったですね。

嬉しいサプライズや、愛らしいハプニングもあり盛りだくさんな千秋楽でした。

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何度観てもいいものはいい。

昨日と同じ感想になっちゃうんですけど、何度観てもいいものはいいです、やはり。

何度観てもトート様は美しい……。

エリザベートと対峙した後のちょっと不気味とも言える微笑みや、ルドルフから死の匂いを感じ取った時の表情など、細やかな変化が毎回観ていてとても楽しく、そして美しいのです。

私がそもそもりおちゃん(明日海りおさん)に落ちたのは目の動きだったので、どうしてもそこはチェックしてしまいますね……。

らんちゃん(蘭乃はなさん)も昨日よりもリラックスした雰囲気が出ているようにも見えました。

無理なダイエットをしすぎて貧血を起こしているときのシシィを演じているらんちゃんが大好きすぎて、2回も観られて幸せでした。

らんちゃんが演じる壮年期シシィ大好きなんじゃ

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今回はフランツ・ルドルフが役替り

4月9日の公演から、フランツ・ルドルフがチェンジ。

フランツはPちゃん(鳳真由さん)、ルドルフはかいちゃん(七海ひろきさん)が演じています。

Pちゃんのフランツ、どんな感じになるのかしら……??とわくわくしていました。

Pちゃんのフランツ、ひたすら上手い。

いや……、Pちゃん、うっま!!!

難しい低音やらゴリゴリ出てるやん!!!何!?と驚かされました。

Pちゃんは他の出演者の方に比べると歌などにブランクがあるイメージだったのですが、やはりできる方は違うのだな……と。

いや、もちろんこの公演に向けてしっかりと準備されてきたのだと思いますが、兎にも角にも「Pちゃんすげー!」って感じになっちゃいました。

みっちゃん(北翔海莉さん)のフランツと比較すると、国よりっぽいフランツの作り方かな?という印象です。

どのキャラクターも演じる方によって大きく印象が違いますが、フランツは特に演者の意図や創りが如実に現れる気がします。

一番人間らしい人間だからでしょうか?

最終弁論では堂々とりおちゃんと対峙していて、とてもよかったですね……。

かいちゃんのルドルフは等身大、だけど精神的にオトナっぽい。

かいちゃんの演じるルドルフは、国のために尽力しようとする若き皇太子という、等身大なイメージでした。

今まで観た中で近いなと思ったのは、ありちゃん(暁千星さん)のルドルフかな。

でも精神的には結構悟っているというか、大人びているところもありそうで。

9日のあっきーさん(澄輝さやとさん)のルドルフは結構メンタルがやられてそうでママにすがる感じだったのですけど、かいちゃんは政治上の意味合いで助けてくれないか?って聞きそうな感じ(笑)。

なので、シシィに拒絶された後も悲しみに打ちひしがれて死ぬしかない、っていうよりは「(ああ、こういう展開になってしまったなら社会上立ち戻るのは絶望的だし、)生きるあてもない…」っていう感じ。

悟りが入っているような、冷静に自分自身を俯瞰して観ているルドルフ、といった創り方だったのかな?と感じました。

私はエリザ当時の政治状況は全くわかりませんが、仮にルドルフたち急進派の見立てが正しかったのだとすれば、自分の立場は別にして、俯瞰して国を見られる人物だったと言えますからね……。

同期の絡みは、非常によかったです。とてもとてもよかった……。

「闇が広がる」では、あっきーさんのルドルフに比べると、拒絶は少なめだったような気がしますね。ロミオのように、どこかで自分の死の匂いを感じていたのかも。

なんとも!愛らしい(贔屓目)ハプニング

こういうのを記録が残るところに書くのはどうかな……と、これまで目撃はすれど多くは書いてこなかったのですが、今回だけはもう書かせてください。

本編ラスト、エリザベートが昇天するところ、最後階段を上がっていくのですけど、その手前で不意にりおちゃんがバランスを崩して尻もちをついてしまいまして。

私はもうこの瞬間ありがとうございました!!!って感じだったんですけども。

お礼を言うと誤解されそうですが、これは「ハプニングを期待していた」というわけではなく、こういう「この時にしか見られない超レアなもの」という意味でめっちゃくちゃ私としてはありがたいものなのです。

舞台は完璧にこなし、その上であるべきだ!という考えもあると思いますが、私はこういったハプニング肯定派です(もちろん、演者の方や観客の方に怪我が起こらないことが前提ですが)。

優しくらんちゃんが助けてくれて、それに対してちょっとはにかんだような笑顔が可愛くてですね!!あ~~~(元)相手役様~~~!!!みたいな変なテンションになっちゃいました。

まあ、毎回ラストは「あぁ~~~~トップコンビ(当時)尊い…!!!」って気持ちになるんですけども。

やはり退団後にこういった、また男役の姿を見せてくれることはなかなか多くなく、さらに相手役さんがいるということがもう奇跡とも思えまして。

毎度(2回ですけど)泣きそうになります。

私は大丈夫なので……

その後幕をおろし、カーテンコールへ。

としちゃん(宇月颯さん)によるご挨拶と、西野先生(久々に観られて超嬉しい)およびオーケストラの方々のご紹介のあと、閣下のご挨拶。

最初にお伝えしておきますが、私は大丈夫ですのでご心配なさらないでください!

ファンに対してとりあえずフォローから入る閣下。

みんなが微笑ましく笑っていると、

「じわじわと笑うの辞めていただけますか…!」

笑いを制御しようとする閣下。

りおちゃん、大体笑い制御したがりがち

この日で大阪の花組バージョンはラストであることを話した後、「他に今日が最後の人ー!」と手を挙げながら後ろを向くと、Pちゃんとかいちゃんのみ。

少ないですね…

そうやね……。

その後も言葉が詰まったり、かんでしまったり(「みなしゃま」と言ってしまうなど。かわいすぎか。)、「ネジをどこかに落としてきてしまったようです……

必死で探そうとする下級生たち(Pちゃん、としちゃん、らんちゃん)。

めっちゃ笑ってるせーこちゃん。

2回目のカーテンコールは健康にしていたら迎えに来ますので……という、9日にも聞いたもの。

もしかしたら2014年のころからの定番なのかな?(こんな定番もどうかと思いますが…w)

なんと!にせものポーズ!!

3回目のカーテンコールでは、まさかの全員で花組ポーズ……ではない、ニセ花組ポーズを披露!

でも客席がスタンディングしきれていなかったので、「皆さんが立っていると思ったので用意しちゃったんですけど、あれでしたね……」と言わせてしまう始末でした。申し訳ない。

ただ、貴重な花組以外の方の花組ポーズも観られたので、激レアでした。

そして「これはニセの花組ポーズです!SNSなどで明日海さんが花組ポーズを披露していたって書かないでくださいね!」と仰っていましたので、正式な花組ポーズではないことを改めて記載しておきます。

レア度が高い、貴重な公演……本当に楽しかった!

その後、なんと4回目のカーテンコールもあり、ご挨拶してくれました。

「またお会いできることを楽しみにしております」という言葉、何度聴いてもいいものです。

そもそもこのガラコン自体がレア度が高いもので、その中でさらにレア度がぐっと上がるハプニングやエピソードがあり……と、心のアルバムが20冊くらいできてしまいました。

まだまだガラコンは続きますし、東京公演も配信で拝見していこうと思います。

東京では、本日宝塚を退団するだいもん(望海風斗さん)も加わり、さらにパワーアップしますね。

25年というこの節目に宝塚に出会えていて、エリザに出会えていて、りおちゃんに出会えていて本当によかった!!と思える公演でした。

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