超独断と偏見で選ぶ、前向きになれるオススメ作品【明日海りおさん編】

出演舞台感想
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間があきましたが、今回は組とかそんなんではなく完全に個人を対象とした内容となっております。

せっかくなので(?)ご贔屓であるりおちゃん(明日海りおさん)が出演している作品の中から、「これは観たら前向きになれるやろ!」と超独断と偏見で選んだセレクトを、個人的なオススメポイントと共にご紹介します。

りおちゃんと言えば、最近発売されました「BAILA」のインタビューがまた良かったですね…改めて感想をまた書きたいと思います。

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STUDIO 54(2011.月組.梅田DC/青年館)

最初がコレでどうなん感はまたあるんですが、私がZ-BOYのことを好きすぎるので仕方ありません。

お話は芸能人やセレブが集うクラブ「STUDIO 54」にゴシップネタを探しに来た青年と、絶賛売出し予定の新人シンガーの女性がひょんなことから出会い、お互いの過去や幼いころの夢が絡み合って…という、オシャレな中にも誰もが持っていた気持ちを描いていて、とてもいいんですよ。大好きです。

またきりやん(霧矢大夢さん)のアシュレイが格好いいし、まりもちゃん(蒼乃夕妃さん)のジゼルもいいんですよ…気が強そうで(気が強い感じ好き)。

Z-BOYについては語ると長くなる&気持ち悪くなるのでアレなのですが、

よくわからずスターになりたいという漠然とした憧れだけでSTUDIO 54の門をたたき、上手くなり上がれたからといってそれが自分の思い描いたスターなのかは多分どこかで疑問を持ったまま、まわりに持ち上げられるだけ持ち上げられてしまったために少々歪んだ感じに育ってしまったところがまだ若手のりおちゃんと非常によくリンクしていて、普段は仏層なので瞬間湯沸かし器のようにキレるというか、一瞬の狂気モードに入るところがこれまたよろしくて、まあ実際クズ系のキャラクターではあるんですけど、それを浄化してくれる「人ごみの中の孤独」で「ああこの人はきっと今の自分に対して疑問を抱いていて、だけどどうしていいかわからなくてこうなっちゃったんだな…」ということがわかって一気に「ダメなんだけどめっちゃ可愛い子」っていう印象になってしまうのがたまらなく愛おしいんですよね…。

今のりおちゃんにはできない、刹那的な役という意味でも大好きです。Z-BOY。

余談ですが、きりやん時代の作品には「明日海りお出演作品」としても大好きなものが多いです。

やっぱり番手的に美味しい位置にいるからやろうな…と思うのですが、その中でもこの作品でりおちゃんのために設定や曲が盛られた「アルジェの男」の「アンリ」はとても好きなキャラクターです。

ただ、話の内容として全く前向きな気持ちになれないので今回は泣く泣く割愛いたしましたが…でもこうした余談として書いてしまうくらいにはオススメなので、ぜひチェックしていただきたいです。

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アリスの恋人(2012.バウ/青年館)

初、明日海りお単独主演作品。

ツンデレ男子高校生というまさに少女漫画的な主人公でありながら、実は重いものを抱えている…というなかなかな設定。

しかしヒロインのちゃぴちゃん(愛希れいかさん)演じるアリスと出会うことで自分自身を認めていこうとする成長物語。個人的にはアリスの方が年上設定(多分そうよね…?)というところもツボです。

他の出演キャラクターも魅力的、かつ本当にワンダーランドなセットや楽曲など、ちょっと大人向け…高校生くらいだったら本当に夢中になっちゃうんじゃないかな、と勝手に思っています。

お話全体も明るい雰囲気だし、エンディングも文句なしのハッピーエンドなので、明るい気持ちになりたい方には絶対にオススメです。

ベルサイユのばら/宝塚幻想曲(2015.台湾)

いわゆる台湾公演です。

これは本編ももちろんなんですけど、「TAKARAZUKA in Taiwan」として発売された2枚組DVDを是非観ていただきたい…!

