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【月組】「I AM FROM AUSTRIA」キャスト別感想その1(珠城・美園・月城)

月組
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【月組】「I AM FROM AUSTRIA」キャスト別感想その1(珠城・美園・月城)

最近個人的にバタバタしており、細切れ更新になってきていますが…今日は月組公演「I AM FROM AUSTRIA」のキャスト別感想を書きたいと思います。

一部本編の核心に触れますので、ネタバレは困る!という方はご注意ください。

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珠城りょうさん(ジョージ・エードラー役)

ハンナのお花屋さん」のクリスの時にも思ったのですが、「こんな(人間できてる)やつおらんやろ!」系キャラクターかなと。

御曹司ながらその立場に甘えず、故郷を愛し、そこに住む人々と別け隔てなく接したいという素晴らしい人間性。素敵なご両親に育てられたのでしょうね…。

個人的に、クリスは本当に物語に出てくる王子様的な存在感を出していましたが、ジョージは「もしかしたらこんな人は本当にいるかも」と思わせてくれる親近感、ナチュラルさがあり、これが演者であるたまきち(珠城りょうさん)のカラーなのだなと思います。

その誠実な心意気はたまきちにピッタリで、のびのびと舞台上に存在していました。

 

出番はとても多く、歌う歌も多く大変だったと思いますが、持ち前の体力でサラリとこなす姿は流石。

さくらちゃん(美園さくらさん)とのデュエットも多く、声質も合っていていい感じです。

たまきちの歌について今回も改めて思ったことを。

気を悪くされる方もいると思うので最初にすみませんと前置きしますが、私はたまきちが特別歌が上手い方だとは思っていません。

非常に素直に歌われるので、その分一本調子に聴こえてしまう部分もあるなと感じています。クセがない、とも言いかえることが出来るかと思います。

しかし私はそんなたまきちの歌声がとっても好きなのです。

確かに歌唱としての表現力は歌上手の方に比べたら劣るのですが、私は彼女の歌のなかにめちゃくちゃ心というか芝居を感じるんですよ。グッと来る。

今回の作品ではいつにも増してそれを感じたので「素敵な役者さんになられているなあ」と嬉しかったです。どこ目線なのか謎ですけど。

 

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美園さくらさん(エマ・カーター役)

ちょっと気が強い女性、私は単純に好みとして好きなんですが、さくらちゃんのエマは本当に可愛くて!個人的には「これぞ月組のトップ娘!」って感じがします。なんとなく、月組トップ娘さんって強い感じしません?

私の中で重なったのが「STUDIO 54」でまりもちゃん(蒼乃夕妃さん)が演じた「ジゼル・モーガン」。

彼女もツンツンしてながら心が繊細で、かつ本当の自分を偽ってスターの位置に立とうとした(立った)ことに葛藤を抱えていました。

どっちもサイトー先生ですね!演出!

 

エマに対しては、正直山小屋のシーンであんだけ簡単に手のひら返すのはどーなん?と思うのですが…。

それだけ純粋であることと、リチャードとのこれまでの信頼がそうさせたのかなあと解釈してはいるものの、微妙にモヤモヤします。

自分の立場やどう扱われていくのか、自分がエマ・カーターとして生きていかなければならないことを理解しているなど、非常に聡明な女性として描かれている存在なのに、あそこだけが葛藤もなくアッサリとリチャードを信じてしまったので、なんとなくモヤるんですよね。

 

さくらちゃんについては、本当にもう何も言うことがない!というくらい素晴らしかったです。

やっぱり一番印象に残ったのはあの歌声ですが、柔らかくしなやかなダンスも美しいですし、お芝居の時のキレイな聞き取りやすい声も魅力的。

この作品が実質彼女のお披露目公演と言ってもいいレベルなんじゃないかな…と思うくらいです。これからどう化けていくのか本当に楽しみ。

 

月城かなとさん(リチャード・ラッティンガー役)

エマを見出して育ててきた敏腕マネージャーであり、今回の悪役。

プライベートなことを流出させたホテルの人間に対してとはいえ、ジョージに対して「ウィンナー野郎」としか言わないのはマネージャーとしてどうなんや…と思わなくはないですが、金に汚く権威に汚い男のカラー付けとして考えたら、まあそんなもんかなと。

れいこちゃん(月城かなとさん)はさすがの美貌でとりあえず皆さん「顔がいい」という感想を持つかと思いますが、私も持ちました。

元気に復帰してくれてホッとしております。よかったよかった。

れいこちゃんはああ見えて?結構ガタイもいいですし、たまきちと並ぶと頼りがいがあるバランスに。たまきちとはお顔のタイプも違うので、またみやちゃん(美弥るりかさん)との並びとは違うワンツーな感じでよろしいのではないかと思います。

 

今回2番手の割にはそれほど出番は多くないかなという印象です。歌う曲も2曲くらいですし。

やはり怪我からの復帰作でもありますし、負担が少ない感じにしたのかななんて想像していますが、実際はわかりません!

そんなれいこちゃんですが、個人的にはもうちょっと殻を破ってほしいかなという感じです。

確かにリチャードは悪いやつというか汚いヤツではあるんですけれど、もっと愛される汚いヤツになれる余白があるようにも思えるんですよね。

もっとブレイクスルーして「リチャードやべえ!!」と思わせてほしいなと。

美味しいキャラクターだと思うので、公演を重ねてパンチを効かせて欲しいなと期待しています。

 

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