【雪組】「シティーハンター」感想|私にはガン刺さりだった一作。ノリについていけるなら楽しめるはず…?(ネタバレあり)

雪組
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昨日雪組さんを観劇してきました!

今回はお芝居「シティーハンター」の感想です。

私はシティーハンターのアニメを、本当に小さい頃から誇張でもなんでもなく本当になんどもなんども観ていて、めっちゃくちゃ大好きな作品です。

なので、一部正常な判断ができていない可能性がありますが(笑)ご容赦下さい!

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全体のざっくり感想

一言でいえば「きちんとシティーハンター」でした。

オリジナルが非常に尊重されているのを感じます!(ヨシマサ先生のこだわりも感じる)

綾凰華さん演じる槇村さんがきちんとキャラクターの背景を解説してくれるので、シティーハンターが初めての方でもわかりやすかったんじゃないかなと。

映画版とか、SP(長編)版を観たような感じですかね。

「1時間35分でわかるシティーハンター」でもいいかもしれませんが。

舞台オリジナル曲とアニメの曲のミックスもいい感じで、きちんと宝塚に落とし込めている印象。

それでも、かなりカジュアルな雰囲気ではありますけどね。

逆に、宝塚らしい華やかなキラキラさがちょっと苦手……という方でも観られる現代舞台としてオススメできます。

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いい!と思ったところ

さて、具体的にいい!と思ったところを挙げていきます。

咲ちゃんの思い切りのよさ

この舞台の成功は、正直咲ちゃん(彩風咲奈さん)の思い切りの良さにかかっている、と思っていました。

獠ちゃんを女性が演じるのって、かなり大変だと思うんですよね。キャラがキャラだし(笑)。

でもでも!咲ちゃんは思いっきり吹っ切って獠ちゃんを演じてくれていて気持ちよかったです。

正直私はかなりの思い出補正で観ていて、咲ちゃんの奥に獠ちゃんを見ていたところもあります。

が、ちゃんと奥に感じられるような演じ方をしてくれていたってことなんですよね。

もちろんひらめちゃん(朝月希和さん)の香もそうだし、あがたくん(縣千さん)の海坊主もそうでした。

でも、私ミックは知らなくて……。アニメになってないエピソードなので完全に初見でした(笑)。

アニメの音楽をバンバン使ってくれる

これは個人的にかなり来ました。

「Get Wild」が使われているのは初日映像でわかっていたんですが、他にも「愛よ消えないで」とか名曲がバチバチに使われていて、それだけで郷愁を呼び起こすんですよね……。音楽って偉大。

また使い方もニクくて、後半で海坊主と獠ちゃんが銀橋を渡りながら会話しているとき(このやりとりもアア~~~!!!ってなりました)にイントロが入ってくるんですよ。

「これこれこれこれこれこれ!!!これなんだよ!!!!」ってめっちゃテンション上がりました。

正直泣く寸前まで行った。

ただこういうのって「シティーハンターのアニメを見ていた人間の思い出」との強いシンクロなので、全く知らない方からすると「単純にイントロ流れてきた」だけになると思うので、どう感じるのかな~?というのは気になりますね!

全体的なテンポの良さ

お話のテンポの良さはとってもよかったと思います。

場面転換も自然ですし、お話がぶつぶつ切れるようなこともなくて、ストーリー自体もわかりやすい。

ヨシマサ先生の作品は基本的にテンポがいいので好きですね。

夢現無双は……ちょっとうーんでしたけど。

映像使いの巧みさ

映像使いはさすがヨシマサ先生!という感じ。

I AM FROM AUSTRIA」でも上手に映像が使われていましたが、それがバージョンアップ!

手前でいろいろやり取りしつつも、後ろでいろんな映像が流れていて目が足りない!!

また、マンガが原作ということもあって、演出の補助にちょっとマンガっっぽい演出が使われていることもあって、退屈することなく見どころがたくさんある点も素晴らしかったです。

しかしあのモニターじゃないんですけど、LEDなのかな、あれなんだろう……。

あの装置すごいですね。以前よりも非常に鮮やかな発色になっているにも関わらず半透明にもなって。技術ってすごいぞ!!

う~ん……と思ったところ

続いては、ちょっと「うーん」と感じたところです。

正直いってシティーハンターアニメ懐古厨的には100点!!!って感じなんですけど、全くシティーハンター自体を知らない方からしたらどうなんだろう?という疑問が残るのも事実でした。

ノリについていけるかどうかがカギだと思う

シティーハンターという作品自体が80年代~90年代のモノなので、作中のノリもそのままです。

なので人によってはジェネレーションギャップがキッツ……ってなるかもしれないですね。

ギャグなんかもほんと当時のままって感じですし、私からすれば「あ~こんなノリやったわ~~!!」って楽しめるんですけども……。

でも宝塚って突然古いギャグぶっこんでくるから、そんなに困らないかもしれない……。

二人の仲違いのシーンの描写が分かりづらかった

途中、亡命してきた王女アルマと獠ちゃんがデート?をしていたところに香がやってくる……というシーンがあって。

そこでアルマは敵の組織にさらわれてしまい、その際に獠ちゃんは香に対して「パートナー失格だ」と告げるのですが……。

初見(2階席)から見た私は「え?なんで?」って感じでした。

あれは香が実はつけられていて、尾行に気づかずにのこのこ二人のところにやってきたから?と解釈しているんですけど、ちょっと分かりづらい気が。

わかりづらいけど見えないところできちんとどなたかがいらっしゃったのかしら。

これは次回の観劇でチェックしたいところですが、仮につけられているのであれば、もうちょっとわかりやすくやってほしいな!

個人的には思い出もあって良作

今回、この作品に関しては本編自体も面白かったですが、何より「昔のあのワクワクを思い出させてくれた」という意味では唯一無二でした。

お話全体のテンポも悪くなかったし、映像の使い方も印象的で個人的には良作だな~!と思います。

全く知らない方がみたらどうなるか?は何度も書いているように非常に気になっています。

正直、かなり原作(アニメも)に寄せている印象なので、世代によってウケるウケないがかなり変わるかも??

ちなみにですが……

個人的に超オススメしたい、シティーハンターのアニメ版は、以下のサイトで観られます(2021/10/26時点)。

すでに登録している方はぜひチェックを!
シティーハンターのアニメが観られる!
  • 「明日海りおのアトリエ」も観られる「Hulu」(月額980円)
  • たくさんのアニメや舞台が観られる「dアニメストア」(月額440円)
    ※契約日・解約日に関わらず、毎月1日~末日までの1か月分の料金が発生します。
    ※別途通信料その他レンタル料金等サービスによっては別料金が発生します。

オリジナルエピソードが多いのですが、どれもこれも楽しいのでぜひ。

 

 

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