昨日が実はMy楽だった「ON THE TOWN」。役替り2パターン1回ずつというちょっと少ない回数でしたが、他の予定や予算もあって…泣く泣く。
しかしどちらも楽しめました!ということで記憶があるうちにキャスト別感想を書いていきたいと思います。
本来、ここにさくらちゃん(美園さくらさん)が入るべきなのですが…今回は男性3人と女性3人でわけてみました。あ、女性は4人か!
珠城りょうさん(ゲイビー役)
イエス!水兵!
いや~本当に似合いますね、水兵さん。今回も前回も3人全員お似合いですが…。
ゲイビーは3人の中では一番控えめなキャラクター。
アイヴィに一目惚れし、最初は「こんなになんでも出来る娘はオレにピッタリ!」とか言ってたくせに突然「でも相手してくれるかなぁ…」みたいな短期間のキャラブレにちょっとビビリましたが…。
イキってるけど見せかけで、田舎産まれだし性根が優しい子、って感じなのかなあと自己解釈しました。
「All for One」のダルタニアンも田舎から出てきていますし、ご本人も愛知県の郡出身ということで、こういうキャラはやりやすいのかな…?なんて。
なのでお話の中でも真面目。強引にアイヴィに迫ることはなくどこまでも紳士的。
せいぜい「今日時間作れる?」と聞くくらい。
その紳士な感じがたまきち(珠城りょうさん)のキャラクター性とリンクして、どこまでも爽やかなイケメン像に仕上がっていました。
だからオジーもチップもゲイビーのためにアイヴィ探しを手伝ってあげようって考えるんやろうな…と思わせる人格者な印象です。
ともすれば真面目で面白みのない男になりそうですが、オジーが考えた口説き文句をバカ正直に使ったり、アイヴィと会えなくて落ち込んで死にそうになっちゃったりと愛らしい一面もあり、つい応援したくなってしまう、そんな素敵なゲイビーでした。
鳳月杏さん(オジー役)
月組に戻ってから最初の役がこのオジー。彼女が元々持つ性質からは想像も出来ない「原始人」というキーワードのキャラクターでしたが、お見事!でした。
私は国際フォーラムVerを観ていないので、おだちん(風間柚乃さん)が演じていたこのキャラクターをどう演じるのか?はかなり興味があったのですが、ちなつちゃん(鳳月杏さん)が演じるオジーは原始人というよりもチャラ男といった風貌で、考えるよりも行動する男。そんなキャラクターを作ったのかな、と思いました。
いうてもちなつちゃんってこんなチャラ男を演じたことってないような気がします。近いキャラクターとしてパッと思い浮かぶのは「ポーの一族」のクリフォードですが、彼は自分から行くというより来た女性に悪いから…と受け入れてしまうような、チャラ男というよりはプレイボーイという印象。
彼女にとっても新しい引き出しが出来たんじゃないかな、なんて勝手に思っています。
あんだけウォウウォウいうちなつちゃん、初めて観たので…。
しかし、やはり古巣というのは強いのか。
全くもって月組の中にいることに違和感がないどころか「ずっと組替えなしで月組でしたか?」と聞きたくなるくらいでした。
とはいえフィナーレの見せ方などはさすが花組で鍛えられただけあるなとも。
いい影響をどんどん及ぼしてほしいですね。
暁千星さん(チップ役)
今作のキュート担当…なのかな?
可愛らしい「ボク」な部分と、ふと見せる男らしい部分(と低音ボイス)の使い分けが本当にうまくて、ま、まだ研8!?と思ってしまうほど。
恐ろしいモンスター(褒めてる)に成長していってますねえ…ほんとに。
チップはこの3人の中で一番の弟分で、パパの古いガイドブックを握りしめて目をキラキラさせながらNY観光に思いを馳せる、とってもキュートな役柄。
この弟分という立場は、梅田Verの方が学年的にも一番下になるので、より自然に、明確に見えていたかもしれません。
3人の中では切れ者で、効率的なアイディアを発案するなど小さな活躍も多い彼。の割に、結構テキトーでルーシーを押し付けようと(?)するところも…なかなかいい性格をしているな~と。
それを嫌味なく演じていて、男役さんに対しては失礼なのかもしれませんが本当に可愛かったです。
男役として「もっと格好いい部分を見せたい」と思うところもあったかもしれませんが、フィナーレの男役群舞は格好良かったよ!!
スタイルも技術も申し分なく、今後どんな骨太男役になって行くのか期待しています。
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