12日に続いて、この日も観劇に行ってきました、2回目です。
実は12日に観劇したその日、帰ってきてからどうしても「色々と違う」ことを確認したくて宝塚版のブルーレイを観て……。
違うからだめなんだ!というわけではなく、違いをより楽しみたいために、自分の記憶を確認したかったんですよね。
そんなわけで、1回目の観劇を経て「今更の予習(?)」を済ませ、2回目の観劇にのぞみました。
エドガーの異質さがより際立つ
宝塚版と今回の外部版との違いは「エドガーの異質さの強さ」だと改めて感じました。
宝塚版でもエドガーは異質な存在ではありましたが、世界の構築がより耽美に傾倒しているため、その世界の中に馴染んでいる中の異質、という印象でした。
しかし今回は男性が加わっている、セットが宝塚版に比べると硬質なものになっている(と感じる)ため、よりこちら側に近い世界に、エドガーという異分子が存在するという事実が浮き上がってくるような印象です。
それは、男性が入っているということもありますが、アランというキャストが千葉(雄大)くんであることも大きな影響であると個人的には感じています。
いい意味で「こちら側の存在」であるアラン
千葉くんのアランは、いい意味で「こちら側の存在」に近いと思っています。
男性で、少年(千葉くんは青年ですが……)であり、普通っぽい。家庭環境は全然普通ではありませんが。
宝塚版で演じていたれいちゃん(柚香光さん)は、宝塚という世界の中のアランゆえに、普通の少年だったのだけど、すでにバンパネラ感が匂ったわけです。
千葉くんのアランはメイクも抑え気味(多分?)で、一般の、生きている人間の世界の地に足がついているような作り方だなと感じました。
だからこそ、明らかに異質な存在であるエドガーが浮いてくるんだなと。
作り込むことで世界を強く構築する宝塚版と、あえて地に足がついた世界を作ることでエドガーを浮き立たせる外部版、みたいな印象を受けました。

男性が多いので力強いシーンもあるのですが、正直セントウィンザーで胴上げされるエドガーにひやひやします
千葉くんの成長をひっそり楽しんでいます
こう書いたらかなり上から目線ではあるので失礼なのですが……。
前回の観劇に比べると、千葉くんの歌がずっと良くなっていてさすがのプロだな!という感じです。
非常に失礼なのですが、初めてのミュージカルなので「あれ曲も結構大変やろうし、上手にできなくてもまあしゃーないやろ」と思っていました。
やっぱり本職の方に比べると劣るのですが、それでも回を重ねるごとに掴むものがあり、成長しているんだな……!!と嬉しくなります。
彼の声は非常に通り聴きやすいので(やっぱりお芝居はかなりうまい!さすがやな!と思いました)、歌も聴きやすいんです。
低音やロングブレスはまだ苦手そうな印象を受けますが、今後千秋楽までにどんどん調整していい感じに持っていってほしいですね。

「願わくは」の入りは難しいと思うのですが、きちんと入っておられて、物事の芯を掴むセンスがあるのだなと感じますね…
はじめての○○
恒例?のカーテンコールトークで、千葉くんが突然こちらに謝罪!
なになに?とみんながざわつくと、「今日は初めてセリフを間違えてしまいました」
そう、アランはこの公演で「母も先生がくるのを楽しみにしていますよ」というところを、「先生も母が」と順序を間違えてしまったんですね(言い直しされました)。
それに対してりおちゃん(明日海りおさん)は、彼を見ながらううん、と首を横に振り(かわいい)「舞台は生ものだからね」。
「それに、私が千葉さんのファンだったら、貴重な機会を観られて嬉しい!と思うと思います、そうですよね?(客席に)」とフォローしていました。
ええ、ええ。そうですね。あなたもよく噛みますから毎回楽しんでますよ!!

MESSIAHのときは心が動きまくってたのかすごかった記憶あるわ……
映像では噛む=NGですからね。舞台でもNGっちゃNGなのでしょうが、取り返しはつかない。
そこを「おっレアやん!」と見るか「完璧にできていない」と見るかは観客ひとりひとりの心次第。
上から観たあの世界はどうなのか??
私事なのですが、次回からの観劇は3階席です!初!!
一体どのように見えるのか?なにか裏の楽しそうな部分は見えるのか???と、密かに楽しみにしています(笑)。

多少の見切れはあると思いますが……B席からだとどうなんだろー
コメント