探してみたら一般的にはもう流通してなさそう?っぽいですね。

特にショー「宝塚幻想曲」でのお客様の盛り上がりがすごくて、「一般アーティストのコンサートを見に来たのかしら!?」ってくらい。

組子ちゃんたちの盛り上がりもそうですし、りおちゃんが最後に流す涙にこちらも感動する…浄化される系ですかね。「明日も頑張るぞ!」という気持ちにさせてくれます。

この写真集もめっちゃ内容が充実していて好きです。今でもよく読み返します。

ハンナのお花屋さん(2017.ACTシアター)

本当に心があったまるお話で、大好きです。

最後にネコはどうなってしもたんや!?と非常に気になる謎を残しつつ、完全に設定を盛りすぎたものの「まあそうなのかもしれん」と思わせてくれる等身大(設定の盛り度から言うと15頭身くらいありそう)の青年クリスを演じるりおちゃんの手腕に舌を巻く作品ですね。

この情勢ですので、心のどこかがイガイガとしてしまうこともあると思います。

そんな時にこの作品を観て、登場人物の誰かに「ああ、もしかしてこれ私かも」と思う部分があればより深く、そうでなくとも誰かのコンプレックスや傷に寄り添うことで、観た後に心があたたかくなれる、ちょっと今日は人に優しくしてみようかな、なんて気持ちになるんじゃないかなと思います。

同じ演出家である植田景子先生の作品「A Fairy Tale」も入れようか迷いましたが、私にとってあの作品は前向きな気持ちになれるというより昇華される作品だったので、今回は入れてません。

CASANOVA(2019.大劇場)

これみて元気でない人いる~???と言いたくなるレベルで、なんていうか「イタリア人!!!」な作品だと思います。
もしこのブログを見ておられるイタリア人の方がいらっしゃいましたら、謝罪いたします。

衣装もド派手で華やか、セットもでかい!まれに盆も回る!と、舞台装置と衣装の華やかさはもちろんですが、全体的にコメディなので軽くお酒でも飲みながら楽しめる作品という意味でも、前向きな感じがします。

若手の気鋭演出家生田正和先生の初一本物作品でもあり、生田くんの気合と愛と情熱が入った作品でもあります(謎の生田くん推し)。

「愛と自由」がテーマのこの作品で、人によっては解釈が合わないと感じるかもしれません。

しかし、カサノヴァとベアトリーチェが選んだ「愛と自由」に、大きく勇気づけられるのではないかな、と思える作品です。

Delight Holiday(2018.舞浜)

お芝居ではありませんが、正直「明日海りおが出てるやつで一番元気でるやつってどれ?」と聞かれたらノータイムでオススメするくらい、DHが大好きです。

何がいいかって…

会場がいい!(夢の国はずるい!!)
季節がいい!!(クリスマスはずるい!!)
メンツがいい!!(みりちなゆき最高じゃ~~~!!!)

と、私にとっては三拍子揃いすぎている感じでございました。

比較対象となるのは横浜アリーナ公演「恋スルARENA」なのでしょうが、こちらは確かにすごかったものの、会場が広すぎたので「一体感」という意味では、大劇場と同じくらいの収容人数、かつドーム型になっていていろんな角度から皆さんを楽しめる、という2点から私はこちらに軍配が上がります。

セットリストも非常によくて。

宝塚の曲だけではなくJ-POPだったり、ディズニー曲だったりと場所と時代に合わせた演出が秀逸!稲葉先生ありがとう!
メドレー形式が多かったので、若手にもしっかりと出番があるのも○。

そしてMCコーナーが豊富で、かつ内容が面白すぎるのもポイントですね。映像に残っているものだと1種類(千秋楽)しかありませんが、私が行った日のエピソードもどれも面白かったです。

興味がある方は過去記事に多少書いていますので、目を通していただければ。

なにより、組子のみんなが本当に楽しそうにやっているので、観ていてこっちも楽しくなるんですよね。
約100分で終わる「ちょうどよさ」もいいですし、「10分くらいだけ観ようかな」「この部分だけ観よう」といった部分的な鑑賞でも満足度が高いという意味でもかなりオススメです。

やっぱりご贔屓になるとめちゃくちゃ長くなってしまいましたね…。

しかしながら、ブログが適当すぎた時期の「観劇しながらも感想を書けていない作品」って結構あるので、暇な時にでもぽつぽつと「いまさらシリーズ」で書いてみようかな、なんて思っています。

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