昨日は月組 ACTシアター公演「ダル・レークの恋」を配信で鑑賞しました!
タイトルとざっくりとしただけは知っていて、これまでスカステでも何度か放送されていたもののしっかりと観たことはなく……。
今回しっかり観させていただいて、「ああ~古典的やな~!」と思う部分もちらほらとありましたが、2幕からの盛り上がりがよかった!と思った作品でした。
古き名作だけあるお話だなと納得
菊田一夫先生が作られた作品ということで、今も古き良き名作として再演されている……と考えていますが、いやはや納得。
正直1幕は主人公のラッチマンが可哀想過ぎてなんだかなあと思うところも多いのですが、彼とパリで因縁があったペペルが出てくるあたりからぐっと展開が面白いと感じました。
インドの貴族文化って厳しいのですね……まあ、どこの国もそう変わらないのでしょうが。
どうしてもSEには古さを感じてしまう
ただあれですね、何かしら衝撃的なシーンに挿入される「ジャジャーン」みたいなSEはどうしても古さを感じてしまうところはありますね。
そのSEの分、話の展開や演者の心情を表す、あるいはサポートするツールとしては有効なのだと思います(お話のわかりやすさに直結してるのかな)。
が、最近の演出ではそうそう使われていないので「ああ、昔の作品やなあ~」と感じますね(笑)。

あのSEもまた味!って感じですよね。
お話は悲恋モノだけどちょっとスッキリ
お話の展開としては、悲恋ものですよね。
貴族の女性(カマラ)と平民出身の騎兵大尉(ラッチマン)の恋愛という、王道なカップリング。だけど身分違いのために成就させることは難しい。
さらに、ラッチマンには身分を偽って貴族・王族に取り込み財産を奪おうとする詐欺師の疑いがかかってしまうという、なんだか踏んだり蹴ったりな展開に。
観ているこちら側からすると、結構ムカつく展開になっちゃう(笑)。
しかし実は、ラッチマンは平民出身ではなくでっかいマハラジャの息子であることがわかり……。
それがわかるとカマラの親族もラッチマンと仲良くしなよ!!って手のひら返すのがこれまたまあ、腹が立つ……まではいかないですけど、なんだかなーと。
最後、お互い血族的にもオールオッケー!ハッピーエンド!とはならず、離れていくところが個人的にスッキリしますね。
自分がラッチマンの立場だとしたら……まあ、カマラみたいに可愛らしい女性に引き止められたら後ろ髪がすごく伸びそうですけど……、それでもこれまでの扱われ方を考えたらうーん!ってなっちゃいそうですね。

貴族としての生き方があることはわかるのですが、あまりにもラッチマンの扱いが……マハラジャはいい方でよかった!
「アンナ・カレーニナ」とちょっと重ねたり
悲恋というもの、そしてこのキャストで思い出すのは「アンナ・カレーニナ」。
あれもいわば身分違いの恋+不倫とかいう二重苦な感じでしたが、あっちは愛することを貫いた作品ですよね。
途中経過やフォーカスしている部分は全然違います(アンナ・カレーニナはひたすらシンプルにアリーシャとアンナの関係にフォーカスしてましたよね)が、最後の決断という部分では似ていて、そして結果は正反対みたいな。
もうあれから2年くらいですか。は、早い……。

「瑠璃色の刻」からのゴールデントライアングル……
役自体は少なめだけどそれぞれ出番はそこそこ?
メインとなるキャラクター自体はそんなに多くないな、という印象があります。
大劇場作品にしては少なめかな?くらいですけど、でもこんなもんなのかな。
しかし彩音星凪さんが演じる水の青年、菜々野ありちゃん演じる水の少女など、セリフはなくても要所要所で出てくるような役は結構あって、若手の子でも見せ場がそこそこあったように感じます。
あとはフィナーレの新人公演学年以下の子たちの部分とか!
これはナウオンを観て予習したのですが、本当にみんな生き生きしていてよかったです。
新人公演がない分、こういう場を作ってくれたのかなと思うと心があたたかくなりますね。
梅芸バージョンもどうなるか、楽しみですねー
梅芸バージョンではありちゃん(暁千星さん)が抜けてキャストが変更されるので、また違った魅力が出てきそうです。
おだちん(風間柚乃さん)のペペルとか絶対悪いやつやん……。
るね(夢奈瑠音さん)のクリスナは、日和見っぽさがもっと出てきそうかな。結構とぼけた系の役が似合うんじゃないかなと思っているので、期待してます!

奇跡的にチケットが取れたので、生で観てきます!
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