【月組】「幽霊刑事(2021.03.09)」感想1:安心して観られるクオリティの高い公演(ネタバレなし)

月組
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たまきち(珠城りょうさん)のプレサヨナラ公演「幽霊刑事 -サヨナラする、その前に-」をご縁あって観劇してまいりました!

いや~~、一言でいうと「安心感のあるクオリティの高い公演」って感じでしたね。まじで。

基本的に月組生に対してお芝居で心配することは全然ないのですが、今回もそれ!って感じです。

特にメインキャストを務める面々が本当に「いいメンツ揃ったな~!」って気持ちにさせてくれたのも大きいかなと。

とりあえず今回は「ネタバレなし」な方向で感想を書いていきますね。

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コミカル、そしてホロリ。とってもあたたかい作品

お話の内容自体は結構ヘビーでありながら、コミカルな味付けが多分になされていて、劇場が笑いで包まれることもしばしば。

しかし、ついホロリとする場面もしっかりと仕込まれていて。

たまきちがご挨拶でも「あたたかい作品」と評していましたが、本当にこちらの心があたたかくなる、素敵な作品です。

キーとなる人物が結構多いのですが、それぞれに見せ場がしっかりとあって、背景も丁寧に描かれているのも個人的にはGood!なポイントでした。

また、ミステリモノは犯人を知った状態で観るのとそうでないのでは捉え方が色々変わってきそうなので、何度も観たくなりますね……。

観終わった後「また観たいな~」と素直に思わせてくれる、いい作品でした

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1幕は謎が謎を呼び、展開が気になる!!

1幕は撃たれたところからスタート……ではなく!

きちんとたまきち演じる刑事、神埼の背景の説明からしっかりスタート。

署内のメンツの紹介も愉快な音楽に乗せて婦警さんたちが歌ってくれたり……と、なかなかコミカルな印象でした。

が!神埼が殺されてからは雰囲気は一変。

「なんであの人が神埼を??」「え?このひとめっちゃ怪しいけど動機は……??」などなど、いわば登場人物が皆怪しいくらいの勢いになっていきます(笑)。

ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、「え!?」な展開が続き、ジェットコースターのような1幕です。

……とはいえ、ピリピリするだけではありません。

ちなつちゃん(鳳月杏さん)演じる早川との再会からのコンビ結成はほっとする場面。

早川は神埼と同期ながらも、早川の無邪気さが大学生っぽくてとっても可愛く、たまきちよりも下級生だったかしら……??と錯覚してしまうほど(笑)。

ちょっと凸凹感のあるバディっぷりは見逃せません!

随所に笑えるところがあって、観ていて飽きさせません!

つい「どこかにヒントがあるかも??」と考えてしまいます

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2幕は一気に事件解決へ。解決自体は意外とアッサリ…??

怒涛の展開からの2幕。さらに事件は混迷を迎えますが、それでも少しずつ謎が紐解かれてゆきます。

そこから出た犯人は……意外性、というよりは「なるほど、そりゃそうだな」といった感じで、謎の盛り上がり方に比べたら少々アッサリ感は否めません。

しかしきっちりと伏線が張られており、「こういう行動をしていたのは、こんな理由があったため」ときっちり解説されているので納得度はとっても高いです。

実は1幕からバリバリにヒントがあったという……!!ミステリ好きの方や、カンのいい方はわかっているのかもしれませんね。

神埼と恋人のすまちゃん(天紫珠李さん)との関係にも、神埼と早川の関係にもホロリとさせられて……。いいお話でした。

神埼と、彼が見えないすまちゃんとのやり取りが切なくて……

フィナーレは短め。だけど濃厚!!

この作品にも、フィナーレがついています!

ハットスタイルのシンプルながらスタイリッシュなお衣装が格好いいですね~。

フィナーレは3場くらいかな?かなり短めではあるのですが、内容は濃厚!

やっぱりハットスタイルは格好いいな~!男役のハットはいいな~!!(もちろん娘役さんもね!)と思わせてくれる素晴らしい内容でした。

ここはネタバレになっちゃうかもですが、デュエダンは(相手役さんがいないので)ありません。いや、二人ほど相手役おるな……?(Eternità参考)

まあ娘役さんの相手役さんがいなかったから仕方ないね

バウだからこその良さが詰まった作品。いいものでした!

正直、たまきちのプレ・サヨナラ公演なのだから、もっと大きなハコでやったらいいんじゃないの?と思っていました。

しかし、この作品を観て「バウだからよかった」と思えました。

ハコ自体は小さいので観られる人は限られてしまうという大きなデメリットがありますが、演者が近く、より「演劇を観ている」感が強いんですよね。

セットの作り込みも精細ですが、オペラをのぞくと細かいところまで観られる良さ。

演者が少ないからこそ、それぞれに見せ場があり、それをしっかりと確認できる良さ。(これはバウに限ったことではないですが)

本当にあたたかい空間で、たまきちの温かさとリンクする部分もあり……。本当に観られて幸運でした。

余談なカオス

個人的に非常に気になった歌が「暗闇のカオス」。いや、曲名はわからないのですが、このフレーズが繰り返されるために勝手に曲名扱いにしました。

プロローグからなにかのおりに触れてよく使われる楽曲だったので、めっちゃ耳に残りましたね……。

ぜひ、今後観劇される方やライブ配信を観られる方は、同じ気持ちになっていただきたいと思っています。

マジで残ります。オススメ!!

 

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