今日は梅田まで行ってきました!
というのも、元雪組トップスター早霧せいなさんが出演する「まほろば」を観に行ったからです!
私はちぎちゃん(早霧せいなさん)が退団してから観る舞台は「るろうに剣心」以来2回目。「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」のテスのような女性役は退団後初めて拝見するので楽しみだったんです。
公演内容も想像をいい意味で裏切られ、沢山笑って劇場を後にしました。
ざっくりではありますが、感想を書きたいと思います!
シンプルなセットと衣装で繰り広げられる会話劇
舞台は長崎、のどこかの村。…の名家である「藤木家」。
夏(多分?)のお祭りの日、偶然にも長女のミドリと次女キョウコの娘ユリアが東京からやってくる…というところからスタートします。
セットは田舎の広間という感じ。畳にちゃぶ台、その上に麦茶。縁側もあって…まさに「古き良き日本家屋」といった印象です。
衣装もTシャツにジャージ、みたいな部屋着。
別に華やかな音楽もないですし、衣装が変わるのはユリアちゃんだけ。
だからこそ非常にリアルに「家族の会話」を覗き見ているような、ちょっと申し訳ないような気持ちにもなり…面白くもあり。
シリアスと笑いの塩梅が絶妙で、重くなりすぎない
公式サイトに書いてある範囲のみで説明しますと、このお話は「女性」であることが非常に重要です。
というのも、テーマが「妊娠」でして、それにまつわる話題がめちゃくちゃ出てきます。テーマだけあって、それ一本という言い方でもいいくらい。
途中姉妹喧嘩、親子喧嘩も出てきます。特にミドリとキョウコの姉妹喧嘩はちょっと怖いくらいで…私は一人っ子なので兄弟喧嘩をしたことがないのですが、こんな感じなのかなとちょっと想像しました(笑)。
なんだかんだで人が大声でやりあうシーンってどこかこっちも緊張してしまうじゃないですか。
それに、扱っているテーマもテーマだけあって、ちょっと重い空気になることもあります。
…が!そこをうまく「重くなりすぎない」演出になっていて。
活躍するのはおばあちゃん「タマエ」さん役の三田和代さん。
見た目はカツラなどをかぶっているので本当におばあちゃん~!って感じなんですけれど、とってもキュートで面白くて。さすがでした。
近所の子供「マオ」ちゃんもお話に笑いを入れてくれるスパイスになっていました。
私が見た回は八代田悠花ちゃんが演じていたのですが、本当にこんなおませな子いそうやな~!って感じで、等身大の11歳って感じでした。
展開は結構ジェットコースター。だけど考えさせられる
正直私はどのような内容か隅々までホームページなどをチェックしていなくて(ちぎちゃん出るからみよ~くらいの軽いノリ)、ストレートプレイということと、家族(のうち女性のみ)の話ということで、結構淡々としたストーリー展開なのかなと思っていたんですが、思いの外ジェットコースターなお話で。
でも、その中で色々と考えさせられるピースがあちらこちらにあるんです。
私からしたらミドリとキョウコの母親、ヒロコさんがこんだけ家にこだわったり跡継ぎにこだわるのは「古いな~田舎の人やからなあ~~」とか思っちゃいますけど、こういった経験をされた方は結構少なくないんちゃうかな?と思いますし…
ミドリが地元を出て、婿を取って地元に戻ってくることもなくバリバリキャリアウーマンしているのをちょっと自身でも母親に対して申し訳なく思っているとか、お話の中で共感出来る部分だったり「自分だったらどうするべきなんだろうな」と考えさせられることは本当に多かったです。
ちぎちゃんは変わらずキュートでした
宝塚関連なので、ちぎちゃんに関しても!
るろ剣以来、さらに女性役は初めてなのでどんな感じが楽しみにしていましたが、そりゃもうちぎちゃんでした。
当然私はちぎちゃんのプライベートな感じは全然知らないんですけど、ちぎちゃんが東京に出ていってバリバリキャリアやってたらこんな感じなるんかな~って想像出来る感じで。
最初の二日酔いがひどい時の顔や、他にも色々顔芸と言っちゃいそうなレベルで表情がくるくる変わってとってもキュート。
畳に寝転んで足をバタバタさせたり、なんとなく自称中学生男子感も出ていたりして…
飾らないそのままの彼女で、本当にストレートに演じているように感じられました。
観に行ったきっかけはちぎちゃんですが、とっても素敵な作品で、これを機会に知ることが出来てよかったと思える内容でした。
退団された方の舞台に行くと、こういった嬉しい出会いがあるのでそれはそれで楽しいものですよね。
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