昨日、6月19日に、My千秋楽を迎えてきました「桜嵐記/Dream Chaser」。
もちろん千秋楽はライブ配信で拝見しますが、生で観られるのは最後……ということで、総括とまではいきませんが、全体的な感想などをかければと思います。
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ちょっとアドリブも?ヌケ感が良かったお芝居
お芝居「桜嵐記」は、相変わらず前半と後半の対比というか、感情の持ち上げどころが上手いな~と思いながら観劇しています。
何度観ても飽きないし、ストーリーがわかりやすいのでお話の世界にも入りやすい。
そして、ほぼ絶え間なく散る花びらが美しく……。
日本人の情緒に訴えかける演出とでもいうのでしょうか。
ちょっとしたアドリブ?
6月18日(金曜日)公演にて。
吉野への帰り道、足を痛めた弁内侍を正行が診てあげる際、正儀が驚くシーン。
正行が水を渡した正儀に対して「なんだその顔は」と、まさかの表情に言及。
その後正儀は、座り込みながら顔をむにむにしていました。かわいい。
この日のれいこちゃんはめっちゃよかったなあ
と、正儀のお話をしたのでそのままれいこちゃん(月城かなとさん)のお話に。
もう公演自体も千秋楽が目の前に迫る時期でもあり、組子の皆さんのパワーというか、集中がすごくなってきたな……と観ている方も感じていました。
が、この日は個人的に、めっちゃれいこちゃんがよかった!ということは残しておきたいです。
もともと正儀というキャラクターはれいこちゃんに合っていると思っています。
お話の中でも癒やしの部分でもあるし、観客に近い目線で疑問を出してくれる役どころになっていて。
正儀がいるからこそ正行の真っ直ぐさや信念が映える部分もあるんですよね。
れいこちゃんは月組に来てから正統派というよりはユニークな役どころを演じることが非常に多かったですが、それが活かされているんじゃないかなと思いました。
特にラスト、死が近い正行と対峙するシーンにおける、芝居の押し引きの感じがとっても素晴らしくて。
彼女はトップになって、もっと素敵になるだろうなと感じさせてくれました。
最後は本当に泣くしかない
毎度毎度泣いてはいますが、一番泣けるのは出陣式で正行が出てくるところな私。
まあ、正儀が出てくる時から泣けるんですけど、銀橋でみんなが上手を見て、そこから正行が出てくるのが本当に本当に美しくてですね、泣かずにいられるか!!って気持ちになれます。
あとはこのトライアングルがもう観られないんやな……って意味でも泣けます。
トップさんが辞める時ってのは、その方自体が観られなくなることもそうですが、トリデンテであったり、男役の番手であったりの組み合わせが観られなくなることも寂しいと思うんです。
たまきち(珠城りょうさん)、れいこちゃん、ちなつちゃん(鳳月杏さん)のトライアングルがめっちゃ素敵だっただけに、これが観られなくなるなんて……!!というのも、(特に初日の)涙に反映されています。
ラストは特にありちゃん(暁千星さん)も結構感情が顔に出てきているような気がして……。
公家顔崩れてるよ!!と思いつつも、そうなるよねえ~~……と感じちゃいますね。
ショーも何度観ても楽しい。特にデュエダン。
ショー「Dream Chaser」もずーっとずーっと楽しく観られています。
全体的な構成も見やすくて好きなんですが、デュエダンがめちゃくちゃ好きってのが強いですね。
コロナの影響なのか、歌唱シーンは少ないかな?と感じますが(歌う時は人数を少なくして、大人数のときはダンスのみ、みたいな)。
後半にかける盛り上がりがすごく好き
全体的に好きなのですが、やはり後半、黒燕尾からの流れがめちゃくちゃ好きですね。
黒燕尾のフォーメーションもすごく格好いいと思いますし、そこからのデュエダンが本当に大好きで。
初日に観たときすごく感動して、こんなにも音楽と共に心を震わされるとは思いませんでした。
振り付けも大好きです。
サヨナラ部分自体は少なめながら、要素は濃い目
退団公演のショーとなると、やはり気になるのが「サヨナラ要素」。
「歌劇」の座談会にもあるように、サヨナラっぽさはデュエダンから急上昇していきます。
私の印象としては、「シャルム!」に近いですかね。黒燕尾から一気にサヨナラ度を増していく感じ。
こちらの毎日新聞の記事にもありますが、

たまきちが中村先生にサヨナラムードを控えてほしいと要望があったとのことなので、納得。
主題歌もめちゃくちゃ前向きですし、湿っぽさはないながらも要素が濃かったので、「全然サヨナラ感ない……」って感じることもなかったです。
まだ進化がありそう。東京が楽しみ!
初日から千秋楽手前までコンスタントに観劇してきて思ったことは、「まだまだ進化がありそう」という可能性の大きさでした。
退団公演に対して「東京が楽しみ」というのは不適切なのかもしれませんが、私にとって「まだまだこの先があるなら、それを観てみたい」と思わせてくれる内容のお芝居、ショーであることは間違いなく。
まずは、宝塚千秋楽をみんなで無事に走りきれることを祈りつつ、配信を楽しみに待ちたいと思います。
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